こんにちは。

同じ曲でも楽譜の版によって違いがあります。頭では理解しているつもりなのですが、ついつい複数の楽譜を比較して…まではせずに弾いてしまいます。

モーツァルトばかり練習しているので、たまには少し違うものも弾いてみたくなり、先日からショパンのノクターンを少し弾いています。

ちょうOp.9-2をレッスン中の生徒さんがいるので、まずそれから練習し始めています。

この曲は私も発表会や友人の結婚式などで何度も弾いたことがあり、頭に入れていたつもりだったのですが、それは全音版。今回パデレフスキ版を見ながら改めて弾いてみると、ところどころニュアンスが違って感じられる部分がありました。楽譜そのものはどうなっているのだろう、と比較してみました。

残念ながら、自分の思い込みによる間違いがいくつかありました。クレッシェンドのタイミングなど、細かい部分で思い込みがあったのです。やはり常に楽譜に戻ることが重要だという自分自身の大きな反省点です。

もう一点は楽譜そのものに実際に違いがありました。アクセントの位置がところどころで異なっています。これは何ヶ所もありました。

それから11小節目。この11小節目から12小節目にかけての音型は、この曲の中で2回でてきますが、全音版は11小節目後半にだんだん弱くという記号が入っています。パデレフスキ版は11小節目にはなく、同じ音型が19小節目にはついています。

32小節目のオクターブの部分。ここが全音版ではCes(ド♭)からB(シ♭)になるところにかけて、段々弱くするように書いてあるのですが、パデレフスキ版ではその記号がありません。

これでは、ニュアンスが違って感じられるのも当然ですね。

全音版の新しいショパンピアノアルバムの前書きには、ペータース社版をもとにしていること、それから「これらの版を参考として比較、研究しながら学習していくことをすすめたい。」という文が入っています。

当然のことではありますが、やはり、1つの楽譜を絶対的なものと考えるのではなく、比較・研究しながら自分自身でよく考えていこうと改めて思ったノクターンでした。