こんにちは。

昨日は、東松山市民文化センターで行われた、林美智子リサイタルに出かけました。

 

ピアノのレッスンに来ている生徒さんが、合唱でお出になるので、よい機会と思い、行くことにしたのです。

 

私にとって、とても楽しい一時となりました。

特に、後半の武満徹の歌曲は、とてもすばらしいと思いました。

ご自身で「ライフサークとして」とおっしゃっていただけあって、歌いこんでいらっしゃっるのでしょう。

言葉の一つ一つ、フレーズの一つ一つ、本当に丁寧に表現なさっていました。

また、「武満徹さんというと、無調音楽というイメージがあると思いますが、こういう歌曲があるんですよ。」とおっしゃっていたように、歌そのものも、すばらしいと思いました。

日本語の良さを生かした歌。言葉のイメージをメロディーや伴奏で的確に表している歌。

 

もう一つ、「カディスの娘たち」という歌曲。これもなかなかおもしろく思いました。

ミュッセというフランスの詩人が書いた詩で、L・ドリーブとP・ヴィアルドという二人の作曲家がそれぞれ作曲し、全く違う曲調の歌曲に仕上がっています。

ちなみにミュッセの略伝を見たら、ジョルジュ・サンドの名前が出てきたので確認したところ、ショパンと同じ生年なのですね。パリに、同時代にいた人です。

L・ドリーブの歌は、スペイン風の情緒たっぷり。ちょっとカルメンを思わせるような曲でした。それに対してヴィアルドの歌は、物語風に流れていくように感じられました。

同じ詩でも作曲者のイメージによって、こんなに違うのだな、と言葉のある「歌」の楽しさを堪能しました。

 

最後の落葉松も、独唱と110人の合唱とをうまく組み合わせ、日本歌曲の情緒、美しさを味わわせてくれました。

林美智子さんが、東松山で師事した故小山貞子先生は、私にとってもピアノを教えていただいた恩師。

東松山の音楽文化の1つの中心となっていらっしゃった方です。

今回の五月会の合唱や林さんのお話の中から、かつての小山先生の言葉を思い出し、懐かしい気持ちにもなれた一時でした。