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2019.04.15

身体の使い方を意識し直す

葵の会定期演奏会前は、どうしても、本番で演奏する曲目を中心に練習しがちでした。

姿勢は意識していたつもりではありましたが、速いテンポでトレモロをたくさん弾いていたので、全体に手のポジションは下がり気味だったようです。

演奏会も終了したので、昨日から改めて、身体の使い方を意識し直しながらバッハを練習しています。

姿勢をチェックし直す

座るところから始めて、お腹の支え・肩甲骨、大胸筋、前腕の支え、手首、虫様筋と一つずつ確認をしていきました。タッチの変化も意識しながら、ゆっくり弾いていきます。

腕・手の使い方や手首の位置のイメージの持ち方。肩甲骨から手までの意識の仕方…と考えながら弾いていると、肩に力が入っていてやり直し、今度は親指が下がっていた気がして、もう一度やり直し。

いわゆる「難しい曲」ではないのですが、ていねいに考えていると、きりがないような気がしてきました

考えすぎていても、音楽がすすまないのですが、今回は、身体全体の感覚のチェックが目的なので、しっかり考えることにしました。

音色のチェック

速い曲を弾いていると、どうしても音色の変化までは意識がいきません。今回のモーツァルトはとにかく必要なテンポ感を出していくことに重点をおいていましたので、よけいです。

ゆっくりした曲の音色の確認もしていきました。ほんの一週間くらいなのですが、やはり、感覚がずれてしまったと自分でも自覚しました。

音色の変化ということに対する、自分の耳の繊細さが変わってしまったという感覚でしょうか。

一音ずつ、タッチを確認しながら、同時にそのタッチによって上がってくる響きをもう一度頭の中に入れ直す感じです。

ていねいに、ていねいに。姿勢・指の使い方を確認しながら耳をすまして自分の音を聴いていきます。

自分の行きたい方向を自分で目指す

私自身の演奏の方向性、私自身の行きたい方向をしかり見定め、そこに向かって練習していく。

結局、いちばん大切なのはその部分です。曲のイメージに合った多彩な音色で演奏すること。響きを使って、彩りのある音楽を作っていくこと。その方向を目指していきたいのです。

今の師匠に指示してまる7年。今年は8年目になります。ようやく、自分なりに「意識する」ことはできるようになってきましたが、先はきりがありません。

ていねいに、自分の行きたい方向を向いて、練習していきます。