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練習曲を復習してみる

こんにちは。

今日も朝から陽射しが明るいですね。

庭のユキヤナギも新芽が出て来ました。

 

さて、今日は練習曲の復習について書きます。

練習曲と言っても、いろいろありますが、練習→レッスンで○をもらう→次の曲を練習、というパターンが多いですよね。

そうやって積み重ねていくのもとても大切です。

一方、復習することで、以前とは違う新しい勉強ができることもたくさんあるのです。

 

ノクターンの練習をしている小学生の生徒さん。

♭3つの変ホ長調の曲です。

調のイメージをつかんでもらいたいと思い、もう、以前に全部終わっていた「バーナムピアノテクニック 全調の練習」を持ってきてもらいました。

そこの変ホ長調の音階を確認し、練習曲を弾いてみます。

以前○をもらっていたので、ほぼスムーズに弾くことができました。

ただ、1カ所だけ、フラットを落としてしまったところがありました。

♭3つは、頭の中ではもうとてもよく分かっています。

それをしっかり身体でつかむことが大切なので、もう一度その練習曲をやってもらうことにしました。

 

プレインベンションでも形式と合わせて調を確認していきました。

こちらはイ短調→ハ長調→イ短調の曲。

調号を一緒に確認して、「何も調号がついてないよね。でも、この部分は臨時記号でいつもソとラにシャープがついている。どうしてだろう?」と聞くと、さっき変ホ長調とハ短調をバーナムで確認していたので、「あ!これだ。」とイ短調の旋律的短音階を弾くことができました。

そこで、もう一度バーナムでもイ短調の練習曲を弾くことにしました。

 

一度弾いているので、練習の目的が変わってきます。

今回は、

・調号を意識して弾くこと。

・強弱記号が付いていないからこそ、音楽的にどう弾くかを考えて弾くこと。

を中心に練習するよう、お話しました。

とても理解力のある生徒さんなので、こちらの意図がよく分かってくれたようです。

 

学習では、よく「らせん状に」というイメージを使います。

同じことを学んでいるように見えても、次は少し上の観点から考えられるようになる、という感じでしょうか。

他のものでも以前練習した曲を復習してみると、きっと新しい発見があると思います。