こんにちは。

昨日のレッスンで、小学生の生徒さんが、表現力がぐんと広がった感じがしました。

 

ギロックの「道化師たち」

とても素敵な曲です。

小学校3年生の生徒さん。

とても感性の豊かなお子さんです。

今回は、クリスマス会でこの曲を弾くのですが、候補曲の中で、迷わず「これ」と選んだ「弾きたい曲」でした。

 

前回、1段目の譜読みをしました。

今回は2段目です。

最初の和音、特徴のある音が使われています。

右手はラ・ド。左手は最初ミ♭でレになります。

このミ♭・ラ・ドという三つを同時に弾くと、今まで聞いたことのある和音とは全く違っていたのでしょうね。

「わあ!きれい。」と感心したような声を出しました。

 

ギロックの楽譜は、とても丁寧に記号をつけて表現するヒントをたくさん与えてくれています。

ですから、小さいお子さんが表現力を学ぶヒントが、たくさんあるのですね。

この生徒さんが「わあ、きれい!」と言った部分には、アクセントがついています。

「とてもきれいだから、みんなにしっかり聴いてほしいよね。だからアクセントがついているよ。」

ということで、そのアクセントを味わいつつ、次のレのスタッカートへ。

ところが、レのスタッカートを意識すると、そちらのほうが強くなりがち。

「きれいな音を聴いてもらう気持ちで、このミ♭が聞こえるように練習しようね。」と何回かその練習をしました。

 

7~8小節目にかけてもそうです。

アクセントの付いている左手の音が、ミ♭→ミ→ファ→ファ♯と上がっていきます。

そして、その部分、だんだん大きくしていき、最後にファ♯の音にはフェルマータがついています。

ここも、丁寧に、意識しながら練習しました。

 

同時に、表現の原則についても確認をしました。

上行するときは、だんだん大きくし、下行するときはだんだん小さくすること。

フレーズの終わりは納める気持ちで少し弱めて弾くこと。

とても細やかに聴き分けられる生徒さんなので、意識することで、表現力がもっともっと磨かれていくと思いました。

これからが楽しみです。