ピアノが楽しくなるには、練習が欠かせません。「楽しい」と思える生徒さんは、練習する→弾けるようになる→上達が実感できる→楽しい→だからもっと練習するという流れにうまく乗っています。

スイミングのように、その時間内に練習が組み込まれているわけではないからです。今日はそのあたりのお話を書いていきます。

上達するには練習が欠かせない

先日のレッスンでのこと。ある小学生の生徒さん。なかなか集中できません。ワークブックの○つけをしていると、手がちょっと荒れているところをいつまでもこすっていて「先生、血が出た!」

ばんそうこうをはって、「もう今日は、レッスンの間、はがさないでね。」とレッスンを始めました。

ピアノに座っても、なんだかもじもじしています。実際に弾いてみて、理由が分かりました。練習してこなかったのです。もちろん、○にはなりません。お迎えにきたお母さんにも、そのことを話しました。

同じ生徒さんが、その次のレッスンでは見違えるようでした。来るなり、にこにこしています。前回と全然違う様子に、「今日は練習してきたんでしょう。」と聞くと、「うん。」と自信を持って答えました。

音符を書く練習にも集中して取り組み、さっと終わりになりました。ピアノの前に座ると、「もう、弾けるもん。」ということで、3拍子のリズムにのって「バケツのあな」を弾きました。

次の「5のゆびをひこう」の練習も、さらにその次の「ふしぎなポケット」の譜読みも集中してできました。

表情そのものが前回とはまったく違い、にこにこしながら、ピアノを弾いて帰りました。

できた!という実感がもてるから楽しくなる

今、面談をしていますが、練習の様子を保護者の方から聞いていると、やはり「練習量」と楽しさには関係があります。

特に、段階が大きく変わる時、例えば、両手を交互に使っていたところから、一緒に使う時などに、それがはっきり表れてきます。

誰にとっても、その段階は最初少し難しく感じます。そういう時に、毎日練習ができると、その難しさを感じる期間が短くてすみます。

逆に、家で練習することができていないと、なかなかそのステップを上がることができず、楽しくなくなってしまうのです。

習慣化の段階は簡単なことから

最初からたくさん練習することは難しいかもしれません。これは、お子さんの性格と、ピアノへの気持ちにもよります。

ですから、最初は「ピアノの前に座って弾く」という習慣をつける段階では、簡単なことから始めていきましょう。

ピアノの前に座る。1回でも良いから弾く。

また、今ある習慣とセットにしていく、ということも習慣化するには有効です。「おやつを食べたら練習する」「学校から帰って宿題をしたら練習する」のように。

せっかく始めたピアノです。ぜひ楽しく、長く続けるためにも、「練習」をうまく日常生活の中に組み込んでいきましょう。