こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

先日から何回か「ピアノの歴史」や「バイエルの謎」の本について書きましたが、その続きです。

もともと私は歴史が大好き。日本史のほうが好きなのですが、でも世界史でも物事の背景に何があるのかを知ることが好きです。ですから、「ピアノの歴史」も「バイエルの謎」もとても楽しく読みました。

今まで、それぞれを読んでいたのですが、それが頭の中でつながる気づきがありました。

 

私が持っている1961年発行の「全訳バイエルピアノ教本」(全音楽譜出版社)の最初の部分には、6ページにわたって「初歩の楽典」として音名や音程、音符の長さ・拍子の説明などが書かれています。

その中に「6オクターブの鍵盤と音名の関係」という部分があり、「あれ?」と思ったのです。

確かに、「バイエルの謎」の本によるとバイエル初版本の発行は1850年。

現代ピアノのモデルができあがったのは、[ピアノの歴史」によると1880年代アメリカ。スタインウェイのピアノです。

低い方の音域を拡大するには、強い張力をかけて弦を張らなくてはならず、そのための強い鉄のフレームが開発されたからだそうです。

フレーム以外でもたくさんの改良を加え、「世界中のピアノの概念が変化した、といってもよいほどである」と著者の大宮眞琴氏は述べています。

バイエルの使ったピアノは今のピアノとは違っていたのです。

 

つい「ピアノ」とひとくくりにして考えてしまいがちでした。でも、楽器の改良を考えれば、時代によって違うのも当然ですし、今回、本を読んでみて、地域によっても違いがあったのだということも分かりました。

作曲者の持っていたであろうピアノのイメージが、よりはっきり分かってきた気がします。

それを理解した上で、現代のピアノの性能を生かしつつ、どう演奏していくのか。

楽譜を読み、実際に音に出してみながら、作曲者の思いをより多くくみ取って弾いていきたい、と改めて思う良い機会となりました。