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小学生の生徒さんの「やる気パワー」

こんにちは。

冬将軍は少し遠のいているのでしょうか、寒さがゆるんで少しほっとできますね。

 

子どもさんの「やる気パワー」にはいつも感心させられます。

中学校に勤めていたときもそうでした。特に合唱コンクールや体育祭などの行事。

時々、本当にこれができあがるのかな?と担任としては不安に思うほど、大きな企画を立てることもありました。

でも自分達で立てた企画です。

とにかくやる気がすごい。そして最終的に驚くほどのものを作り上げていく。

毎回、そのパワーに感動していました。

 

昨日、レッスンに来た小学生。卒業式の合唱伴奏者のオーディションを受けるとのことで、楽譜をもらい、自力で譜読みをして、練習してきました。

最初から最後まで、ほぼテンポを変えることなく、通して弾けるところまで練習してきたことに、まず感心しました。「やる気パワー」全開です。本当に頑張ったのだということがわかりました。

 

次に感心もし、またうれしく思ったのは、今までのレッスンで学んだことを、しっかり生かしながら譜読みをしていたことです。

伴奏は独奏と違って歌と合わせて1つの音楽を作っていきます。前回、他の曲で伴奏のレッスンをしたとき、その話をしました。

歌詞を読んで、どこに曲の山があるか。息継ぎはどこにあるか、ソプラノとアルトはどんなメロディーを歌っているか。

そこに気を配ると演奏は変わってきます。歌う人に必ず知らせなくてはいけない音も見えてきます。

伴奏譜には息継ぎの印が入っていて、それを意識していることがよく分かりました。

また、ノクターンの譜読みの時に話したバスの音程の変化。そこにも気を配り、ここは半音下がる、ここは一音下がる、と考えながら譜読みをしていました。

 

オクターブの連続や、三連符のアルペジオなど、難しいところをどう練習したらよいかということを中心にレッスンしましたが、他の曲の時に学んだことがこれだけ生かせると、進歩も早くなります。

まだ、オーディションまでには少し日にちがあるそうです。「やる気パワー」全開の生徒さん。どんな仕上がりになるのか、とても楽しみです。