ブログ

2018.08.17

小澤征爾指揮のラプソディ・イン・ブルー

 

こんにちは。

父の新盆だったので、息子が帰ってきました。

久々にいろいろ話す中で小澤征爾の指揮したラプソディ・イン・ブルーがすばらしいという話を聞かせてくれました。

動画はこれ。

https://youtu.be/vjeBX9S8iMo
確かに。

常々、ジャズの即興には感心させられていますが、今回のこれも「すごい!」の一言です。

どうしてこんなふうに弾けるし、周囲もどうしてこんなふうに合わせられるのだろう?

 

小澤征爾さんが真剣にピアノを聴いている姿。

そしてここというところでオーケストラに指示を出す姿。

心の底から音楽を感じ、浸っているから音楽を共有できるのだろう、ということが伝わってきます。

後ろにいるオーケストラの人達の表情もなかなか興味深いところです。

オーケストラの人達もこの音楽を楽しみながら演奏している様子がよく見えます。

そして、聴衆の熱狂も伝わってきます。

 

演奏する人達が本当に「一期一会」のその瞬間を大切にしながら、1つの音楽を作り上げていく。

そして、その場にいるすべての人が音楽を通して幸せになる。

それがよく分かる素晴らしい演奏だと思いました。

2018.08.15

手の回転をもっと使う

こんにちは。

昨日は、御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

前回の課題である腕の付け根部分を意識すること、虫様筋を意識すること。

そしてできた響きをもとに今度は「意識しなくても」弾けるようにすること。

肩胛骨から腕を動かすこと。

 

ここを中心に1週間練習をして、聞いていただきました。

基本的な響きは前回よりも良くなっているようです。

先生からも「前回よりも良くなっています。良い練習ができましたね。」とおっしゃっていただきました。

身体の軸の取り方も、方向性は合っていたようです。

 

次の課題は、フレーズ感にあります。

音の響きを気にして、腕から弾こうとする意識が強すぎて、ついつい一つ一つ音を弾こうとしているようです。

フレーズが途切れて聞こえてしまう。

これも、何回か前のレッスンでご指導いただいていたことでしたが、まだうまくできていません。

手の使い方、手の回転のさせ方。

ここが次の課題になります。

同時に、技術的な面での完成度を上げること、暗譜をもっとしっかり出来るようにしていくこと。

本番まで2週間。まだまだたくさんやることがあります。

 

今回、たまたま私の前に一人レッスン中の方がいて、メソッドの先生がレッスンをしていました。

他の方のレッスンを見ることで、学べることもたくさんあります。

やはり「身体の軸」の話をしていました。

頭が前に下がってくると、響きがとらえにくくなっていくこと、結果的に弾く響きが変わってくることを言われていました。

私も今までの弾き方だと、頭が下がりがちです。

なるほど、こういうことなのかとよく分かりました。

 

さらにモーツァルトの和声の変化、音型の変化によってこう弾き分けていくという内容を、実際にその先生が弾きながら指導していらっしゃいました。

それを聞きながら、「なるほど!」とこれもまた学ぶことがたくさん。

リズムの刻み方、ペダルの踏み方なども、参考になりました。

いろいろ、試行錯誤しつつ、また練習していきます。

2018.08.14

ショパンとリスト

こんにちは。

らららクラシック」でショパンとリストについて放送していたので、そこから感じたこと、考えたことを書きます。

番組の早い段階で、ショパンとリストの手の大きさの比較がありました。

「リストの手は大きかった」ということはよく知られていますし、私も知ってはいましたが、あのような形で実際の手形を見ると実感できましたね。

そして、例えば「ラ・カンパネラ」をリストの手で弾けば、手の中で弾けてしまうということ、だからこそああいう音型が生まれたのだという話など、頭だけでの理解ではなく、なるほど、と本当に納得した思いがしました。

こういうところは、映像の力だな、と違う所にも感心しつつ。

 

一方、ショパンの手は、一般的な大きさ。

ピアニストの清塚信也さんが、ほぼ自分と同じ大きさ、と言っていました。

同時に「だいたいド~ミまで届きます。ピアノの曲というのは、それを前提に作られていることが多いです。」という趣旨の発言にこれも納得。

 

ということは、逆にそれが届きにくい場合には既にハンディがあるということ。

やはりそこは課題だな、と思いながらそのお話を聞いていました。

ただ、手の小さいピアニストもいます。

指遣い、手の使い方、練習の仕方などの工夫を重ねながら弾いていくことの重要性を思いました。

私の大学時代の恩師の手も小さい。さらにその先生であるレイ・レフ先生なども手が小さかったそうです。

恩師は、とにかく指遣いの工夫の仕方がすごいです。

そして、それもレイ・レフ先生の指導のあってのことだそうです。

 

ショパンの音楽について「歌のような主旋律」ということも取り上げられていました。

「楽譜通りに弾いたのでは音楽にならない」という辺りの実演もなかなかおもしろく見ました。

私たちは当然のように思っていることですが、そこの部分も言葉に、あるいは実際の演奏で伝えていく必要があるのだな、と改めて思いました。

後半、ショパンが亡くなった後のリストについて語られていました。

「愛の夢」に見られるショパンの影響、ショパンへの思いについても触れられていました。

 

「同時代にほぼ同じ年齢のショパン、リストが出会ったことが奇跡」という清塚さんの言葉もありましたが、本当にそうですね。

若くして亡くなったショパンに対して、リストは長く生きてピアノという楽器がほぼ現在の形になるのを見ています。

また、晩年の作品には年齢を重ねたからこその深みが感じられます。

いろいろ、学ぶところがあり、興味深く見ることができました。

2018.08.13

古いピアノが身近にあったら

こんにちは。

ピアノという習い事は自宅の練習が欠かせません。

もちろん、レッスンの間にもある程度弾きますが、それは基本的には「自宅で練習してきたことの確認」と「次に練習するためのヒント」という意味合いです。

ですから、始めるときには、楽器を用意していただくことになります。

 

先日、大学時代の友人から連絡が入りました。

「ピアノをもらってくれる人いないかな?自宅に古いピアノがあって、自分で弾こうかと思ったのだけれど、ちょっと難しいとあきらめたので。」とのこと。

1980年代のものだそうです。

ちょうどその数日後に調律師さんがきたので、お話を伺いました。

 

古いピアノの場合には、まず、すべての音が出るかどうか、そして、その音がとまるかどうか。

それが第一のポイントなのだそうです。

音が止まる、というのは、鍵盤が下がりっぱなしになっている状態にならないこと、音がボワーンと鳴りっぱなしにならないこと。

音が止まらない場合には、いろいろな原因が考えられ、簡単な修理で治ることもあるけれど、かなり大がかりな修理が必要になることもあるのだそうです。

 

確認してもらったところ、そのピアノは全部の鍵盤の音が鳴るし、音も止まるとのこと。

配送と調律の費用だけでピアノが手に入るとしたら、とてもありがたいこと。

実際に中古のピアノを買う費用の1/6~1/7位ですから。

そう思って、心辺りの方に声をかけてみたのですが、残念ながら今回は見合わせるとのことでした。

 

ピアノは楽器です。

そこからそのものの音を出すことができます。

電子ピアノは「再生装置」です。

録音した音を再生します。

ピアノを学べば学ぶほど、その違いを感じるようになっていきます。

 

住宅事情、周囲への音の配慮などでどうしても電子ピアノでなくてはならない場合もありますから、無理にと言うことはできません。

でも、もし使われていないピアノが身近にあったら、ぜひ電子ピアノではなくて「ピアノ」を使って練習してほしい。

今回のことでまたあらためてそう思いました。

2018.08.12

指遣いを「決める」

こんにちは。

昨日はリズムのことを書きましたが、今日は、指遣いについてです。

楽譜にふってある指遣い。

特に初心者のうちは、書いてある指遣いを守って弾く、ということがとても大切になります。

なぜなら「その時の自分が弾きやすいように弾く」ことは、初心者の場合、「指遣いが決まらない」ということにつながることが多いからです。

指遣いが決まるということは、音を指で覚えていくための第1歩です。

だからこそ、音と指を一致させていく、その過程はとても大切なのです。

 

また、基本的な指遣いの原則というのもあります。

たとえば、ドミソの和音は(右手なら)135を使う。

でも、シレソの和音は125を使う。

こういうものは、ピアノを学ぶ場合の大切な内容です。

ですから、「初心者は楽譜に書いてある指遣いを守りましょう」と言います。

 

もっと段階が進んで、例えばモーツァルトのピアノソナタを弾くとき。

この段階になると、楽譜の指遣いを見たとき、「これは私の手の大きさでは弾きにくい」という場合が出てきます。

あるいは、私の奏法の場合には、手の置き方、手の向きがドイツの奏法と異なるため、「これは弾きにくい」ということもあります。

実際、楽譜の版によって指遣いもかなり違いがあります。

 

そういうときには、迷わず、「自分で指遣いを決め」ます。

ただ、この時には常に「決める」という意識で自分の弾きやすい指遣いをさぐり、それを楽譜に書き込みます。

その都度変えるということはしません。

これもまたけっこう微妙な部分があり、片手ずつ弾いた時には弾きやすいと思っても、両手で弾くと弾きにくい、ということもあるので、一応指遣いをふってみて、何回か試します。

そして、最終的に決めたものは変えずに練習していきます。

 

生徒さんにもそのあたり、お話しして意識してもらうようにしています。

指遣い、とても大切です。

練習のとき、ぜひ、意識を向けてみて下さいね。

ワークブックとボンゴでリズム練習

 

こんにちは。

「ピアノひけるよ!ジュニア」を練習している生徒さん達が小学生・年長さんになって、ひらがながだいぶ書けるようになってきたので、同じシリーズのワークブックを使うようにしています。

このワークブックの良さは、リズム打ちがたくさん出てくることです。

 

昨日のレッスンでもそうでした。

曲は「ピアノひけるよ!ジュニア2」の中の「ロンドンばし」

付点4分音符と8分音符のリズムが出て来ます。

曲に入る前に、ワークブックでリズム打ちをしました。

 

右と左で違う音が出るボンゴ。

子どもさん達が大好きな打楽器です。

それを使って、ワークブックにあるように「1 2イ 3 4」と言いながらの2はのばして「イ」のタイミングでボンゴをたたきます。

最初は難しく感じていたようです。

つい「2」のタイミングでたたいてしまいます。

何回か練習するうちに、つかめてきました。

 

次にピアノで練習します。

「さっきやったよね。」

ということで弾いてみました。

やはりこれも最初は難しかったようです。

 

ただ、さっきのリズム打ちで、頭での理解はできています。

自分で「1 2イ 3 4」と数えながら弾くことができました。

何回か練習するうちにできるようになってきました。

ある程度レッスンの中で弾けるようになれば、お家に帰ってからの練習も自分でできるようになります。

 

もっと進んだ段階の生徒さんが、右手と左手のリズムが違うときなどにもこれはとても分かりやすいのです。

あらかじめリズム打ちだけで、右手のこのタイミングで左手が入る、というのが理解できた状態でピアノに向かうと、かなりスムーズです。

ピアノだと、どの音を弾くかという要素とリズムという要素と2つになりますが、リズム打ちは、リズムだけだからですね。

要素を分解してリズムを取りだしてあらかじめ練習しておく。

結果として上達が速くなります。

平行移動させる

こんにちは。

ここのところで、新しく音階が出てきた生徒さんがいたり、「指をくぐらせる」音型が曲の中に出てきた生徒さんがいたりしたので、その話を書きたいと思います。

音階が分かりやすいので、それを例にとりますね。

ハ長調の音階を右手で弾く時、ドレミで指を123と使って、ファの時にまた1の指を使います。

この時、親指を「くぐらせ」ます。

一般的には手首を少し外にひねるような形で中指の下を親指が通る、という感じでしょうか。

私もずっとそう弾いてきました。

 

大学に入ったとき、ロシア奏法の流れをくむ恩師に「そんなことしていたら、間に合わないでしょう。」と言われた時にはびっくりしました。

「そのままでいいのよ。確かにゆっくり弾けばちょっとは間があいて聞こえるかもしれないけど、響きがつながれば良いのだし、実際の曲の中では全く問題ない。」

確かに、恩師の弾き方だと、手首をひねる動きがないので、移動がスムーズです。

 

ただその時には、私には指・手首・ひじ・腕の使い方の全体像が見えていなかったので、しっくり来ない部分がありました。

今は、分かります。

親指の使い方が最大のポイントです。

親指は人間の手の場合、他の4本の指と向かい合うようについています。

それをその状態のまま、ピアノでも使っていきます。

ですから、一般的な奏法とは、親指の向きは全く違いますし、弾く時に鍵盤に触れるポイントも違います。

 

その状態で、ドレミが終わったら、ファの上に親指を移動させます。

他の指や手首もそのまま右に移動させます。

「くぐらせる」のではなく、そのまま平行移動。

曲の中で「響き」がつながって、音楽的に弾ければ良い、そのための音階です。

音階のための音階ではないのです。

 

あまりにも親指の使い方が違うので、最初はかなりとまどいました。

今は慣れてきて、とても合理的なので、以前よりもずっとスムーズに音階が弾けるようになりました。

「くぐらせる」のではなく「平行移動」です。

2018.08.09

新しい習慣を作るときは、今ある習慣とくっつける

こんにちは。

今日は、習慣化について書いていきますね。

新しい習慣を作るときには、前にある習慣、すでにもう習慣となっていることとセットにすると作りやすくなります。

 

ピアノのレッスンを始めたとき、やはり「毎日ピアノを練習する」という習慣を作ること、それがとても大切です。

「習慣」になると、いちいち「さあ、ピアノの練習を頑張るぞ。」というエネルギーを使わなくてもすむようになります。

たとえば、歯磨きをするときに、「さあ、歯磨きをするぞ。」と「頑張る」人はいません。

食事が終わると「歯磨きしよう。」くらいの軽い気持ちで取りかかると思います。

逆に歯磨きをしないでいると「何だか気持ち悪いな。」となります。

習慣にはこのように「やるのが当たり前になる」「始めるのにエネルギーを使わなくなる」という側面があるのです。

 

習慣を作るときに一番早道なのが、「今ある習慣にくっつける」ということです。

ですから、ピアノの練習もお子さんの場合なら、「宿題をするという習慣」にくっつけるとか、「おやつを食べる」という習慣にくっつける等していくと、作りやすくなります。

また、最初はできるだけハードルを下げていくことも大切。

初めは5分から、そしてだんだん「習慣化」したら長くしていく。

そうすれば楽に練習出来るようになります。

 

もちろん、ピアノが楽しくて仕方がない、という場合には、そんな努力は必要ありませんよね。

そういう方もいます。

ただ、多くの場合、「ピアノを弾けるようになりたいけど、練習はちょっとめんどうくさい」というところからはじめるもの。

その時に「習慣化」がうまくいくと、面倒くささがぐっと下がり、練習することによって、進歩も早まります。

 

これは、ピアノだけに限らず、何か新しい習慣を作るときに役立ちます。

大人でも、生活を見直して新しいことを何か取り入れたい、習慣化したい、と思うときに意識してみてはいかがでしょうか。

曲のイメージをつかんで弾く

こんにちは。

ピアノを始めて10ヶ月の幼稚園年長の生徒さん。

ここで、「ピアノひけるよ!ジュニア」の3冊が終わり、「ピアノひけるよ!シニア」に入ります。

 

まだ、手が小さいので、音型によっては難しいものもありますが、ずいぶん弾ける曲が増えてきました。

音楽的な感覚も養われてきたことを感じます。

「ピアノひけるよ!ジュニア3」の最後から2曲目に「シューベルトの こもりうた」があり、昨日は、その譜読みをしました。

まず最初に Andande(ゆっくりと)と書いてあるので、その説明からです。

 

「こもりうたって、赤ちゃんを寝かせるときにうたう歌だよ。」と話しました。

「じゃあ、やさしくひくんだね。」

「そう、だから弾けるようになってもゆっくり弾こうね。」

「速く弾くと赤ちゃんが起きちゃうよね。」

「ここの記号は?」

「ピアノ。弱く弾く。強く弾くと赤ちゃんがワーッてびっくりしちゃう。」

 

「こもりうた」なので「赤ちゃん」が眠るために「やさしく」弾く。

そこが自分なりにつかめたようです。

こういう「曲のイメージを自分なりにつかんでいく」ということ、これもとても大切なことです。

どんな「こもりうた」になるでしょうか。

次回がとても楽しみです。

2018.08.07

無意識でできるようになるまで

こんにちは。

昨日は御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

レッスン室のピアノの位置が移動していて、新鮮な感じがしました。

私が行き始めた当初はこの向きだったように思います。

ピアノの向きが変わったことで、響きの上がる方向が変わり、また違う印象になっていました。

 

「身体の軸」を一生懸命考えていったわけですが、その方向性は正しかったようです。

「もっと身体とピアノの間の空間を自由に使う」ことをご指導いただきました。

本的な腕・手の基本の位置はもっとずっと上にあるイメージ。

そこから、支えを意識しつつ鍵盤を弾く。

 

基本の位置を上にすると、ミスタッチも怖いし、支えを意識しないと「つっついた音」が出てしまいます。

「もっと虫様筋を使って支えたほうが響きが出る」ということで、先生が弾いてくれましたが、確かに上から弾いています。

自由に、自由に。

腕の重みをもっと使う。

虫様筋を意識する。

 

やっているうちにふと「意識せずに無意識でできるようになるのが大切だよね。」と言われ、確かにその通りと思います。

ただ、意識せずにいるとつっついた音が出てしまう。

まずは意識的にやっていくしかない、ということで、無意識でできるようになるまでにはまだ少し時間がかかりそうです。

虫様筋、手の内側の支え…と思って弾いているうちに、「腕の下側をもっと使えると良いですね。」

腕の下側…そういえば虫様筋に意識を持っていったので、腕の下側を忘れていました。

腕の下側にも意識をもっていくと、確かに、音の響きがずいぶん変わりました。

 

「本番は音楽に集中した状態ですよね。ですから、無意識で弾けるようになることが大切です。」

確かに、腕のここ、指のここ…などということを考えながら弾いていると音楽はどこかへ行ってしまいます。

今は、意識しつつ弾いていますが、それが自然にできる状態になるまで、身体にしみこむまで、練習していきましょう。