ブログ

2017.10.08

電子ピアノを弾いてきました

 

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

今日は、電子ピアノを弾いてきました。私自身は、25年以上前にクラビノーバを持っていたのですが、最近の事情は全く知らなかったので、市内の杉田楽器店さんにお願いして、弾かせていただいたのです。

初めてお電話して、買うのではないけれども、いくつかのメーカーさんのものを弾き比べたいということをお伝えしたところ、快く「どうぞ。」とおっしゃっていただきました。

実際に、何種類も弾かせていただけましたし、説明も大変詳しくしてくださったので、とても勉強になりました。

実際に弾かせてもらったのは、KAWAI・CA67、YAMAHAの最上位機種(うっかりして型番を見てきませんでした)です。下位モデルのクラビノーバと、ローランドの2台は、音を出さずに鍵盤を触らせてもらい、タッチを確認してきました。

私の感覚では、木製鍵盤を採用しているというKAWAI・CA67が一番ピアノに近いタッチでした。

最初に弾かせてもらったのが、KAWAI・CA67です。底に触れた瞬間の感覚がピアノとは確かに違っていて、最初はとまどいました。特に、弱い音はなかなか反応しない感じがします。お店の方のお話ですと、電子ピアノで練習する場合、どうしても、強くたたく傾向になるとのことでした。

次にYAMAHAを弾かせてもらいましたが、KAWAI以上にニュアンスを出しにくいと感じ、正直これは困った、と思いました。

確かに、両方とも25年前のクラビノーバよりはずっとピアノに近い音はするのですが、やはり実際のピアノとの間にはずいぶん隔たりがあります。

すると、後ろにあったKAWAIのアップライトピアノを弾いてみて下さい、と言われました。これが、意外に響く音のピアノで感心したのですが、杉田楽器さんが作っているインシュレーターの上にのっていて、それによって響きが変わっているとのことでした。インシュレーターの中にバネが入っているそうです。

電子ピアノ用もあると言って見せてくれました。確かに中にバネが入っています。これを電子ピアノの下に入れると、楽器が浮くことになります。そうすると振動が床に逃げないので、響きが変わってくるのだそうです。

お願いして、KAWAI・CA67の下に入れてもらいました。もう一度弾かせてもらいましたが、さっきとはかなり違います。だいぶアップライトピアノに近い感じになり、弱い音の幅が広がってきました。

もちろん、ピアノとは違います。でも、この状態なら、タッチを考えながら弾く練習も、ある程度可能なレベルだと思いました。

また、鍵盤のすぐ上の左右に、弾いている人に向いているスピーカーがあり、そこからの音が不自然だと感じたのですが、中の配線をはずすことでそのスピーカーからの音を切ることも可能だそうです。

今回、実際に弾かせてもらい、触らせてもらったことで、電子ピアノの現時点での状況が自分なりにつかめました。工夫によってはある程度のことが可能だということがわかり、ちょっとほっとしました。

長時間にわたり、丁寧に説明、対応していただいた杉田楽器店さんに感謝です。ありがとうございました。