こんにちは。

子どもの頃の経験は、深いところに蓄積されていて、ふとしたきっかけで戻ってくることがあります。

ピアノも同じです。子どもの頃に弾いた曲は、やはり指が覚えていてまた弾くことになるとすぐ戻ってくるのですね。

だからこそ、子ども時代の経験はとても大切だし、豊かであってほしい、こんなことを改めて思いました。

 

きっかけは「赤毛のアン」についてのテレビ番組を見たことです。

NHKに「100分de名著」という番組があって、今「赤毛のアン」が取り上げられています。(アーカイブで見ています)

私も子ども時代に読んだのですが、これが細部までかなりはっきりと記憶に残っているのです。

取り上げられているエピソードの一つ一つに対して、「あ、知っている知っている」「そうそう」と思いながら見ていました。

頭の中に言葉でも、アンの「想像力」ではありませんが、映像でもはっきりと見えるのです。

 

何だか懐かしくなって、また読み返してみることにしました。

改めて読んでみると、さまざまなエピソードの感じ方、見方がまた変わってきて興味深く思いました。

子ども時代の読み方は、アンを中心にとらえることになります。

でも自分が子育てをした後の今、読み返すと、マリラ、マシュウの気持ちがとてもよくわかるのです。

人物がきちんと描写されていると、その時その時の読み手の状況によっていろいろなことが読み取れます。

 

最初にも書きましたが、音楽も同じだと思います。

ここのところ勉強していたモーツァルトのソナタは、子ども時代に弾いていたもの。

でも、年月を経て、奏法を変えた今だから分かることがたくさんあります。

それだけでなく、それに加えて年齢、経験によって分かること、感じることもまたたくさんあります。

これを比較できることそのものにも大きな意味があるように感じました。

 

だからこそ、子ども時代に、さまざまな美しいもの、すばらしいものに触れる場面が大切なのだとあらためて思いました。