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設計図を書くみたいな感じですね

大人の生徒さん。技術者として、お仕事をなさっている方が、先日のレッスンでこんなことをおっしゃっていました。

芸術は感性が重要だと思っていた

発表会に向けて、とても熱心に練習していらっしゃいました。まだ始めて間もないので、今回は連弾曲ですが、両手の動きのある曲にチャレンジです。

左右1オクターブ違いで同じメロディを演奏する部分の右手ですが、指遣いが良くなかったため、フレーズの途中でポジションを大きく移動することになり、途切れてしまっていました。

いっしょに楽譜を見ながら、「このミは1回めは3の指を使うけれど、2回目は4の指を使って、こう動いていくと途切れません。」とゆっくり確認していきました。

「なるほど。らくに繋がりました。」「指遣いをそれほど意識していませんでしたが、こうやって追っていくと、きちんと弾けるのですね。」

「芸術は感性が重要だと思っていましたが、技術者が設計図を書くみたいなこういう部分があるんですね。」

そうです。もちろん、「感じること」がとても重要であることは間違いありませんが、実は、計画的に行う部分もたくさんあります。

特に指遣いは大切

特に指遣いは大切だと私は考えています。それは、私自身の手が小さいことも理由としてあるかもしれません。

外国版の楽譜の場合、特に多いのですが、「この部分、この指遣いで弾けるの?」と感じることがあります。

また、ゆっくり確実に弾く練習は欠かせませんが、そのときも、指遣いを書き込んであると、常に同じ指遣いで練習することができます。

実は、書き込まずに練習していた時、ゆっくりの練習の時と、テンポを上げて弾いた時の指遣いが違っていて、練習の意味がなかったことがあり、それ以来、指遣いは、最初の段階で書き込むことにしたのです。

レッスンに来ることで分かることがある

「今日、レッスンに来て、どこに問題があるかということと、解決方法がよく分かりました。」と言っていただきました。

同時に、音の出し方をレッスンしている中で、「奥が深いですね。」という感想もおっしゃっていました。

レッスンを始めてから3ヶ月。着実にご自身でも成果を感じています。何よりも、短期間に両手で弾けるようになってきました。

音を楽しむ「音楽」。レッスンに来ることで、近道が分かる部分がたくさんあります。同時に、奥深さを感じる部分もたくさんあります。

だからこそ、楽しい。だからこそ、ずっと続けられるのだと思います。

「一生の趣味にしていきたいです。」とおっしゃって帰っていかれました。お手伝いができて、本当にうれしく思っています。