こんにちは。

音の飛ぶ距離感について、ここのところで考える機会があったので、書いていきます。

 

きっかけは、先日の勉強会。

先生のレッスン室のピアノをフルオープンで弾いたことからでした。

当然、ピアノの音の響きは変わってきます。

まして、スタインウェイのフルコン。

圧倒的なパワーと響きでした。

その中で、今まで「響きが上に上がる」というイメージで弾いていたのですが、それはホールでの演奏とは違う、ということが分かってきました。

 

今までのようにふたをしめた状態だと、譜面台の後ろの部分から音が出る。

それは上に向かって開いている状態なので、「響きが上に上がる」という感じにとらえられる。

ということなのですね。

フルオープンにすれば、当然、ふたが斜めになっていますから、響きも斜めに飛んでいきます。

そして、その方向の先に、客席があるわけです。

ですから、今までの「響きを上に上げる」ということはすなわち「響きを遠くに飛ばす」ということにつながってきます。

 

ただ、響きが上に上がっていれば、自分で把握することができます。

フルオープンの状態だと、空間に響きが満ちていかなければ、自分で把握することは意外に難しい。

先生のレッスン室でフルコンだとそのパワーで「響きが満ちていく」感じがありました。

いっぽう、私のレッスン室のピアノはC3と小さい。

そして、先生のレッスン室より、たぶん一回り広い。

フルオープンにしたとき、響き方が今までとはずいぶん違って感じられました。

 

自分が今弾いている、その響きの飛んでいく方向性。

そして、聴いている人にはどのような響きが届いているのか。

自分自身だけでなく、聴き手のことをしっかりイメージして、「響きを届ける」そんな感覚をもっと磨いていく必要があることに気付きました。

今は、毎日フルオープンにして、練習しています。