聴く人にイメージを届ける意識を持つ

発表会に向けて、生徒さん一人ひとりが頑張っているところです。だいたい、最後まで弾けるようになってきて、暗譜もできてきました。

この次は、さらにその曲をどのように仕上げていくか?という段階になります。どんな音楽を聴いてもらいたいのでしょうか?

題名から曲全体のイメージを描く

演奏をしていく上で、自分の作りたい音楽のイメージが明確になっていることはとても大切です。

題名を読むと「ああ、なるほど。」と分かりやすい曲もたくさんあります。

例えば、湯山昭作曲「お菓子の世界」の中の「チョコ・バー」。口の中でいろいろな味、食感が弾ける様子がとても分かりやすいです。

「パリの花売り少女」という曲があります。こちらも、「花売り少女」を描いた絵を見たり、パリの風景の写真を見たりしていくと、イメージがわいてきます。

花をかごに入れてたくさん持っている少女が立っているのでしょう。どんな建物が近くにあって、どんな人達が行き来しているでしょうか。

子どもさんが演奏する曲の場合には、題名から、曲全体を考えていくと、イメージがつかみやすいですね。

細かく部分ごとのイメージを考える

今度は細かく部分ごとのイメージを考えていきましょう。

さっきの「チョコ・バー」もそうですね。音楽が変わる部分ごとに、ここは、ナッツかな?ここはシリアル?

チョコ・バーには、マシュマロが入っているものもあるようですね。そこを具体的に考えていくと楽しいかもしれません。

「パリの花売り少女」もそうです。お客さんがお花を買ってくれたでしょうか。それとも、街の中を歩いて、違う景色を見たのでしょうか。

そんなふうに、お話を考えていくと、楽しいかもしれません。

聴く人に届くように

もう一つ大切なことは、聴く人に届くようにするにはどうしたらよいか、ということです。

以前、ある世界で活躍するピアニストのマスタークラスを聴講したことがあるのですが、「聴いている人が分かるように」ということを何度も言っていました。

特に、曲の中で、雰囲気が変わる部分。前とは違う、新しい場面に入るということが聴いている人に伝わるように、ということです。

日頃、自分ひとりで練習して、レッスンに行ってということの繰り返しだと、この「聴く人に届くように、伝わるように」という部分を忘れがちです。

発表会のように、聴く人がいる場で弾くことは、「届ける、伝える」意識を持って演奏できるようになるために、とても良い機会です。

一生懸命練習している生徒さんたち。ぜひ、「届ける」「伝える」気持ちを持てるように、私もレッスンしていきます。

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