第55回葵の会定期演奏会を終えて

昨日は、私が所属する葵の会の第55回定期演奏会でした。私達の演奏を聴きに来てくださった方々に、ほんとうに感謝しています。ありがとうございました。

今回は、平成最後ということ、55回という節目の年であるということから、第2部で「魔笛」「フィガロの結婚」のオペラの中から独唱・重唱・三重唱・合唱を取り上げました。

私自身は、「フィガロの結婚」の序曲と伴奏6曲・フィナーレの合唱の伴奏を弾くことになり、また、作品発表のピアノもお引き受けしたので、今までのピアノ独奏とは全く違う勉強をすることができました。

歌詞を手がかりに音楽を理解していくこと

今回の伴奏を通して、私にとってこの「歌詞を手がかりに音楽を理解していくこと」が学べたのは大変大きな収穫でした。

詩の形式、詩のアクセントを理解して、音楽とのつながりを見ること。モーツァルトは、ほんとうにイタリア語を自分のものとして作曲していたことがよくわかりました。

基本的に詩のアクセントのある部分は、強拍にきています。その流れを生かすように演奏を考えていく。音楽がどこに向かっていくか、ということを意識するようになりました。

歌詞の内容を理解していく。久々にイタリア語の辞書を引きましたが、ありがたいことに、電子辞書は、入力途中で候補を出してくれるので、ずいぶん楽になりました。

ここからも、モーツァルトが歌詞のイメージを音楽に反映させていたことがよく理解できて、感動しつつ、練習していました。

作曲者のイメージを汲みつつ、自分の音楽を表現していくこと

作品発表の演奏では、「作曲者のイメージを汲みつつ、自分の音楽を作り、表現していくこと」を課題として練習してきました。

今回演奏した「AOI」という曲ですが、作曲者からは、「歌のイメージ」ということ、「対比」ということを何度も言われました。

聴いている人に「歌」を感じてもらうにはどうしたら良いのか?

ロシアピアニズムの奏法の場合、「歌う」ということをとても大切にしていますし、自分でもその部分を意識していたつもりではあったのですが、作曲者の方の「歌う」イメージとは違っていたようなので、そこの部分でずいぶん考えました。

音色を変える、息を意識してフレーズのつながりを考える、歌う感覚だとしたらピアノ曲と違うかもしれないことは何なのか、もう一度改めて、いろいろに検討しながら練習する良い機会になりました。

同時に「対比」を意識して音楽を作っていくこと。これも、私の感覚との違いを感じつつ、よくお話を伺い、イメージを共有しながら自分のものとして表現できるように練習をし、本番を迎えました。

幸い、ある程度は作曲者のイメージしていたものに近づけた演奏ができたようで、ホッとしました。

ふり返ることは次に学ぶための原動力

本番を終え、特に過程をふり返ることは、また次に進むための原動力となります。

会を創立した時から続けている先輩が「今年よりは来年、きっと良くなっている、そう思って続けてきたら50年以上たっちゃったのよ。」と言っていましたが、ほんとうにそうだと思います。

昨日は、うれしいサプライズもありました。私の大学時代のピアノの恩師、松原正子先生が聴きに来てくださっていたのです。

終演後、楽屋にいらっしゃって、私を含め、教えていただいた卒業生何人かでお話しすることができました。

私も「まだまだ進化することができるわよ。」と励ましていただき、また新たな力をいただきました。

さっそく今週は自分自身のレッスンが入っていますので、地道に、次の課題に取り組んでいきます。

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