たうらピアノ教室には、幼稚園の先生や保育士を目指す学生さんもレッスンに来ています。現役の保育士さんや小学校の先生がレッスンに来ていたこともありました。

お仕事で、ピアノを弾く必要のある生徒さんの場合には、小さいお子さんのレッスンとは違って「実際に弾いている場面をしっかり考える」ということが大切です。

常に子どもたちを見ながら弾く

例えば、保育園でピアノを弾きながら子どもたちが歌を歌っている場面を想像してみましょう。

日常の中で、「おべんとうのうた」を弾きながら、子どもたちが歌うとしたら、これから食べるお弁当を前にして、食事が楽しく取れるようにしたいですね。ピアノを弾いて、その雰囲気作りをしていくことになります。

では、そのためには、どうしたら良いでしょうか。一つは、ピアノが自信を持って弾けていること。気持ちは音楽に表れますから、自信を持って弾いていると、それだけで場の雰囲気を作る大きな力になります。

同時に、子どもたちの様子を見ながら弾くことも欠かせません。子どもたちは、先生の視線を実によくとらえます。ここの部分については、実際に多くの中学生を見てきてその実感を持っているので、とてもよく分かります。

しっかりと様子を見ることで、トラブルを事前に回避したり、気になる子どもに先に声をかけたりすることができます。結果的に、それは、先生に対して子どもたちが心から信頼を寄せることにもつながります。

子どもたちを見ながら弾くために

では、子どもたちを見ながら弾くためには、どうしたら良いのでしょうか。

重要なのは、鍵盤の位置を「指や手で確実に覚える」ということです。一つ一つの曲を仕上げる時もそうですし、バイエルなどの練習曲を練習する時もそうです。

楽譜と手を見て、常にどちらかを見ている、という状態ではなく、ある程度、手の感覚で弾けるようになることがとても大切なのです。

「学校の課題だから…」「保育士の試験にあるから…」ではなくて、実際に現場で使えるようにするためには、この「子どもたちを見ながら弾けるようになりたい」という意識を持っているかどうか。

レッスンへや練習への姿勢がそれによって大きく変わりますし、結果的に進歩の度合いも変わってきます。

「どんな自分でありたいか」を考えていく

ピアノに限りませんが、「どんな自分でありたいか」を考えていくことは、とても大切なことです。

仕事でピアノを弾く大人の生徒さんだからこそ、そこはある意味、とてもはっきりと具体的です。

でも、「どんな自分でありたいかを考える」ことは、大人の生徒さんだけのことではなく、子どもさんも同じですね。そして、どれくらい具体的に、はっきりとイメージすることができるか、これがも結果に大きく影響することも同じです。

新しい年度を迎えて、お子さんはお子さんなりに、大人は大人なりに、そのあたりを改めて考えるには良い機会ではないでしょうか。

私自身も、明日の本番を節目に、また次の自分のあり方をしっかりと考えていこうと思っています。