空間を考えてピアノ伴奏を弾く

昨日は、大学時代の友人といっしょに、伴奏者として声楽のレッスンを受けに国立まで行ってきました。歌のレッスンは、自分がかつて受けていた大学時代以来ですから、新鮮な体験でした。

今回は、オペラ「フィガロの結婚」の中の、ケルビーノの「Voi, che sapete]」(恋の悩みしる君は)というアリアです。

オーケストラの音をピアノで表現することの難しさ

事前準備として、実際に弾き始める前に歌詞を音節に分け、アクセントの位置を確認すること、オーケストラで行なわれているオペラでの演奏をいろいろ聴き比べることはしていました。

オーケストラでの伴奏(という言い方は違う気がするのですが)を聴いていると、出だしはクラリネットです。その木管の響きをピアノで出すのが難しい。

左手にはスタッカートがついていて、それは弦楽器のピチカート。ペダルを踏むと管楽器の響きには少し近づけるものの、今度はピチカートの雰囲気は出ないし…。

その都度その都度、木管楽器と弦楽器のピチカートのどちらを優先するのかを考えながら、ペダルの踏み方を変えていくことにしました。

無料楽譜サイトでフルスコアをダウンロードできるので(なんてありがたいことでしょう!)、それも見ておいて、持って行くことにしました。

楽譜の違い

友人が使っていて見ている楽譜が、私の伴奏で使っている楽譜と違うことは、練習の時に知っていました。友人が先生にコピーして渡したのは、友人自身が使っている楽譜と同じ。

伴奏者の私だけが、違う楽譜を見て弾いている、ということになります。

途中で、「伴奏の、そこのソの音をもっと出して」と先生がおっしゃったのですが、ピアノで弾いている私としては、左手の低い音をあまり大きく出すことに、違和感があります。

「このソですか?」と弾いてみて確認すると、先生がそこで、「あれ?伴奏譜、僕の見ているのと違う。」ということで見比べることに。

バイオリンが弓を使って弾く部分です。友人の楽譜は、オーケストラの出す音で右手で弾く伴奏になっています。それなら、違和感はありません。

「モーツァルトは特に。楽譜が違うと、変わってくるよ。」とおっしゃっていました。確かにそうですね。歌とピアノを一つに考えた時に、違ってくると思います。それがよく分かりました。

空間を考える

もう一つ、「この部屋と、ホールとでは空間の大きさが違っていて、音の響き方が違うので、それを意識していくことが大切です。」という先生の言葉を聞いた時、「やっぱり」と思いました。

これは、ピアノ独奏でも同じですから、よく分かります。できるだけ、空間に響いている音を聞こうとする意識を持つこと。

ピアノと歌が一緒になった音が客席でどのように聞こえるかを意識しながら聞くこと。

実際に、ホールでのリハーサルは回数が少ない上に、客席に人が入ると響き方が全く違ってきます。その中で、いかに空間の響きをとらえられるようにしていくかが問われますね。

これは、今回、私が伴奏を弾く上での課題です。歌う人がいかに歌いやすく、そして、客席で聞いてくださる方により良い音楽が届けられるように、また、練習をしていきます。

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