こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

2年ほど前に読んで、その時も、とても面白いと思ったのですが、あらためて読み直してみました。

今回、読み直したきっかけはチェルニーの練習曲です。

いったい当時はどんなピアノだったのだろう?

前回は、「ピアノの発達と奏法の関係は深いんだな。」(当然すぎますが)くらいで、さらっと読み飛ばしていたのですが、もう少し今回は丁寧に読んでみました。

こんにちのピアノにつながる楽器が作られたのは1709年のイタリア。

その後、ヨーロッパ各地で影響しあいながら改良が進みます。18世紀、モーツァルトのいた時炊きのウィーンでは、ウィーン式アクションのピアノが製作され、これは明るく澄んだ響きが特徴だったそうです。

ベートーヴェンはウィーンアクション式のピアノ・イギリス式アクションのピアノ、両方を使ったとか。イギリス式のほうが音量は大きかったそうです。

ピアノも発展途上だったため、音域が広がっていた時代。この本の中には、ベートーヴェンの曲の最高音・最低音からどの楽器を使っていたかを分析しる記述があって、これも興味深く思いました。

19世紀になって、職業ピアニストが演奏会で弾く機会が増えてきました。当然、大きな音量が望まれます。音域をひろげたい、という要望もあり、そのためには、フレームの強度をあげることが必要で、ウィーン式のアクションはそれに対応できず、衰退していったとのこと。

そして次第に、アメリカ・ドイツのピアノが職業ピアニストに弾かれることがふえていったのだそうです。

やはり、チェルニーの時代のピアノは、音を出す仕組みそのものが現代のものとは大きく違っていたことがわかりました。

鍵盤は今よりも軽く、音量もずっと小さい。チェンバロに近い音。

当時のピアノはそのような楽器だったようです。