「2018年 2月」の記事一覧

2018.02.17

電子ピアノ弾き比べ③

こんにちは。

一昨日昨日に引き続き、電子ピアノ弾き比べです。

KAWAIのCA9800GPです。

KAWAIは、ららぽーと冨士見の中の島村楽器店さんには、最上位機種のこれしか置いてありませんでした。

ただ、前回、杉田楽器さんでの弾き比べでは、弾いた感じが一番ピアノに近いと判断していたので、比較のために弾かせていただきました。

 

アクション部分の構造がグランドピアノと同じ、ということですが、実際に弾いてみて、今回もこの楽器が一番上から音が鳴り始めるということを確認できました。

もちろん、ローランドやヤマハと同じで、ある一点を過ぎるといきなり音が大きくなるという傾向はあります。

ただ、浅いところでもそれなりに音が出るので、モーツァルトを弾いてもスカスカにはならず、ある程度のニュアンスをつけることができました。

少しですが「響き」を感じることもできます。

ただ、この「響き」については、今回弾かせていただいた最上位機種のみ、楽器本体の背面に響板スピーカーシステムが使われていることと関係しているように思います。

アコースティックピアノの迫力ある音は、弦の振動が響板に伝わることで生まれます。CA98はこのアコースティックならではの美しい響きを再現するため、ピアノ本体背面にTWIN DRIVE 響板スピーカーシステムを搭載しました。
響板スピーカーは、加振器により響板を実際に振動させて音を発生させます。
このTWIN DRIVE 響板スピーカーシステムは同じくオンキヨー株式会社と共同開発した、低音域用、中高音域用と、音域別に異なる二つの加振器を備え、さらに響板を支える響棒の本数や角度を最適化したことで、より広い帯域で響板を振動させることに成功しました。

河合楽器製作所 CA98製品情報

前回、杉田楽器さんでも、試弾したのはこの機種でした。

そしてその時にも、この機種にインシュレーターを入れることで、ある程度の響きを感じつつ練習が可能だということを書いたのでした。

ただ、これは前のローランド、YAMAHAの2機種と同グレードではありません。価格的にだいぶ上になります。

お店の方に伺うと、ローランド・YAMAHAと同グレードのCA58という機種が、2月16日(昨日ですね)に発売になること、背面スピーカーシステムはないけれど、鍵盤の仕組みは同じであることを教えてくださいました。

 

これはこの下位機種を弾いてみなければ結論は出せない、と思いました。島村楽器さんでは展示の予定はないとのこと。

いろいろ調べてみると、カワイ表参道には展示されていることが分かりましたので、それを弾きに行くことに決めました。

さあ、どんな感じでしょうか。

 

今回、3機種の弾き比べをして、それぞれのメーカーさんが本当に頑張って開発していることは理解しつつも、電子ピアノとピアノとの大きな違いを感じました。

やはり「可能ならぜひピアノを!!」「電子ピアノと決めずにぜひアップライトピアノを選択肢に入れてほしい!!」と思いました。

2018.02.16

電子ピアノ弾き比べ②

こんにちは。

昨日はとても暖かかったのに、今日は雲が多くて寒々していますね。

 

昨日の電子ピアノ弾き比べの続きです。

昨日も書きましたが、これは、私が今の奏法で弾いた時の感想です。

多くの日本のピアノ教室で指導されている奏法とはかなり違うので、そこはご理解の上、お読みください。

YAMAHAのSCLP-6450

クラビノーバは、ずっと以前、私も持っていた時期がありました。

ですから何となく親しみがある感じがしています。

実際に弾いてみた感想です。

「底」が分からない、触れないという感覚は、ローランドを弾いた時と同じでした。

そこで、自宅ピアノでの手の感覚を頼りに、モーツァルトを弾いてみました。

残念なことに、モーツァルトの軽い音を出すための浅いところをねらった弾き方では、そもそも「音が鳴らない」状態になってしまいました。

特に、16分音符の連続では、音が抜けてしまいます。さらに鳴った音もスカスカという感じです。

ねらうポジションを深めにバッハを弾いてみました。

まだ、思うように鳴りません。

ただ、あるポイントを過ぎるといきなり大きな音が出る感じがしました。

1音ずつ、どの辺りで鳴るのかな?と探ってみました。

ずっと深いところ、鍵盤の本当の底にあたると音が出ました。

この鳴り始めるポイントが深いのですね。

YAMAHAの記事の中に、開発に当たった人が次のように述べている部分を見つけました。

「従来の電子ピアノでは弾きにくさを感じることもあった鍵盤の奥の部分も、自然な弾き心地が得られるようになりました。さらに、鍵盤に触れてから押し切るまでの安定性を高めることで、鍵盤を押し切ったとき、底でしっかり止まる手ごたえを得られるようになりました」と、開発プロデューサーの尾藤栄里子さん。

楽器探訪 Anothertake

「鍵盤を押し切ったとき、底でしっかり止まる手ごたえを得られる」ことを重視しているわけです。

今の私の奏法で「底」という感覚は、鍵盤の本当の底を手ごたえを感じるまで押さえる、というのとは違います。(だから、昨日から「底」と「」つきで書いているわけですが)

というわけで、今の私の奏法では、残念ながらとても弾きにくい楽器ということになってしまいました。

ペダルはとても自然で、左のペダルは音量だけでなく、音色も変わるのですごいな、と思いました。

またまた長くなってしまいましたので、カワイのCA9800GPは、明日また書きますね。

2018.02.15

電子ピアノ弾き比べ①

こんにちは。

生徒さんの中に、ここで電子ピアノを購入したいとおっしゃる方がいて、相談を受けたので、弾き比べをしてきました。

去年秋にも市内杉田楽器さんに伺って弾き比べをしてます。

https://taurapiano.com/pianoclass/about-electronic-piano/

また、私の楽器に対する考えはこちらに書いてあります。

https://taurapiano.com/pianoclass/prepare-the-piano/

今回は、購入予定の方からのご質問がローランドと島村楽器さんのコラボ商品だったため、ららぽーと冨士見の島村楽器さんにおじゃまして、その楽器を弾かせてもらうことにしました。

同時に、いくつかのメーカーさんで、ほぼ同じグレードの機種を弾かせていただこうと思って出かけました。

島村楽器さんでは、大変、親切に対応してくださいました。

 

今回、ご質問のあった機種はローランドのHP605GP

ほぼ同じ価格帯のYAMAHAのSCLP-6450

前回、私の中では一番ピアノに近いと感じたカワイは、同じ価格帯のものは店頭になく、最上位機種CA9800GP

すべて、島村楽器さんと楽器メーカーさんのコラボ商品です。

 

前置きが長くなりましたが、これから書く感想は、あくまでも今の私の奏法を基準に弾いた時のものです。

というのは、弾き方によって楽器の感じ方は大きく変わるからです。

私の今のタッチは、手の内側の筋肉で支えつつ、指の第二関節から先は脱力する、というものです。

今の日本で主流の「底までしっかり弾く」というものとは大きく異なります。

その前提をご理解いただいた上で、お読みください。

 

まず最初にご質問のあったローランドHP605GPから。

まず弾き始めてすぐ、鍵盤の「底」ってどこだろう?と思いました。

ピアノの場合には、指先で「底」がわかります。

その「底」の感覚がわからないのです。

ただ、その「底」の中にも何段階もあって、それで音色を変えていくわけですが、モーツァルトで私が多く使っている浅めの「底」は見つかりませんでした。

もう少し深い部分をねらって弾いてみました。

ある一定のポイントを過ぎると、いきなり大きな音が出ます。

やはり「底までしっかり弾く」想定で、音が鳴り始めるポイントがかなり深いところにあることがわかりました。

底までしっかり弾いた時の音はとても良いのだと思います。

技術の進歩はすばらしくて、音源のサンプリングの仕方、さらにそれを再生するときの様々な工夫。

カタログの説明を読むと、技術者の方がさまざまに考えていらっしゃることは、よくわかります。

ただ、「響き」の感じは残念ながらとらえられず、また腕、手、指でコントロールが、私の奏法ではうまく伝わらず、細かいニュアンスは出しにくいと感じました。

ダンパーペダルは違和感なく、とてもピアノに近いと感じました。

ソフトペダルは音量の変化がつく、という感じでした。

 

長くなりましたので、続きは明日また書きます。

大人の方のレッスン、まず楽しむことから

こんにちは。

今日は、大人の方のレッスンについて書きますね。

写真は、大人の方や小学校高学年の初心者の方に使っている教本の例です。

これに合わせて、ご本人のご希望を伺いながら、曲も合わせて練習していただいています。

 

大人の方の場合、お子さんと違い、時間の確保ということがあります。

お仕事をし、家族の中の役割、地域の役割があります。

当然、時間をどう確保していくのか、とても大きな課題となります。

私の所に通っていらっしゃる方も、そんな中で、昔から習いたかったピアノを習おうと、一歩踏み出しました。

レッスンにいらっしゃっても「練習があまりできなくて。」とおっしゃいます。

確かに練習できるに越したことはありません。

ただ、私としては、今のお忙しい中では、楽しむことに重点を置こうと考えています。

 

これは、かつてフルタイム(部活動がありましたから、フルタイム以上でしたが)で働いていた私自身も同じでした。

先生の所に伺っても、全く同じ言葉を言っていました。

「練習があまりできなくて。」

その時に先生に言われました。

「これから、ショパンコンクールに出る訳じゃないし、良いでしょう。」

何か、肩の力が抜けた気がしました。

その分、レッスンでは響きをしっかり聞いて、自分の手と耳とをつなげることに重点を置き、楽しもうと思いました。

ふり返ると、今につながる一つの転機になった気がします。

 

昨日のレッスン。

ここで練習するつもりで、ということで何回も一緒に弾きましたし、お一人でも練習していただきました。

一曲仕上げることができました。

一つ達成です。その楽しさが、昨日書いた脳内物質とも関連しますが、次につながっていきます。

 

たとえ、5分でも10分でも、ちょっとした時間に少しピアノに触れるだけでも全然違います。

音を出しての練習が難しければ、楽譜を開いて指を動かすだけでも違います。

まず、楽しむ気持ちを持つこと、それがとても大切ではないでしょうか。

2018.02.13

楽しむことと脳内物質

こんにちは。

今朝は冷え込みましたね。でも、空気が澄んでいるので、2階のベランダから富士山がきれいに見えました。

富士山は何か特別感があって、見えると「あ、見えた見えた。」とうれしくなります。

 

今日は、楽しむことと脳内物質に、ついて書いていきます。

ピアノだけでなく、学習とも関連しているので取り上げてみることにしました。

私は、脳科学に興味があるので、関連する本は時々読んでいますが、最近「脳を最適化すれば能力は2倍になる」という本を読みました。

この本は、たくさんある脳内物質の中から、研究が進んでいる7種類を取り上げて、日常生活との関連で解説しています。

 

この本で取り上げられている脳内物質の一つ、ドーパミン。

仕事や学習にとても関係しています。

これは同時に「幸福感」ととても関係の深い物質です。

目標が達成されたとき、ドーパミンは分泌され、「やった!」という達成感とともに、幸福感に満たされる。

ピアノでも、弾けなかった部分が弾けるようになった、上達したと実感すれば、達成感とともにドーパミンが分泌されて、幸福感が得られる。

そうすると、次にまた、チャレンジしようという意欲がわいてきます。

 

本の中では資格試験の勉強が例に取り上げられていましたが、「楽しい」と思いながら勉強するとドーパミンが出るそうです。

ドーパミンは「物覚えが速くなる」「上達が早くなる」「記憶力がよくなる」という効果もあるので、学習効果がアップしていきます。

「好きこそものの上手なれ」と昔から言われていますが、これが現代の脳科学で裏付けされたわけですね。

楽しいと思う→ドーパミンが分泌される→上達が早くなる→上達が実感できる→さらにドーパミンが分泌される→楽しくなる

こういうサイクルができあがると、何事も楽しみながら進歩することができるようになります。

いかにこのサイクルを作り上げていくか。

知識として分かっていて、意識するだけでも変わってくる部分があるのではないかと思います。

2018.02.12

手を広げて弾く音型の練習

こんにちは。

すっきりした良いお天気の日になりましたね。

 

 

今日は、手を広げて弾く音型の練習の仕方について書きます。

お子さんが手を広げて和音を弾く時の参考になると思うので、ご紹介しますね。

 

私もそうですが、手が小さいと6度の和音やオクターブの連続の時に、どうしても音をはずしてしまいがちです。

私の大学時代の恩師も、手は小さく、たぶん私とあまり変わらないくらいです。

レッスンでオクターブの連続をはずすと、「ここ、もっとよくさらっていらっしゃい。」といつも言われました。

 

やり方は、単純ですが、上の音だけ、下の音だけの練習を徹底的にやる、ということです。

オクターブを例にとると、親指だけではずさなくなるまで練習する。

その時にも、音色をよく聞きながら、手の形、鍵盤に触れる位置などを確認します。

最初はゆっくり。だんだん速くして、テンポで確実に弾けるようになるまで。

力が入っていると、速くは弾けませんので、支えを意識しながらも、脱力して弾けるようにします。

私にとっては意外にこれが難しい。親指についつい力が入っているので、それを意識することもできます。

 

次に小指と薬指の練習をします。黒鍵は薬指を使います。

これも手の形、手の支え、脱力を意識しながら、音色を聞きつつ練習します。

小指・薬指は弱いので、こちらは、支えを作ることが最初は難しく、意識しつつゆっくりの練習をしっかりやる必要があります。

 

両方とも弾けるようになってから、オクターブで練習します。

と言っても、広げると力が入ってしまいがちなのも確か。

力が入ってしまったことを感じたら、また上下分けての練習に戻ります。

ただ、くり返していくと、だんだん楽に弾けるようになっていきます。

 

自分の今、持っているものをどう最大限生かして練習し、弾けるようにするか。

「弾く」ことではなく、「音楽を表現」することに意識がいくようにするためにも、スムーズに弾けることは重要ですから、地道に練習していくことがとても大切だと思います。

2018.02.11

新しい習慣をつける

こんにちは。

少し寒さが緩んだ感じがしますね。雨も少し降ったことですし、インフルエンザが下火になると良いですね。

 

今日は、新しい習慣をつけることについて書きます。

先月から、私は筋トレを始めました。

運動不足はずっと課題で、去年からは有酸素運動として自転車に乗るようにしました。

だいぶ実行できるようになったので、今年は筋力アップを目指したいと考えました。

70代になると30代の筋肉の半分になってしまう、という情報を読み、もともと筋肉のない私は大変なことになってしまう、と危機感を持ったからです。

といっても、わざわざジムに出かけて、となるとハードルがとても上がってしまいます。

そんなことを考えていたとき、たまたま本屋さんで目にした本のタイトルが「自宅で筋トレ」。

しかも、自重と、道具はゴムチューブだけ、という内容なので、買ってきて早速始めてみました。

 

1日だいたい10分です。最初の8週間は準備期間という位置づけになっていました。

最初の2週間はメニューが少なく、「とにかく筋トレをする」「習慣をつける」ということに重点が置かれています。

次の2週間も、上半身と下半身・体幹とに分けますが、同じようにとても少ないメニューです。「正確に行う」ということが入ってきますが、基本的に習慣づけに重点が置かれています。

今、4週間が終わったところですが、10分なら、何とかなります。

ただ、1日の中でいつ筋トレをするか、ということについては試行錯誤しました。

今、だいたい時間が決まり、ペースができつつあるところです。

 

この過程は、新しい習慣をつけていく上でとても合理的だと思います。ピアノの練習の習慣でも同じですね。

最初は短く、とてもハードルが低く設定されている。ピアノだと、小さいお子さんの場合など、椅子に座って1音出す、くらい。

方法を覚えていく。

毎日、ほぼ同じ時間に行えるように1日の中に位置づけていく。

 

さて、5週目の明日からは、また内容が増えていきます。

少し階段を上るときの足の上がり方が違ってきたようにも感じます。

自分でも楽しんで続けていこうと思います

続けていくことで成長が実感できる

タンバリン 鈴

こんにちは。

ずいぶん日が延びましたね。夕方、雨戸を閉める時間がだんだん遅くなっています。

立春を過ぎて、こういうところからも春の気配を感じることができます。

 

今日は、続けていくことで成長が実感できる、ということについて書きます。

小さいお子さんのレッスンをしていて、前に似たようなことをした時との違いを感じます。

レッスンで学んだことの蓄積+心身の成長。

両方でぐんぐん進歩していくのですね。

 

年長さんの生徒さん。

しばらく前に「うたあそび」で「ぶんぶんぶん」をやったときには、八分音符のリズム打ちがとても難しくて、大変でした。

「おいけのまわりにのばらがさいたよ」のところです。

八分音符は1拍に2回たたくというのを何回も練習しました。

 

「うたあそび」は大好きで、毎回終わると「次はなんだろう?」と本を見ています。

メリーさんの羊も、先週から楽しみにしていて、来るとすぐ、「今日はメリーさんの羊だ。」と言っていました。

ピアノの練習をした後、メリーさんの羊を歌いました。

右側にはいろいろなリズムをたたく課題があります。

タンバリンを出してきて、たたきました。

今回も、八分音符が出てくる課題がありました。

四分音符・八分音符2つ・四分音符・四分休符のように。

ちょっと迷いましたが、今回はすぐできました。

たん・たた・たん・うん

「あ~、あれね。」という感じです。

 

お子さんは、どんどん成長していくので、本当に物事をぐんぐん吸収していきます。

昨日もそれを実感しました。

そして、特に小さいうちは、意識せず、身体の中にしみこませていくような学び方をしていきます。

子どもは同じ事のくり返しが好きですが、身体の中にしみこませていく学び方と関連しているのでしょう。

 

これも、続けているからこそ。

一度やっても、次にまた同じ事を学ぶ機会がなければ、忘れてしまいます。

すぐに結果が出ることもありますが、少し時間がかかることもあります。

一人一人とその時間を過ごして指導できる個人レッスンの良さが生かせる部分でもあります。

学んだことの蓄積+心身の成長を実感したレッスンでした。

 

保育園年長さんの体験レッスン

こんにちは

昨日、庭の福寿草が咲いているのに気づきました。ここに引っ越してきて間もない頃、母がくれたものです。

けっこう大株になり、毎年春を教えてくれます。寒いけれども、着実に春は近づいてきていますね。

 

先日、体験レッスンにおみえになった保育園の年長さん。

ご入会いただくことになりました。

とてもしっかりした女の子で、ごあいさつもはっきりできました。

お母さまとお話しする間、塗り絵をしてもらったのですが、とても上手に、きれいに塗っていました。

最初はクーピーだったのですが、塗る部分が大きいので、クレヨンにしてみました。

クレヨンは太いので、逆にはみだしてしまいます。

それが気になって、「やっぱりクーピーにする。」

絵を描くのが好きだとのこと。

受け答えもしっかり、はっきりです。

どうしてピアノを習おうと思ったのか、お母さまに伺おうとしたところ、本人が

「保育園で、ピアノを習っているお友達からぶんぶんぶんを教わって、もっと弾きたくなった。」

「○○組(自分の組)の先生は、とってもピアノが上手で、アナ雪が弾けるんだよ。」

と答えてくれました。

ぶんぶんぶんは、最初の部分だけ弾けるので、最後まで弾きたいようです。

 

いよいよ体験レッスンです。

右、左のゲーム。ときどき、「あれ?左どっちだっけ?」となることもありましたが、だいたいできました。

ボンゴを使ってのリズム打ち。とても上手にできました。

さっきの塗り絵から、真ん中のドの音符の説明を聞きます。

 

では、ピアノを弾こうね、ということで、ピアノに移動。

最初は黒鍵でチューリップを弾いてみました。

「ちょっと難しい。」と言いながらも、3回くらいやってみたら、上手に弾けるようになりました。

次に、ピアノでドの音がどこにあるかを探します。

「ここにもあった」

「あ、ここにもあった」

ドレミファソラシドが頭に入っていて、ドから上に数えて次のドを探しています。

ですから、一番高いドも自分で見つけることができました。

最後に、ドの音を4拍子のリズムにのって弾く練習。

これも上手にできたので、先生と連弾をしました。

先生の伴奏に合わせてバッチリ弾けました。

 

しばらくは、音符の読み方と手の形、指の使い方を中心にレッスンしていくことになりますが、これからがとても楽しみです。

2018.02.08

さらに細かいニュアンスを感じる

こんにちは。

今日も寒いですね。

先日のレッスン以来、モーツァルトの響きについて考えながら練習しています。

今日はそのことについて書きます。

 

速い部分も、1音1音を感じながらゆっくり弾いていく。

拍感、前後の音との関係、単音であっても和声を感じるように…。

自分でどうしたいのか?というのをよくよく自分に聞きながら。

響きの質、響きの上がる高さも意識していく。

 

先生からは、「フレーズの終わりで音が下がる傾向があります。」という指摘をされているので、フレーズの終わりは特に気をつけていきます。

確かに、よく聞きながら弾いていくと、指先の一点に力が集中し、しかもよく響いている時には、微妙に音が高めに、散漫になっている時は低めに聞こえます。

これは、不思議です。確かに以前にもソ♭とファ♯は音が違う、という話を、先生から聞いたことがありました。

確かにその通りです。私の音だとソ♭に聞こえます。楽譜に書いてあるのはファ♯です。

指遣いも少しずつ変えてみるようにしています。

私の場合、親指を使うとどうしても音程が下がります。

親指を使った時に音程が下がらないように練習しつつも、指遣いを変えられるときは、変えることを検討することにしました。

左手の伴奏音型も、特に意識したい音が変わってくると、指遣いを変えていく必要がでてきました。

 

1音1音の確認をしながら弾いていくと、モーツァルトの作った曲の微妙なニュアンスを今までよりももっともっと感じられるようになりました。

明るい中にふっと影が差すときがあります。

その影にも濃淡があります。

モーツァルト自身の中にある悲しみというか、寂しさというかそういうものを感じます。

でもまた何事もなかったかのように、明るさを取り戻している。

人生の一側面を表しているような気がします。

そんなふうに感じられるのは、年齢のせいかもしれませんね。

 

若ければ若い感性で、年齢を重ねれば年齢を重ねた感性で表現していくことができます。

それも音楽を表現することの楽しさなのかもしれません。