ピアノ教室

2017.12.27

2017年のレッスンが終わりました

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

昨日で、2017年のレッスンはすべて終わりました。

最後は、小学校6年生のお子さん。この11月からピアノを始めた生徒さんです。

先週お休みだったので、1時間かけて、その前のレッスンの復習と、1日遅れでしたが、ジングルベルを練習して私と連弾しました。

音楽ドリルを頑張っているので、音符を見て、音を確認するのはとてもスムーズで、何回か練習した後には、伴奏と合わせても止まらずに最後まで弾ききることができました。

 

教室を立ち上げたのは9月。

ピアノ教室を通して多くの方とのご縁ができ、本当に感謝しています。

リフォームに来て下さった業者さん。ご近所の方。快くチラシを置いて下さったお店の方。

皆さんに励ましていただきました。

そして4歳のお子さんから75歳のシニアの方までの生徒さんたち。

皆さんそれぞれの思いを持って、教室に足を運んでくれました。

その思いをできるだけ生かしつつ、一方でピアノを弾くための基礎となる部分をお教えしていければ、と思ってレッスンしてきました。

このお子さんには、指の強化を。こちらの大人の方には、練習の仕方のお話を。

この小学生の生徒さんには読譜を。こちらの生徒さんには、指の使い方を。

全員の生徒さんに、奏法の特徴や支え・脱力について、それぞれの方に合わせて、お伝えしてきました。

 

つたない文章ではありますが、このブログを読んで下さっている方にも励まされました。11月は、なかなか更新できず、焦りもありましたが、ようやく少しずつペースがつかめてきました。

今後も、少しでも多くの方と、レッスンを通して、あるいはブログを通して、音楽を表現することの楽しさを共有していきたい。

今年最後のレッスンを機に、1年を振り返って、支えて下さったたくさんの方に、感謝の気持ちをお伝えしたいと思いました。

2017.12.24

出来たことを振り返る

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

ピアノ教室も、最終週に入りました。あと、火曜日1日で、今年のレッスン日は終わりになります。

今年もあとわずかになった今、ぜひ今年を振り返って「ご自分の出来たこと、頑張ったこと」を思い出してみてください。

ピアノを習っている方はピアノのことを中心でも良いかもしれませんし、他のことでも。

たうらピアノ教室に来て下さっている生徒さんたちも、9月から始めた方もいれば、11月末から始めた方もいますが、それぞれ進歩が感じられ、とてもうれしく思っています。

・ピアノを、習うという一歩が踏み出せた。

・奏法を変えて、音も変わってきた。

この二つ、大きな変革ですよね。そして実際にレッスンに来てみると…

・音符が読めるようになった。

・ヘ音記号の部分の音符が読めるようになった。

・ヘ音記号の意味が分かって、お家の人に伝えることができた。

・ジングルベルが弾けるようになった。

・トロイメライが弾けるようになった。

・練習方法がわかった。

等々、たくさんあります。

実は、自分を認めるということは、意外に後回しになっているのだそうです。つい、真面目な人ほど出来ていない部分に目が向いてしまい、「まだあれができていない」「まだあの部分が不足だ」となってしまうとのこと。

私も中学校で長く教えていましたから、どうしても学校はそうなってしまい、教師時代もついつい90点とれたら、あと10点どうしたら取れる?のような発想になっていました。

でも、9割できるというのは、本当はすごいことなのですよね。

それを自分が認めていくことで、次へのエネルギーが湧いてきて、さらに進歩していくものだということ、私自身がそれを本当に実感したのが今年の1年でした。

ぜひぜひ、年末、あと一週間で「ご自分の出来たこと、頑張ったこと」を振り返って、味わい、来年へのエネルギーにしていただきたいと思います。

本番を意識して練習する

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

昨日のレッスンでは、5年生の生徒さん2人の動画を撮りました。

前の週に、「来週は動画を撮ろうね。」と予告しての一週間。

一人の生徒さんは、トロイメライ。先週も一度撮ったのですが、今週再チャレンジです。

一度聴かせてもらって、少しテンポを修正し、もう一度練習。その後本番。

奏法を変えて1ヶ月。音は着実に変わってきていて、良い仕上がりになりました。

もうお一人の生徒さんは、11月末から始めて、1ヶ月です。「おとなのためのピアノ教本」に載っているジングルベルの連弾を、撮りました。

この生徒さんも、お家でしっかり練習してきたのでしょう、上手に弾ききりました。

動画は、保護者の方に送って、見ていただけるようにしました。

 

まだ、発表会の予定がないので、「動画の撮影」を本番のつもりで仕上げてもらおうと考えています。

人前で弾くということを意識すると、練習そのものが変わってくるからです。

私自身も、先日も行われましたが、オフ会には極力参加し、その都度自分の課題を見つけることができています。

ピアノの演奏では「伝える」ということがとても大切だと思います。自分で楽しむだけではなく、自分がこう感じたということを伝えていく。伝えられる演奏に仕上げていく。

本番を意識することで、伝えるための課題意識をしっかり持つことができ、練習のゴールを上げていくことができます。

さらに、緊張感とのつきあい方があります。人前で弾く時は、誰でも緊張します。緊張感をコントロールして、うまくつきあい、自分自身の演奏を良い方向に持っていけるようにする経験。

これは、ピアノ演奏以外の他の場面(お子さんなら入学試験や面接など)でも必ず生きてきます。

 

頑張った5年生の生徒さんたち。新年からのレッスンがまた楽しみです。

2017.12.18

音の階段を作りました

小学校入学前の生徒さん、二人とも、音楽ドリルも1冊終わり、音符がだんだん読めるようになってきました。

1つの音符を見て、その音の鍵盤を弾く。そのパターンは、とても上手にできます。

ただ、連続する音符を見て、前の音と次の音の高さの違いをぱっとイメージするのが難しいらしいのです。

もう一つ、二人とも、ドレミファソラシドは確実なのですが、ドシラソファミレドのほうがあやしい感じがします。

そこで、本を見ながら、「音の階段」を作ってみました。

画用紙に切り込みを入れ、台紙に貼りました。

もともと、工作などは、どうも雑なところがあるのと不器用なので、実は、のりを貼るときに間違って貼り直してしまったので、ちょっとしわが寄っています。それは、ご愛敬ということで。

飛び出す絵本の形になっていて、1音ずつ、だんだん上がっていくイメージと下がっていくイメージをつかんでほしいと思って

作りました。

これで、ドレビファソラシドとドシラソファミレドがしっかりわかってくれるといいな。

2017.12.16

レッスンの内容を自分の言葉で書いてみる

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

一般的に、学ぶということは何かをインプットすることですが、それをアウトプットすることでさらに学びを深めて、定着させていくことができます。

レッスンノートには、今日学んだことを書く枠を設けていますが、そこには、アウトプットすることで確認し、学んだことを定着させていくという意味があります。

レッスンの時には、先生に言われたことを受動的に聞いています。その場でもう一度弾くことで、実際に身体を動かすことで、その時はある程度分かることができます。

その次、いつどのような形で復習するか?これが大切なことです。

その日のうちにもう一度自宅で弾いて、変化を自分で確認しながら、学んだことをできるだけ細かく書くことができれば一番良いのですが、なかなかそうはいかない場合が多いのではないでしょうか。

翌日になっても、弾くこと、音を意識して聞くことと合わせて、自分の言葉で書いて見えるようにしておくことで、レッスンでの内容を確認しながら練習できるようになります。

特に、音の出し方、奏法の部分ではそれが大きいように思います。

私自身、ずっとレッスンを録音させてもらい、通勤時に聞いていました。そして、自分の出す音の変化、先生のアドバイス、先生の音と自分の音の響きの違いを聞き、練習に生かすようにしてはいました。

ピアノ教室を始めようと決心した時、それを他の人に伝えるために、今まで学んだことをできるだけ分解して書き出していく作業を行いました。

椅子の高さは?姿勢は?足は?肩・ひじ・手首はどういう状態?手はどう置いているだろう?指はどう使っているのだろう?

自分なりに書いてみて、それを意識できたことで、また響きが変わってくることを実感しました。

レッスンの内容を「自分の言葉で書いてみる」こと、おすすめします。

伴奏形を迷わずに弾く

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

ピアノを弾くときには、右手と左手で別々の動きをしま

昨日おみえになった七十代シニアの生徒さん。

お好きな曲を弾きたい、ということでおみえになっています。ハ調で弾けるフォークソングの楽譜から、昨日は青葉城恋歌を練習してきました。

「家ではもう少し弾けるのですが。」とおっしゃっていましたが、頑張って通して弾きました。

右手のメロディーも動きがありますし、左手の伴奏もドミソミのように動きがある曲です。見ていると、左手の動きに迷いが大きいように感じました。そこで次回までに

① 右手だけ、4拍子を感じながらスムーズに弾けるように練習する。

② 次に左手だけを練習する。
その時に、ドミソミだったらドミソの和音、シレソレだったらシレソの和音を全音符でのばして練習する。

③ 左手は和音の状態で両手を合わせる。

④ 弾けるようになってから、左手をドミソミのように動かしていく。

という段階を踏んで練習すること、左手が迷わず弾けるようになることが大切であることをお話ししました。

 

この伴奏形が迷わず弾けるようになる、ということは段階を問わず、大切なのではないかと思います。

私自身も、以前、ある曲のメロディーである右手が難しくて、右手の練習をたくさんしてもなかなか弾けるようにならなかったことがありました。

何気なく「この部分の右手がうまくいかなくて。」という話をしたところ、とても上手な方から「意外に左手の練習が必要な時があって、左手がスムーズに弾ければ、右手の難しい部分がうまくいくことも多いのよ。」と教えていただき、目から鱗の落ちる思いでした。

それ以来、一見単純に見える音形であっても、片手ずつ取り出して練習するように心がけています。

弾きにくい部分があるときには、弾きにくいほうの手だけではなく、反対側の手の練習もする。それが一見遠回りに思えても、早道なのかもしれません。

2017.12.14

クリスマスツリーから思うこと

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

教室のクリスマスツリー、レッスンに来るお子さんによって反応が違ってとてもおもしろいです。

小学校に入る前のお子さんは反応もストレートでとてもかわいい。

ツリーを見て「ちっちゃーい!」「○○ちゃんのおうちのは、もっと大きいの?」「うん!」

いっしょに来た妹さんが、雪のかわりの綿を見て、「これなに?」

「雪のつもり。本物だと溶けちゃうから」というと「ふーん。」

翌週、「うちのもこの白いふわふわつけた。」と言っていました。

もう一人の小さいお子さんはオーナメント一つ一つをじっくり見て、「あ、ここに赤いの。ここにピンク。こっちには緑。ここにはダイヤモンドがある!」

四方八方、床に寝そべって下から上に見上げて、「ここにも小さいのがある!」

やっぱり雪(のかわりの白い綿)は気になるらしく「これはどうしてついているの?」と聞いてきました。

小学校高学年になると、ずっと大人っぽくなり、でも「クリスマスツリーだ!きれい。」と必ず話題にして、とほめてくれました。

何か新しいもの、きれいなものに触れて、心が動き、それをストレートに表現することはとても大切です。

それは言葉だけでなく、音楽でも同じ。曲のこの和音が美しい、この和声の動きはおもしろい、このメロディーは魅力的、ということを感じ、それを音にして表現する。

感じ取ること。それを表現することを通して、感じ取るセンサーをさらに磨くこと。ピアノを学ぶ、音楽を学ぶことの大きな目的の一つはそこにあります。

そして、ピアノで表現する時、「響き」は音楽に奥行き・立体感をもたらしてくれるもの。より表現したいことに合った響きのある1音を出せるように自分も学んでいくし、レッスンでも教えていきたい。

クリスマスツリーから、そんなことを感じた12月前半でした。

お仕事が忙しい方のレッスン

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

大人の方でお仕事がとても忙しく、しばらくいらっしゃれなかった方がしばらくぶりにおみえになりました。ピアノはお続けになりたいということですので、来ていただけて、とてもうれしく思いました。

仕事をしながらのレッスンというのは、なかなか厳しいものがあります。

いらっしゃった時に、次のレッスンの予約を入れて頂くようにしているのですが、急な用事でキャンセルになり、「次回のレッスンはまた後で」という時が難しいように思います。私自身も経験があってとてもよく分かるのですが、レッスンの予約をすること自体がとても「大変」な気持ちになってしまうのです。

ピアノはできるだけ毎日練習したほうが良い、それは当然です。でもに仕事に追われるとなかなかそれができません。

練習出来ないから、この状態でレッスンに行くのは…ということが続き、レッスンに向かう足が遠のいてしまう。次のレッスンという目標がないからますます練習が出来なくなってしまう。

この状態に陥ってしまうのです。

今の先生のところに伺うようになったころ、私は中学校の教師をしていました。最近はニュースなどで取り上げられるようになってきましたが、「勤務時間」という感覚のない職場で、仕事に終わりというものがありません。

ただ、それで「弾けていないから」とレッスンの回数を減らすと、練習もできなくなってしまうことがわかっていたので、先生には申し訳なかったのですが、「弾けても弾けなくてもレッスンには行く」と決めました。

弾けていない状態でレッスンに伺った時には、この奏法の場合に特に重要な、音の質、響きの質を聞き分ける「耳のレッスン」が中心になります。

弾いているときの自分の指や手・身体の感覚と、その時出ている音や響き。自分自身の耳でとらえているものと、先生の言ってくださることとの違い。指や手・身体の使い方を修正し、またその時の音や響きを自分でとらえていく。

続けていくうちに、耳で響きがとらえられるようになり、指や手・身体の使い方が身につくにつれて、楽に弾けるようになっていきました。

忙しい大人の方にこそ、レッスンで「音を聞き分ける耳と、楽に弾ける指・手・身体の使い方」を継続して学んでいただくことの大切さ。そして継続することでより短い練習時間で弾けるようになること。

私も経験した、この奏法ならではの良さを、ぜひお伝えしていきたいと思っています。

 

2017.12.07

ピアノの練習を楽しむ5年生

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

小学校5年生の初心者の女のお子さん、体験レッスン後、先週から本格的にレッスンを始めました。

 

レッスンの1つの柱は読譜の力をつけること。こちらは、音楽ドリルで学んでいくことにしました。今週一週間で、頑張ってたくさん勉強してきました。

もう一つは良い響きの音で弾けるようになること。そのための耳と手の使い方を学んでいきます。

昨日、用意した椅子の高さ調節用のコルクマットも使い、高めの椅子から、鍵盤に腕の力をうまくかかる姿勢を探りながら弾いていきます。

あわせて手の内側の支えを意識できるよう、今は3の指を中心に使って弾くようにしています

前回のレッスンで教えた右手と左手の練習を一週間してきて、それを聞かせてもらいました。

最初は力が入っていたのですが、レッスンしているうちに、だんだん力が脱けて、音ものびてきました。

 

練習してきた曲に、私が低音パートをつけて連弾。これもスムーズに弾けました。

音楽ドリルの成果もあって、譜読みも早く、次の3曲の階名とリズムの確認もすぐできました。

付き添いでいらっしゃったお母様の話ですと、ちょっとした時間にも「練習してみよう」という感じで、楽しんで弾いてきたとのこと。

レッスンノートには「葦笛の踊り」と「エリーゼのために」が弾きたいと書いてありましたので、まずはそれに向けて、基礎的な力をつけていこうね、と話しました。

 

ぜひ、たくさん弾いて上達してほしいと思い、これからが楽しみです。

いすの高さと足台の高さの調整

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

幼稚園の年中さん。ピアノの椅子を一番高い位置にして、その上にクッションを置いているのですが、身体が小さいので、鍵盤の上方から力をかける感じに弾くことができませんでした。

今の奏法で演奏する時は、椅子は高くします。(ソコロフも椅子は高いです)

手首を上げ、腕の内側の筋肉と手の内側の筋肉で支え、効率的に力を使うためには椅子は高い方が弾きやすいからです。

何か高さを調節する工夫が必要だと考え、先日はホームセンターをうろうろしながら何かないかな、と探しました。

板では固くて痛いし、クッションを重ねても沈んでしまうし、ということであれこれ考えていると、たまたまコルクマットが目に入りました。

厚さ1枚8mmですから、重ねて調節するには良いし、クッションほど柔らかくないし、板のように固くて痛いということもありません。

さっそく買ってきてカッターナイフで大きさを椅子と足台に合わせて切りました。全部で12枚になったので、足台に6枚、椅子に6枚敷きました。

重ねただけだと「ずれちゃう。」とのこと。

今日は、それを解決すべく、幅3㎝のゴムで止めてみました。これで安定するのではないか、と期待しています。3枚ずつまとめ、さらにそれを二つ組にしました。ちょっと見ばえは良くないかもしれませんが、これで4.8㎝ずつ椅子も足台も上がります。

明後日、保育園の年長さんの生徒さんが来るので、そのときにまた試してみたいと思います。もしかしたら、体格によってはもう少し上げる必要があるかもしれません。

幼稚園・保育園の小さいお子さんには、良い姿勢、良い手の形を意識して弾く習慣をつけることがとても大切です。レッスン室の椅子の高さや足台の高さを見直すことで、その意識づけに少しでもなれば、と思っています。