自分がこうしよう、という意志を持って、そこに向かっていこうと決めた時、実現の可能性が高まります。何かにつけてよく言われることですが、ピアノでも同じです。

弾けるようになろう、と思った時、行動が変わりますし、結果として上達が早くなります。

幼稚園年長の生徒さんの例

あるレッスンの時に、楽譜に書き込みがしてあるのに気が付きました。間違いやすい、臨時記号と左手の伴奏の音が1小節ごとに変わる部分です。

「これ、自分で書いたの?」「そう。」何でもない様子でさらっと答えてくれました。

お迎えにきたお母様に伺ったところ、「自分で、付けたんですよ。時々ここはつけなくても、と思うところもあるのですが、だいたいは、ポイントをつかんでいるようですよね。」とおっしゃっていました。

ほんとうにそうです。自分にとって弾きにくい部分を自分で分かって、印をつけていることに驚きました。

当然、上手に弾けていました。その生徒さん、今も、自分で印をつけていますし、着実に上達しています。

小学校1年生の生徒さんの例

先日のレッスンでのことです。小学校1年生の生徒さんの楽譜にもたくさん○がついていたり、書き込みがしてあったりしました。

やはり、リズムの難しいところについています。前回のレッスンの時、なかなか弾けなかった部分にもついています。

「これ、自分でつけたの?」と聞くと、「はい。」とのこと。

よく見ると、ところどころに、「ド」のように階名の書き込みのしてある部分もありました。練習している中で、弾きにくい部分に印をつけ、さらに間違いやすい部分に書き込んでいったのでしょう。

ちょうど両手で違う動きが入ってきたところ。難しく感じてもいるようですが、ここのところ、とても頑張っている様子が見えていました。楽譜の書き込みから、「上手に弾けるようになりたい」という強い気持ちが伝わってきました。

上達したい思いがそこにある

2人とも、弾けるようになりたい、上達したいという思いが強くありました。だからこそ、自分で書き込みたくなったのでしょう。

その気持ちが伝わってくる楽譜を見て、とてもうれしくなりました。まっすぐに、一生懸命に、頑張っている様子が伝わってきました。

その思いがあるからこそ、毎日、練習に向かうことができます。その思いをしっかり受け止めていこう、と私自身も改めて感じたレッスンのひとときでした。