こんにちは。

昨日は、以前から行きたいと思っていた「京都醍醐寺真言密教の宇宙展」と、葵の会会員でもある小菅泰雄さんが所属する「現代作曲家グループ『蒼』による新作書き下ろし演奏会」と2つ、行ってきました。

 

まずは、サントリー美術館へ。

私は、初めて行ったのですが、「東京ミッドタウン」というだけあって、とてもおしゃれな場所にありました。

とにかく行って良かった!の一言です。

もともと一番の目的は、チラシやチケットにも写真があった如意輪観音像。

如意輪観音像というのは、数がとても少なく、写真集などを見ても「如意輪観音といえば醍醐寺のこの仏さま」という感じでした。

ですから、ぜひ一度拝観したいと思っていたのです。

とにかく美しい。

6本手があるのですが、全体のバランスが良く、お顔も少し微笑んでいるようでもあり、角度によってまた表情が違って見えることもあり、とても魅力的な仏様でした。

 

他にも、たくさんすばらしい仏像がありました。

快慶作の不動明王坐像。

不動明王なので、忿怒相なのですが、どこか穏やかで、品があります。

醍醐寺に現存する仏像の中で最も古い、国宝の九世紀の虚空蔵菩薩立像。

彫りの切れ味の良さ、表情の凛とした感じが印象的。

 

国宝の五大尊像も魅力的です。

特に立っている金剛夜叉、降三世明王、軍荼利明王の動きのある姿が印象的です。十世紀の作なのだそう。

降三世明王が、人間を踏みつけていたのにも驚きました。

政治と密接につながっていた多くの記録、日記類が展示されていたことにも興味をひかれました。

室町時代の将軍をくじ引きで決めることを提案したことなどが日記に書かれているそうです。

 

早めの夕食にと、お麩と湯葉のあんかけ丼を美術館内のカフェでいただきました。

とても美しく、おいしく、「食欲の秋」も堪能。

 

その後、すみだトリフォニーホールへ。

小菅泰雄さんは、葵の会でもここのところ「現代能歌劇」ということで、お能の演目から台本もご自分でお書きになって発表しています。

昨日も世阿弥の長男である観世十郎元雅の「隅田川」から台本を作り、それをオペラにしていました。

日本語の語感と、日本的な音階が調和して美しく響きます。

昨日は、葵の会のときとは異なり、ピアノに加え、バイオリンとチェロも入っていたので、よりハーモニーに厚みが加わりました。

息子、梅若を人買いにさらわれ、それを追って旅をしている母、隅田川の船頭と旅人と登場人物は3人です。

船頭の話の中にあった、去年ここで亡くなった子供が探していた我が子と知って嘆く母の姿がとても悲しく、言葉と音楽でその悲しみを表現していました。

梅若の声をバイオリンで奏でていたのも印象的。

やはり弦楽器の音色は、人の声に近いですね。

 

お天気にも恵まれ、芸術の秋を楽しんだ一日でした。