こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

今、先日のオフ会の録音を聞きながら、4月の本番に向けて、今後の課題を洗い出しているところですが、自分でもここはずいぶん進歩した、と思う部分があります。

それは、速い部分の弾き方です。以前の奏法で、一つ一つ鍵盤の底まで指を使って弾こうとすると、どうしても遅くなります。

今は指ではなく、腕の下の筋肉で手を持ち上げ、手の内側と指の第2関節までの筋肉を意識して、手全体で運ぶ、という意識で弾いています。そうすると速い部分がとても楽に弾けるのです。

今回の「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」の中でも、第8変奏の32分音符の連続や、最後から4小節目の部分などは、以前の奏法では、絶対にこの速さでは弾けなかった部分です。

 

一昨年の葵の会で、ドビュッシーのエチュード11番「組み合わされたアルペジオのための」を演奏しました。

この曲には、128音符がありますし、アルペジオの15連符もあります。一昨年には、手の内側の筋肉に今ほど力がなかったので、どうしても指を使ってしまい、苦労して練習している割には、思うような速さで弾けませんでした。さらに、軽くて柔らかい音色も思うようには出せませんでした。

1年半が過ぎ、その間に、せっせと手の筋トレをしたので、当時よりは進歩している実感が持ててちょっとうれしくなりました。

 

Rey Lev先生が1965年に出版した楽譜の「基礎的な心得」の中に、次のようなことが書いてあります。

指というものはそれ自体だけで働きをするものではありません。能動的に動く者ではなく、受動的に操作されるものなのです。X線で手を見てみると指が完全に依存し合って組み立てられているのがわかります。指は一本一本独立しているものではありません。(中略)”指”という言葉は完全に忘れて”手”ということに重点をおいて下さい。

 

本当にその通りだと思います。指ではなく、手で弾く感覚。そのために、手首や手の内側・指の第2関節までの筋肉に意識を置いていく。そうすればずっと楽に弾けるようになります。