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「両手でピアノが弾けるってすごいことですね」

「両手でピアノが弾けるってすごいことですね。左右違うことをするんですものね。」

確かにそのとおりです。ピアノでは、右手と左手が全く違う動きをするのですから、最初はちょっと戸惑います。でも、慣れてくると、それが当たり前になってきます。

慣れてくると当たり前に

最初に書いた言葉は、先日、小学生の生徒さんのレッスンの後、聴いていらっしゃっていたお母様が言っていたものです。

お子さんは、ピアノを始めてそろそろ2年になります。だんだん曲が難しくなってきて、左手の伴奏の上に、右手のメロディーがある曲を弾けるようになってきました。

当然、左右別々の動きをすることを当たり前のこととして、弾けるようになっています。

お母様は、ピアノはほんの少しやっただけなので、お子さんが今のように弾けることを感心して見ているのだそうです。

慣れるまでは、とにかくゆっくり弾く

確かに誰でも、最初は少し戸惑います。違う動きをするということは、例えば右手の親指と左手の小指を一緒に動かすことになります。

特に、弾くタイミングが左右違う時、一緒に動いてしまうので、その部分の慣れが必要です。

ただ、その頃には、ほとんどの生徒さんが、自力でかなり楽譜が読めるようになっています。

ですから、右手と左手を別々に練習する課題を宿題としてお家でしてきてもらい、できるだけ、両手で合わせる最初の段階をレッスンで見るようにしています。

初めて左右のタイミングの違う曲を弾く時には、とにかく、とてもゆっくり、考えながら弾ける速さから始め、タイミングが理解できてから、少しずつ速くしていくのです。

ピアノらしい楽しさが味わえるようになる

また、左手の伴奏の上に、右手のメロディーがつくようになると、ピアノらしい楽しさが味わえるようになってきます。これができるようになることは、生徒さんにとっても、とてもうれしいことです。

「両手になって大変だけど、面白くなってきた。」と生徒さん自身が言ったり、お母様から「大変だけど頑張る、本人が言っています。」というお話を聞きます。

大きなステップではありますが、同時に大きな楽しさももたらしてくれるのです。