2018.01.28
ぜひ「ピアノ」を
こんにちは。
今日も寒いですね。
エアコンやファンヒーターのタイマー機能が使える時代になったので、この時期はフル活用させてもらっています。おかげで超低血圧の私も、朝が楽になりました。感謝です。
今日は、楽器についてです。
電子ピアノが人気ですね。
鍵盤はピアノと同じ88鍵。ヘッドフォンが使えるから周囲への音漏れも心配せずに夜も使えます。
スペース的に、幅はあまり変わらなくても、高さが違うので圧迫感がない。
価格的にも、新品のピアノよりも安い。
ということで、私の教室の生徒さんも家では電子ピアノ、という方がいらっしゃいます。
いろいろな事情を考えると、選択肢の1つであることは理解しています。
ただ、可能であるならば、ぜひピアノを使って練習していただきたい、と思っています。
従来の奏法であれば、どちらでもあまり変わりがありません。
常に鍵盤の底までしっかりと弾くわけですから、強弱がつけばいいわけで、その点では今の電子ピアノはかなりよくなっています。
ただ、響きを作っていく奏法をと考えたときには、違いが出てきます。
微妙なタッチの変化というのが実感しにくいのです。
以前、いろいろなメーカーさんの電子ピアノを弾き比べました。その時の記事はこちらです。
https://taurapiano.com/pianoclass/about-electronic-piano/
私の考える「タッチ」という感覚が生かせる電子ピアノはごくわずかだ、ということがわかりました。
また、楽器屋さんから「電子ピアノで練習しているお子さんは、強く弾く傾向があるんですよね。」というお話も伺いました。
これから、お子さんにピアノを習わせたい、とお考えの保護者の方。
今は中古のピアノもたくさん出回っています。お知り合いの方の中に、ピアノをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
サイレント機能などで、音をコントロールする技術もあります。
初めから「電子ピアノ」と決めるのではなく、ぜひぜひ「ピアノ」を選択肢に入れていただきたいと思います。
生の楽器から出る、音の「響き」を実感しながら練習できるようになると、ピアノがもっと楽しくなります。