こんにちは。

ピアノを習い始めるときに、楽器をどうするか、悩みどころですね。

ここのところ、レッスン中にその話題が何回か出ているので、そのことについて書きます。

 

現状では、私のピアノ教室に来ている生徒さんの多くが「電子ピアノ」です。

お母さんがかつてピアノを習っていて、その後結婚したときに、「ピアノは大きくて置けない」「集合住宅で音が出るので、ピアノが置けない」という理由で「電子ピアノ」を購入して、それをお子さんである生徒さんが使っている、という方の割合が一番多いです。

ですから、お母さんのご実家にはピアノがある場合が多いのですね。

私からすると、とても残念なことに思います。

 

ピアノは、弦が張ってあり、鍵盤をひくと内部にあるハンマーが弦をたたいて、音を出します。

鍵盤をどう弾くかによって、響きが変わり、音色も変わります。

その響きや音色の弾き分け方を、私自身も学んでいますし、生徒さんにもレッスンで伝えていきたいと思っています。

また、調律によって、ある程度タッチも音色も調整していくことができます。

先日、ピアノをお持ちの生徒さんが「調律のときに、『スタインウェイみたいに鍵盤の上のほうで鳴るようにしてほしい』と言ったら、家のピアノの感覚が今までと全然違って、軽くなった。」と言っていましたが、そういうこともできます。

 

一方、「電子ピアノ」は、録音した音を「再生」する装置です。

ですから、タッチの変化で音色を変えると言っても制約が大きいです。

特に、日本でピアノを弾く方の多くは、「底までしっかり弾く」習慣を持っているので、「しっかり底まで弾ける」ことを開発上のポイントとして作っているメーカーさんもあるくらいです。

ピアノ演奏は、段階が進めば進むほど、細かいニュアンスの変化を感じて出せるようになることが大切だと考えています。

その時に、底まで弾いたときに音が鳴るタイプの電子ピアノだと、細かいニュアンスは出しにくいのです。

 

レッスンで楽器のことが出るたびに、「中古でも良いので、ピアノを…。」と言っています。

幅はどちらも88鍵ですから、ほとんど変わりません。高さの問題だけです。

黒の圧迫感が気になるかもしれませんが、今はさまざまなタイプのピアノカバーもあります。

それぞれのご家庭のご事情があると思いつつも、一人でも多くの方に、ぜひぜひ、ピアノを使ってほしい!といつも願っています。