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保育士さんや幼稚園の先生のピアノ―練習の段階

ピアノで両手が別々の動きをするようになると、初めは「弾きにくい」「大変」と思う場合が多いですね。

特に、大人になってからピアノを始めた方は、そう思う場合が多く、そこを乗り越えられるかどうか、というのは、とても重要です。

今回は、保育士さん、幼稚園の先生のように、大人の初心者の方がお仕事の場面でピアノを弾けるようになるために、ということを前提に書いていきます。

指遣いを決める

まず、片手ずつ弾く練習をするのですが、その前に、指遣いを決める、というのがとても大切です。

指遣いを決めて、いつもその指遣いで弾くことで、練習の内容が運動記憶に蓄積されていくようになります。

初心者の方の場合には、「できるだけポジションの移動を少なくする」「指をくぐたせる回数を減らす」指遣いを考えたほうが弾きやすいでしょう。

同時に、「練習の成果を蓄積して次に生かす」という観点から、例えば「ドミソは基本的に135」「ドファラは基本的に125」という大原則は頭に置いておく必要があります。

ただ、こちらは、前後の音によって変わってきます。そこが難しいところでもありますが、その原則が身についてくると、だんだん弾きやすくなってきますから、そこも欠かせません。

完成形をイメージする

今は、動画などがたくさんありますので、ぜひ、それを見たり聞いたりして完成形を頭に入れましょう。

楽譜を見ながら聞くことが大切です。というのも、同じ「おかえりのうた」でも、伴奏がいろいろあるのです。自分が弾くのと同じではない伴奏の動画を見ていても、「完成形をイメージする」ことにつながりません。

特に、左右の手が別々に動く部分がどこなのか、ということをしっかり聞き取っていきましょう。

片手ずつ、ゆっくりから

次に左右別々に、片手ずつゆっくり練習していきます。ここでは、拍子を数えながら、正確に練習していきます。

何回か練習すると弾きにくい部分が分かってきます。弾きにくい部分をできるだけ狭い範囲で特定して、どうしてなのか、考えます。

指遣いを変えたほうがいい場合もあるかもしれません。この場合は、弾きやすいように変えても良いのですが、変えた指遣いを必ず楽譜に書いておきましょう。

2つの音が離れていて弾くのが難しい場合には、その2つの音の練習だけをします。

先日の私の生徒さんの場合には、違う和音が続くところが難しいようでした。ゆっくりと1つ目から2つ目の和音に移る部分を練習し、次に2つ目から3つ目の和音に移る部分を練習し、それができてから、3つ連続という段階を踏みました。

ここの練習は時間がかかりますが、丁寧に行っていきます。

両手で合わせる練習

ここまでできてから、両手で合わせる練習に入ります。これも、最初はとてもゆっくりから始めます。特に、右手と左手が違うタイミングで弾く部分を意識して練習していきましょう。

それでも、うまくタイミングが取れない時には、ピアノではなくて、リズム打ちをして、タイミングだけ取る練習をします。

小さい子どもさんの場合には、リズム打ちの時に「両手、右、左、両手、両手」と口で言いながら、ゆっくり打つこともあります。

これは身体の多くの器官を使ったほうが、記憶に残りやすいという仕組みを使ったものです。手だけでなく、口も、声に出せば耳も使いますから。

できないときは、できるだけ小さく、分解して練習する。とても大切なことです。

弾けるテンポでだんだん速めていく

弾けるようになったら、テンポを上げていきます。この時、大切なことは「弾ける範囲でだんだん速めていく」ことです。

いつも同じ部分を間違えていたら、「間違える練習」をしていることになります。ですから、「弾けるテンポ」で「それを速めていく」という意識を持っていく必要があります。

お仕事で弾く場合、実際には、子どもたちの動きを見ながら弾くことになりますから、楽譜を見ながら弾けるように、手に覚えてもらうように練習していきましょう。

最初は時間がかかるかもしれませんが、くり返していくうちにできるようになります。