幼稚園・保育園児のレッスン

自力で次の曲にチャレンジ

こんにちは。

お盆で、1週間お休みが入りました。昨日からレッスン再開です。

4月からピアノを始めた幼稚園年長の生徒さん。

今、「ピアノひけるよ!ジュニア1」をやっています。

 

その前に、「ロシアンメソッドによる初級テキスト/プレ・ピアノレッスン」を1冊終えています。

この教本で手の形、ドレミファソまでの音符の読み方を学んでいます。

「ピアノひけるよ!ジュニア1」にはへ音記号が出てきますので、ここのところはへ音記号の音符もワークブックで学んでいます。

前回、生徒さんがちょっと慎重だったので、2週間ですが宿題は1曲にしました。

すると、宿題が弾けるようになった後、次の曲が「げんこつやまのたぬきさん」だったので、弾きたくなったようです。

自力でチャレンジしていました。

宿題の曲に○をもらって、次のページを開くと、さっと弾き始めました。

 

階名が正確に読めて、最後まで自力で弾けました。

この段階の生徒さんの多くは、ドレミファの階名はよく理解できています。

一方リズムを難しく感じる場合が多いようです。

音符には、音の高さと長さという2つの情報が含まれていますので、小さいお子さんの場合、どうしてもドレミファに意識がいく場合が多いのです。

今回も、リズムの学習をして、あと一息、次回まで練習してくることになりました。

 

お母さまのお話によると、「最初は難しい、と言っていたのですが、私が少し手伝ってあげたら、『できるかも』となって頑張っていました。」とのこと。

この「『できるかも』と思って頑張れる」ということ、これがとても大切です。

そして、頑張った結果「できた」という実感が持てることも。

今回、この「できるかも→できた」という経験ができました。

この経験のくり返しが、ピアノだけでなく、日常生活・学習でも大きな力になっていきます。

この成長がわかって、うれしい気持ちになったレッスンでした。

曲のイメージをつかんで弾く

こんにちは。

ピアノを始めて10ヶ月の幼稚園年長の生徒さん。

ここで、「ピアノひけるよ!ジュニア」の3冊が終わり、「ピアノひけるよ!シニア」に入ります。

 

まだ、手が小さいので、音型によっては難しいものもありますが、ずいぶん弾ける曲が増えてきました。

音楽的な感覚も養われてきたことを感じます。

「ピアノひけるよ!ジュニア3」の最後から2曲目に「シューベルトの こもりうた」があり、昨日は、その譜読みをしました。

まず最初に Andande(ゆっくりと)と書いてあるので、その説明からです。

 

「こもりうたって、赤ちゃんを寝かせるときにうたう歌だよ。」と話しました。

「じゃあ、やさしくひくんだね。」

「そう、だから弾けるようになってもゆっくり弾こうね。」

「速く弾くと赤ちゃんが起きちゃうよね。」

「ここの記号は?」

「ピアノ。弱く弾く。強く弾くと赤ちゃんがワーッてびっくりしちゃう。」

 

「こもりうた」なので「赤ちゃん」が眠るために「やさしく」弾く。

そこが自分なりにつかめたようです。

こういう「曲のイメージを自分なりにつかんでいく」ということ、これもとても大切なことです。

どんな「こもりうた」になるでしょうか。

次回がとても楽しみです。

ピアノ上達のポイントは練習の習慣化

こんにちは。

この辺りの雨のピークは過ぎましたが、関西から西のではまだこれからの風雨が強まる地域もあるようです。

どうぞくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

 

昨日レッスンした幼稚園の年長さん。

新しい本に入って、使う指も増えて、頑張っています。

お母さまも「今週は、自分から一生懸命練習していました。」とおっしゃっていました。

1と2の指を使って右手はドとレ、左手はドとシを弾きます。

練習を積極的にしてきただけあって、とても上手に弾けていました。

 

やはり、「自分から」というところはとても大切だと思います。

レッスンで練習の仕方やポイントが分かる→自分から練習できる→上手に弾けるようになる

この状態を続けていけるようにしていくことが、上達を実感できる早道です。

 

そのためにどうしたら良いか?

1つは、レッスンの中でどこまで理解できるか、ということです。

逆に言うと、「理解できたところまでを宿題とする」ということになります。

これは、私自身が心がけているところ。

生徒さんによっては「理解できているので、宿題として出されていないけれど、先を弾いてくる」という場合もあります。私は、これもとても良いことだと思っています。

 

2つ目は練習の習慣化です。

「人間の行動の7割は習慣」とも言われているので、「必ずこの時間はピアノの前に座る」という習慣をつけていくこと。

特に小さいお子さんの場合にはここが大切かと思います。

この生徒さんの場合にも、お母さまがお仕事から戻ってきたタイミングで練習をしているそうです。

今回は「自分から」ということだったので、もしかしたらその前から練習していたのかもしれません。

 

習慣化、大切なポイントです。

ピアノの場合には、練習すればそれだけ上手になっていきます。

「いつの時間帯だったら、無理なくできるだろう?」ということを意識して、「必ず練習する時間」をぜひ作ってみてください。

小さいお子さんのレッスン

こんにちは。

台風が近づいているとの予報です。

風雨がひどくならないことを心から願っています。

 

昨日のレッスン。

幼稚園・小学校1年生の生徒さんが続きました。

レッスン2回目の幼稚園年長の生徒さん。

前回の注意点をしっかり守って練習してきました。

「足の裏は台にくっつけて座ること」

「力を抜いて(手をぶらぶらさせてから)鍵盤に置くこと」

「指の付け根のぐりぐりが出るように指を曲げて音を出すこと」

「指の先で弾くこと」

 

音そのものはドとレだけですから、ただ音を出すだけなら、幼稚園で鍵盤ハーモニカを弾いているお子さんの場合、すぐできてしまいます。

でも、良い音を出すための注意点を守って弾くことは意外に難しく、そこが「練習」をする意味なのですね。

そのお話を前回したのですが、とてもよく理解して練習していましたので、落ち着いたきれいな音が出せていました。

 

4月から始めた小学校1年生のお子さん。

「アルプスいちまんじゃく」を練習してきました。

こちらも、「たくさん練習した」というだけあって、上手に弾けていました。

それぞれ、1~4の指を使うようになっているので、手の形に気をつけることを課題にしています。

「全部の指を鍵盤にのせておく」ことが意外に難しいのですね。

一生懸命のせようとしている様子がよくわかりました。

この「意識し続けること」がとても大事です。

「夏休みになったので、たくさん練習する」ということで、次は「きらきらぼし」「ゆかいなまきば」の2曲が宿題です。

きっとしっかり練習してくると思います。

 

「あかいかわのたにま」を練習中の小学校1年生。

「毎日3回ずつ練習する」という約束で、1回弾くごとに色を塗ってくることになっていました。

頑張って、たくさん色塗りができていました。

リズムが難しい部分があって、そこだけもう一度練習しましたが、あとはしっかり弾けていました。

 

 

特に、習い初めのころは、「楽しく」「いろいろな活動を入れて」、やっています。

ピアノ以外に3人とも、「音楽ドリル」で譜読みを、「うたあそび」でリズム打ちや手遊びなどをしています。

リズム打ちのタンバリン・カスタネットやボンゴも楽しみなようで、歌いながら打楽器をたたいて楽しんでいます。

音楽は「音」を「楽しむ」もの。

楽しくレッスンしつつ上達できるようにしていこうと思っています。

3ヶ月でできるようになったこと

こんにちは。

4月からピアノを始めた生徒さん達。

 

3ヶ月を終えて、皆さん、手の力がだんだん抜けてきました。

私たち大人にとっても、グランドピアノはとても大きなもの。

小さいお子さん達にとっては、もっと大きく感じられることでしょう。

その前の椅子に座ること一つとっても「よいしょ」という感じです。

鍵盤も大きくて重いイメージ。

どうしても力いっぱい弾かないと音がでない、という感覚になりがちです。

 

でも、力を入れると今度はがちがちに固まって指が動かなくなってしまいます。

音も「詰まった音」になってしまいます。

3ヶ月でだんだんと自然な手の形がイメージできるようになり、手全体に入っていた力が緩んできます。

音色の違いも少しずつ分かってきます。

 

音符も読めるようになってきました。

だいたい、3ヶ月で「幼児版音楽ドリル」の上が終わるくらいのペースです。

ドレミファソラシまで。

レッスンの時に音符カードを使って確認しています。

時々ソとシで迷うことはあるけれども、だいたい読めるようになっています。

 

「うたあそび」のリズム打ちにも慣れてきました。

タンバリンが好きな生徒さん、カスタネットが好きな生徒さん。

時々、途中で私と交換したりして、楽しんでいます。

 

新しい本になって、だんだん使う指も増え、一段階ステップアップ。

新しい本とドリルを渡すと、みんなその場で開いてみて、こんなことをやるんだ!と楽しみにしている様子。

時に「こんなに難しいの弾けるのかな?」とちょっぴり不安そうに言う生徒さんもいますが、大丈夫。

一歩ずつ、進んでいきましょう。

スタッカートは「跳ねない」

こんにちは。

今日はスタッカートについて。

私が、今の師匠のところに行って、「今まで知らなかった!」ということの一つがスタッカートについてです。

スタッカートは「音を切る」のですが、つい「跳ねて」いたのですね。

でも、それだと細かい音符のスタッカートの時、とうてい間に合いません。

すごく力が入って、頑張って弾いていました。

すると「スタッカートは音が切れればいいから、そんなに頑張って跳ねる必要はないのです。」とのこと。

 

音のイメージのせいでしょうか。

歯切れがよくなります。

はずんだ感じになりますよね。

だから手をはずませていたのかもしれません。

 

同じことを、イタリア人指揮者について学んでいらっしゃったコレペティトールの方のメルマガで読みました。

「あ、同じだ。」と思ったので、とてもよく覚えています。

「鍵盤、熱いですか?やけどしますか?」とからかわれた、とのことでした。

私の師匠もヨーロッパでの生活が長い方。

もしかしたら、ヨーロッパでは当たり前の感覚が、日本の、私たちにまではなかなか伝わっていないのかもしれません。

 

このことを思い出したのは、幼稚園年長の生徒さんが初めてスタッカートが出てくる曲になったから。

3つ先の曲なのですが、いつもだいたい3曲ずつ弾いてくるので、楽譜をめくって見たのでしょう。

「先生、スタッカートって何?」

ということで気になって仕方がない様子でした。

そこで説明をして、一緒に練習してみると、手を上にはねあげます。

「指だけで」は逆に難しいようです。

でも、ここは最初が肝心。

「指の力を抜いて、音を切る」練習をしました。

何回かやるうちに、こつがつかめてきたようです。

これを覚えておけば、速い部分でのスタッカートも楽にひけます。

 

音の出し方、奏法そのものもそうですが、それ以外にも「頑張って」「力で」弾く部分がこれまでたくさんありました。

でも、実はより合理的な弾き方がたくさんあります。

大人になってからではありますが、それを学べたことに本当に感謝です。

そして、それをレッスンでお子さんに伝えていきたい思っています。

「音を出す」から「美しい音楽を意識する」へ

こんにちは。

幼稚園・保育園のお子さんのレッスン。

お母さまの付き添いをお願いしていますが、実際には難しい場合も多い。

特に下のお子さんがいらっしゃると、上のお子さんが気が散ってしまったり、静かに待つために下のお子さんへの注意が多くなったり、と難しいように思います。

その場合には、送り迎えで対応していただき、レッスンノートや時に動画をお送りして様子を分かっていただくようにしています。

 

幼稚園年長の生徒さん。

「ピアノひけるよ!ジュニア2」も順調に進み、最後の2曲になりました。

「ジングルベル」はスムーズだったのですが、「聖者の行進」のリズムは難しい。

前回のレッスンの時、リズムを「うんたんたんたん…」と口でして、その後に片手ずつ練習をして、といつもよりも丁寧に確認しました。

 

今回のレッスン。

毎日の練習時間がとても長くなって30分の日も何日もあり、とても頑張っていた様子がよくわかりました。

ノートには「だいぶ弾けるようになってきました」とお母さまが書いてくださっていて、実際の演奏もとても上手にできていました。

いつも3曲ずつ練習してくるのですが、今回はちょうど本が終わるところでもあり、「聖者の行進」が難しいこともあり、課題は2曲にしました。

でも、新しい「ピアノひけるよ!ジュニア3」の本を渡しておいたら、次の「こいぬのマーチ」もれんしゅうしてきた、と言うので、そちらも聞かせてもらったところ、とても上手に弾けていました。

 

お迎えにきたお母さまに

「『聖者の行進』、とても上手に弾けていましたね。」とお話しすると

「最初の2日くらいは、思うように弾けなかったので荒れていました。」とおっしゃっていました。

お母さまのしっかりとしたサポートもあり、毎回順調に曲を仕上げてきています。

手の形にもずいぶん気を配れるようになりました。

 

今回は、フレーズの終わりをきれいに弾く、ということ、右手のうた(メロディー)と左手の伴奏の音量について意識する、という課題を話しました。

「音にする」段階から「美しい音楽を意識する」段階へ。

どんどん成長しています。

音の質を聞き分けていく

こんにちは。

音の響きを聞く。

自分が今出している音の質を聞き分ける。

簡単なようで意外に難しい。

 

私自身、大学時代に、「響きを聞いて。」とさんざん言われましたが、はっきりと理解できてはいませんでした。

ただ、「こんな感じなのかな?」というイメージが多少は持てたので、それが改めてロシアピアニズムを学ぼうと決めたときに、確かに生きてきました。

 

レッスンをしていて、お子さんは、理屈ではなくて感覚で弾く部分が大きいので、すっと入っていくような気がしています。

先日のレッスンでも、幼稚園の年長の生徒さん。

最初は鍵盤の下まで押さえて押さえて、頑張って弾いていました。

小さいお子さんにとって、ピアノの鍵盤はとても大変なものなのですよね。

ですから、「音を出すぞ」という気負いがあって、とても頑張る傾向があります。

 

もっと力を抜こうね。

手をぶらぶらさせて。

手をこう置いて。

と話していくうちに、音が変わってきました。

 

さらに、私が一緒に弾くと、その音の響きの違いを感じるのでしょう、さらに音が変わってきました。

だんだん「抜けた音」になってきました。

30分のレッスンの間に、ずいぶん音の質が変化したのです。

 

ついつい、「音符が読めること」「楽譜に書いてあることがわかって、音が出せること」に意識が向きがちですが、その出している音の質、音そのものが歌う、そして音楽を作っていける。

生徒さん達が、その部分にもしっかり意識を向けられるように、そんな思いで指導しています。

くり返してできるようになった!

こんにちは。

最初は難しくても、くり返して練習するうちに出来るようになる。

そうするととてもうれしいですよね。

 

先日のレッスンでこんなことがありました。

前回のレッスンで、その生徒さんは「うたあそび」で「なべなべそこぬけ」をやって、そこに書いてあるリズム打ちの練習をしました。

 

「たんたんたんたん」と最初の2小節はスムーズです。

3・4小節目、たんたたたんうん

ところが3小節目の「たた」の部分がどうもうまくできません。

たんたんたんうん

になってしまいます。

今回は、「たた」が打てるようになってほしい。

 

タンバリンが好きなので、今回もタンバリンでたたいてみました。

やはり「たた」が難しい。

お口で言ってみることにしました。

「先生のまねしてね。」と言ってから「たんたたたんうん」と私が言いました。

「たんたんたんうん」あれ?

やっぱり、「たた」が難しい。

ということで、「たんたたたんうん」を言う練習から。

ゆーっくり「たんたたたんうん」

 

何回か練習しているうちにできました。

「たんたたたんうん」

できた!できた!

ということで、今度はタンバリン。

たんたたたんうん

今度はすぐにできました!

うれしかったのでしょうね。

レッスンが終わってからも、何回も「たんたたたんうん」と言いながら帰っていきました。

 

できなかったことができるようになる。

そのうれしさが、次にまた頑張ろうと思う原動力になります。

何回も練習した。そしてできるようになって、うれしかった!

またきっと次もがんばってくれるでしょう。

自分の意思で行動したとき、どんどん進歩する

こんにちは。

お天気は、回復してきて良かったです。

今日は、生徒さんたちの通っている高坂小・野本小・市の川小の運動会。

小学校でも5月に運動会をするところが増えているのですね。

「大玉ころがしをする」と言っていた1年生の生徒さん。

「応援団に入っている」と言っていた高学年の生徒さん。

「組み体操の練習、頑張っています」と言っていた生徒さん。

それぞれの心に残る運動会であってほしいと思います。

 

4月から新しくピアノを始めたお子さんたちも、だんだんと慣れてきました。

だいたい、今、「プレピアノレッスン」で手の形・音の出し方をレッスンしているところです。

使える音も限られているので、まだあまり「楽しい」と感じる「曲」があるわけではないのですが、ここで基本的な手の形と音の出し方を学んでほしいと考えています。

 

幼稚園年長の生徒さん。

前回のレッスンで手の脱力について話しました。

小さい手に思い切り力を入れて頑張って音を出そうとしていたのですね。

「手をぶらぶらさせてから弾こうね。」と形を確認し、脱力を意識するように話しました。

1週間たって、レッスンの時。

前回とは大きく変わり、手の形をとても意識して弾けるようになってきました。

 

お母さまに「前回、話したことをとても意識していますね。」とお話ししたところ、

「私もびっくりしました。弾く前に、手をぶらぶらさせてから弾いています。」とのこと。

やはり、「ピアノが上手に弾けるようになりたい。」という気持ちがそうさせるのでしょうね。

「次も、頑張って毎日練習してこようね。」と言うと、とてもしっかりと「はい」と大きな声でお返事をしてくれました。

 

自分でこうしたい、こうしようと思ったとき、人はたくさんのことを吸収してどんどん進化・進歩していくのですね。

5歳のお子さんから改めてそんなことを学ばせてもらいました。