2018.02.15
電子ピアノ弾き比べ①
こんにちは。
生徒さんの中に、ここで電子ピアノを購入したいとおっしゃる方がいて、相談を受けたので、弾き比べをしてきました。
去年秋にも市内杉田楽器さんに伺って弾き比べをしてます。
https://taurapiano.com/pianoclass/about-electronic-piano/
また、私の楽器に対する考えはこちらに書いてあります。
https://taurapiano.com/pianoclass/prepare-the-piano/
今回は、購入予定の方からのご質問がローランドと島村楽器さんのコラボ商品だったため、ららぽーと冨士見の島村楽器さんにおじゃまして、その楽器を弾かせてもらうことにしました。
同時に、いくつかのメーカーさんで、ほぼ同じグレードの機種を弾かせていただこうと思って出かけました。
島村楽器さんでは、大変、親切に対応してくださいました。
今回、ご質問のあった機種はローランドのHP605GP
ほぼ同じ価格帯のYAMAHAのSCLP-6450
前回、私の中では一番ピアノに近いと感じたカワイは、同じ価格帯のものは店頭になく、最上位機種CA9800GP
すべて、島村楽器さんと楽器メーカーさんのコラボ商品です。
前置きが長くなりましたが、これから書く感想は、あくまでも今の私の奏法を基準に弾いた時のものです。
というのは、弾き方によって楽器の感じ方は大きく変わるからです。
私の今のタッチは、手の内側の筋肉で支えつつ、指の第二関節から先は脱力する、というものです。
今の日本で主流の「底までしっかり弾く」というものとは大きく異なります。
その前提をご理解いただいた上で、お読みください。
まず最初にご質問のあったローランドHP605GPから。
まず弾き始めてすぐ、鍵盤の「底」ってどこだろう?と思いました。
ピアノの場合には、指先で「底」がわかります。
その「底」の感覚がわからないのです。
ただ、その「底」の中にも何段階もあって、それで音色を変えていくわけですが、モーツァルトで私が多く使っている浅めの「底」は見つかりませんでした。
もう少し深い部分をねらって弾いてみました。
ある一定のポイントを過ぎると、いきなり大きな音が出ます。
やはり「底までしっかり弾く」想定で、音が鳴り始めるポイントがかなり深いところにあることがわかりました。
底までしっかり弾いた時の音はとても良いのだと思います。
技術の進歩はすばらしくて、音源のサンプリングの仕方、さらにそれを再生するときの様々な工夫。
カタログの説明を読むと、技術者の方がさまざまに考えていらっしゃることは、よくわかります。
ただ、「響き」の感じは残念ながらとらえられず、また腕、手、指でコントロールが、私の奏法ではうまく伝わらず、細かいニュアンスは出しにくいと感じました。
ダンパーペダルは違和感なく、とてもピアノに近いと感じました。
ソフトペダルは音量の変化がつく、という感じでした。
長くなりましたので、続きは明日また書きます。