こんにちは。

「響き」でつなぐ。

「響き」でレガートを作る。

私たちロシアピアニズムを学ぶ者は、「響き」という言葉をたくさん使いますし、毎日の練習の中でもどのように「響かせていくか」を考えています。

 

この「響き」、目に見えないだけに、それが分かった、という感覚を持つまでに少し時間がかかるのですね。

ただ、分かればとても面白いものです。

私の今ついている先生の音の響きは、暖かく、厚みがあり、その部屋の空間全体に響きでいっぱいになる、という感じです。

浅いところで鳴らすとふわふわした感じ。

ピアノの上の方で響きを混ぜると、本当に微妙な色合いが出てきます。

鍵盤の下まで「しっかりと」弾いた音を混ぜようとすると濁るのですが、響きを混ぜると濁りません。

 

以前ブラームスのインテルメッツォ(Op.118-2)を弾いているときに、中間部で「響きを混ぜても面白いかもしれない。」と言って、先生が弾いてくれたことがありました。

先生が弾くと響きが混ざり、確かに「面白い」のですが、今から4年ほど前のその当時、残念なことに私が弾くと混ざらないで濁ってしまいました。

ドビュッシーなども、この響きを混ぜながら弾くととても面白いものに仕上がっていきます。

 

先日みえた調律師さんが、「以前は響きを高く上げよう、という気持ちで技術を使って…という意識がありましたが、最近はピアノ本来の持つ力を最大限発揮できるように整えていこう、という意識になりました。」とおっしゃって調整してくれました。

その方の調律も日々進化を遂げていて、レッスン室のピアノもとても浅いところから深いところまで、いろいろな響きが出るように調整してくださったので、この連休中は、そのさまざまな響きと遊んでみたいと思っています。