こんにちは。

ピアノを弾く時は、目→頭(脳)→指→耳がフル回転しています。

弾く経験を重ねていくうちに、このつながりがしっかりしてきます。

上の書き方ですと、一方向に流れているように感じられますが実際は違います。

目と脳、指と脳、耳と脳。

これらのつながりが複雑に絡み合って、使われている、という感じです。

 

大人の女性の生徒さん。

前回のレッスンでも、ずいぶん手の動きがスムーズになってきたと思いました。

今回、さらに家で練習してきた成果があって上手になっています。

1曲通して、ミスなく弾けることも出てきました。

間違うときもあるのですが、弾いた瞬間に「あ、これ違う。」と言うことが増えてきました。

 

以前でしたら、弾いて、出てきた音を聞く間があってから「あ、これ違う」だったのです。

今回は、「あ、違う」というタイミングが、とても早くなったので、詳しく伺ってみたところ、弾いた瞬間、指の感覚で「これ違う」ということが分かるようになったとのことでした。

これについては、以前読んだ「ピアニストの脳を科学する」という本に次のように書いてありました。

ピアニストの脳は、ミスすることを事前に察知し、意図しない音を鳴らそうとする指に対して、急ブレーキをかける指令を送ります。損結果、ミスは避けられないにしても、誤って鳴らしてしまう音の音量を弱め、ミスタッチが音楽に及ぼす影響をできるだけ減らす、という極めて巧みなことを、自動的にやっているわけです。

古屋晋一「ピアニストの脳を科学する」春秋社

以前、これを読んだ時には、なるほどそういうものか、で過ぎてしまいました。

今回、レッスンの時に生徒さんのお話を伺って、もちろんピアニストとレベルは違いますが、レッスンを重ねていくうちに、指で感じる、指と脳をすばやく結ぶ回路ができてくるのだということが分かりました。

 

人間の脳というのは、素晴らしいものだとつくづく思います。

訓練し、使うことで、どんどん成長していくのだということ。

そして、それは年齢には関係ないのだということ。

ピアノを通して、人の成長にかかわらせていただくことができる、ほんとうにうれしく思いました。