練習の必要性を実感するために

ピアノを習う時、「レッスン中に先生の話を聞くこと」「練習をすること」は「必要なこと」であり、「大切なこと」です。

ただ、お子さんによって、その感じ方の度合はさまざまです。

その人にとっての必要性の度合い

私の知り合いの声楽専門の方は「ピアノは好きではなかった」と言って、こんな話をしていました。

「子供の頃、ピアノは好きではなかったから、練習する『必要性』を感じなかった。体育の授業でつき指したりすると、ピアノのレッスンがが休める、とうれしかったんだよね。」

私のレッスンでも、時にそれを感じることがあります。一般的なレッスンは、生徒さんがピアノを弾く、それについて私が上手にできている点を話したり、改善したほうが良い点を話したりする。生徒さんもそれを聞いて、その場で練習する。

そんな流れで行っていきます。だいたいの生徒さんにとっては、「先生のアドバイスを聞くこと」の「必要性」が実感できているからです。

記録することで必要性を実感する

レッスンよりも、練習のほうがはっきり出るかもしれません。練習は毎日やったほうが良い。それは、言うまでもありません。ただ、必要性が実感できないと、なかなか取り組めないのは当然です。

レッスンに来ているのは、当然、「ピアノが上手になりたいから」です。それと「毎日の練習」との間のつながりの感覚が持ちにくいわけです。

お子さんによって、その感覚は大きく違います。すぐに練習が習慣化して、上手になっていく場合は、「練習して上手になった」といううれしさを自分で実感でき、「また練習しよう」となります。

そういう生徒さんの場合、記録をつけるのも好きですし、得意です。毎日の練習記録をつけてもらっているのですが、それが続いています。

書くという記録方法だと「面倒くさい」と感じる場合もあります。そんな時は、「色をぬる」「シールをはる」などの簡単な記録方法も取っています。

多くの場合、「見える」ことで、意識ができるようになり、練習の回数も増えていきます。

自己評価を中心にして必要性を実感する

そんな場合には、レッスンそのものを「自分ごと」にする工夫をしていきます。

例えば録音して聞いてみる。弾くほうに夢中になると、なかなか自分の演奏を聴くことは、特に最初のうちは難しいですから。

その上で「自己評価」を中心にレッスンを組み立ててみます。「上手に弾けている点」を「自分で」見つける。「改善したほうが良い点」を「自分で」見つける。

次回までの課題を「自分で」決める。先生にアドバイスしてもらいたいことを「自分で」考えるようにする。

どこか「他人ごと」でとらえていると、人はなかなか主体的には動かなくなりがちです。でも、上達していくためには「自分ごと」にして主体的に学んでいくことはとても大切です。

なんとかそれを実感してもらえるように、あの手この手と考えつつ、レッスンしています。

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