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年中さんのレッスン―成長に合わせて楽しく

4月から入会した、保育園年中の生徒さんのレッスンが始まりました。体験レッスンでも、いろいろなことをやって、ピアノが弾けることも楽しみにして来てくれました。

年少さん、年中さんくらいの小さいお子さんの場合は特に、できることを中心に楽しく、と考えています。年齢とともに、できることがどんどん増えていきますから、成長を待つということがとても大切です。

何回か練習するとできるようになっていく

先日のレッスンでは、まず、へ音記号のドを書くところから。線と線の間に○を書く。これも意外に難しいのですね。

最初は、○が閉じなかったり、最後にくっついたと思ったら、○の中にぐるぐると鉛筆で線を書いたり、だったのですが、いくつか練習しているうちに、きれいな○が書けるようになりました。

次にト音記号のド。こちらは線を真ん中に書くので、もう少し難しい。こちらも、いくつか書いているうちに上手になってきました。

やはり、最初は難しくても、書いているうちに慣れてきます。だからこそ、実際にやってみるということが必要なのですね。

ピアノの前に座ってドの音を弾く

ピアノに座る前に、「この間先生が言ったこと、覚えている?座る時に、触らないお約束をした場所があったでしょう?」と聞くと、ふたを指さして「ここ」と答えました。

ちゃんと覚えていました。そしてふたに触らないようにして椅子に座ると、すぐ真ん中のマークを指さして、「こことおへそを合わせる。」と自分で言いました。

これも、前回、体験レッスンのときのことをしっかり覚えていたのです。小さいお子さんが覚えよう、と思った時の、集中力、記憶力は、ほんとうにすごいです。

ヘ音記号の「ドの音」を探して、3の指で弾いてみました。左手をぶらぶらさせて、形を作って弾いていきます。

「どのおと」と言いながら4拍分伸ばします。次に、音楽をかけて音楽に合わせて弾いてみました。リズムにのって4拍。弾けました。

次に右手で、ト音記号のドの音を弾いていきます。こちらもできました。

一人ひとりの成長に合わせていく

これは、個人レッスンのピアノ教室ならではの良さです。一人ひとりに合わせてレッスンしていくので、その生徒さんの成長、個性をよく見て、オーダーメイドのレッスンができます。

私の場合には、公立中学校で教えていたので、一人ひとりの違いにどれくらいの幅があるのか、実感としてよくわかります。ある一人に合うことが万人に合うとは限らないのです。

レッスンが終わって、にこにこしていた年中さんの顔を見ながら、小さいお子さんの成長の場に立ち会わせてもらえる幸せを実感しました。

これからのレッスンが楽しみです。