こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

前回のレッスン時、先生との会話から考えたことがあります。

響きが、聞こえる人と聞こえない人がいるということについてです。

先生のレッスンは、専門的に勉強している方を対象にしているので、音大生やピアノの先生など、長く(期間も、1日あたりの時間も)ピアノを弾いている方がほとんどです。

そうすると、多くの場合、基音で聞く習慣がしみついているので、なかなか響き=倍音を聞くことができない。最初から聞き取れる人は、ごくわずかだそうです。

そして聞こえないままだと、残念なことに2・3ヶ月通うとレッスンをやめてしまう、ということになりがちだそうです。ただ、そこを乗り越え、それでも聞こうとしていると、皆さんだんだん聞こえてくるのも確かです、とおっしゃっていました。

お話を伺いながら、この部分は、お子さんのほうが早いかもしれない、と思いました。

私のところに通ってくる幼稚園・保育園、小学生のお子さんは、この音が響いている音、と弾いてみせ、手を添えていっしょに音を出してみると、すぐ自分でも同じような響きの音を探り出そうとします。音が伸びてきます。たぶん、「何となく」つかめるのではないかと思うのです。

大人と違うのは、「何となく」感覚で弾いていることです。そうすると、まだ始めたばかりなので、家庭での練習の時にはそのことは意識したりしなかったり。また翌週も同じようにくり返していく、ということになります。

ただ、それはそれで、この時期には必要なことではないかな、そうやって体に感覚をしみこませていく期間なのではないかな、と思うのです。1ヶ月たって振り返ってみると、最初とは明らかに違ってきていますから。

直線的に進歩していくものではなく、らせん状に同じところを通りながら、一見同じようなことをくり返しているようにみえても実際は進歩している。そういうイメージでしょうか。

それだけに小さい頃のレッスンはいろいろな意味で基礎作り。気を引き締めて、響きが聞こえるように、弾けるように日々レッスンしていきたいと思います。