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2018.12.25

ピアノを弾く時の身体の使い方を見直す

こんにちは。

新しいピアノが来て10日が過ぎました。だんだん、このピアノがレッスン室にある風景にもなじんできました。

同時に、このピアノを使って練習することで、もう一度身体の使い方も見直すことになっています。新しいピアノは、新しいためにまだ鳴らず、また調律の仕方もあって、響くポイントがとてもとても限られているので、身体の使い方も見直さざるをえないのです。

身体の軸の取り方

実は、12月初旬、新しい靴が合わなくて、膝が痛くなり、整骨院に通うようになりました。そこで両足の長さを揃えてもらうと、今までの「まっすぐ」とバランスが違うことが分かったのです。

きっとピアノを弾く時のバランスも違っているのではないか、そう思いながら座っています。

身体の軸の取り方も、もう一度意識し直すようにしています。どれくらい前に傾けたら良いのだろうか?腕の重みが自然にピアノにかかる時の身体、背中、腕はどれくらいの角度になっているのだろう?

無意識になりがちなこの部分をできるだけ意識化していこう、と考えています。

手の筋肉の使い方

このピアノは今、虫様筋を使ってかなり引き上げ、鍵盤に接する指の部分を小さくして力を凝縮し、ポイントに触れた時だけ響く状態です。

引き上げる力が緩んでいると、音が響きません。ちょうど良い練習になると思い、こちらも意識して音を出すようにしています。

身体の前傾が足りないと、力が凝縮されず、音が飛ばないという感覚になります。今までは、このあたりが少し甘くても鳴ってくれたのですが、今はそういうわけにはいきません。

一音一音、探りながら弾いていますが、うまくポイントに触れられたときには、気持ちの良い音が出ます。これはスタインウェイならではの良さで、そんな響きが出せたときには、本当にうれしくなります。

ピアノに教えてもらいながら

私の先生がよく「楽器が教えてくれることがあるから。」と言っていますが、私も、このピアノに教えてもらいながら、さらに良い響きが出るようにしていきたい、と思っています。

今年のレッスンもあと2日。クリスマス会と納品日の関係で、金曜日と土曜日の生徒さんは、既に2回ずつ、このスタインウェイでレッスンできましたが、火曜日と木曜日の生徒さんは、これからです。

生徒さんにも新しいピアノに触れて、そのタッチを感じて、響きを味わっていただきたいと考えています