こんにちは。

ここのところ、ピアノについて今までとは違う新しい経験をいろいろしているので、今日はそれについて書いていきます。

気づくことがたくさんあり、自分自身の勉強にもなりましたし、レッスンに生かせる部分もありそうです。

日本歌曲を通して日本語の美しさを感じました

1つ目は合唱の伴奏を録音したことです。

葵の会の先輩から頼まれたもので、上田真樹編曲「女声合唱のための 日本抒情歌~さくら さくら~」という曲集の中から4曲「朧月夜」「我は海の子」「赤とんぼ」「野菊」の4曲と、「小さな世界(It’s a small world)」「私の太陽(’O sole mio)」の計6曲。

日本歌曲の美しさ。

小中学校で歌ったことのあるものばかり。

歌詞の中に歌われている風景が頭に浮かびます。

春のぼーっとした暖かさのなかに浮かんでいる月も、波が打ち寄せてくる海岸も、秋の夕暮のとんぼも、野菊の可憐さも。

昨日などは一日「きれいな野菊、薄紫よ」という歌詞が頭に浮かんでいました。

やはり、自分の感覚の中にしっかりあるものなのだな、という実感が持てましたね。

歌詞を味わいつつ歌う、ということを改めて体感しました。

12月にはフィガロの結婚の伴奏もあるのですが、こちらももう一度歌詞をしっかり読み込もう、と思いました。

録音の難しさ

しかし、伴奏の録音は難しかった!

現代の編曲なので、和音が細かく変化していく部分が多かったことと、手が小さいと弾きにくい部分が多かったのです。

同時に「録音」というのは、気に入らないと何度でもやり直しができます。

逆に言うと、いつまでたっても終わらない、ということになってしまいます。

グレン・グールドが納得できるまで取り直しができるということで、録音での演奏を選んだことは有名ですが、逆にそれは精神的にずいぶん大変なことだったのではないかと思います。

一方、アルゲリッチは、私の先生の話によると、2回弾いて、好きな方を使って、ということで録音を終わりにするのだそうです。

これも納得。

いきなり世界的ピアニストを頭に浮かべてしまいましたが、録音そのものにとても時間がかかってしまい、改めて録音の良さと難しさを感じました。

作品発表のための演奏に向けて

来年の葵の会定期演奏会では、私は小菅泰雄氏のピアノ作品を演奏します。

こちらの事前準備のため、先日大宮で聞いてもらいました。

日本的な音階が使われているのが特徴で、「AOI」という題名なので、「源氏物語」の「葵」なのかな?と思っていたら、そうではないそうです。

ただ、どことなく、不思議な世界が感じられたので、思い切ってペダルを踏みっぱなしで4小節弾いて響きを混ぜるなど、自分なりに工夫をし、聞いてもらいました。

作曲者ご本人にお話をうかがいながら曲を作っていく、というのもまた新しい体験でした。

rit.のタイミングや、曲の区切りなど、楽譜を読んでいるとはいえ、微妙に私の癖が出ているということも感じましたので、改めて、他の曲を弾く時にも、作曲者の意図を楽譜からしっかり読み込んでいくことの意義を再認識し、とても勉強になりました。

経験の幅を広げる

今までしたことのない新しい経験には、とまどうこともある反面、自分自身を振り返る良いきっかけにもなりました。

小さいお子さんの場合には、ピアノ教室で学ぶ内容の多くが「新しい経験」。

きっとこんな感覚なのかな、と思う部分もありました。

経験の幅が広がることで、今まで学んだこともより深く学び直す要素もあります。

新しい経験を楽しみつつ、今まで学んだこともより深めよう、と考えています。