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点でとらえる

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

急に寒くなってきましたね。体調には十分お気をつけください。

奏法を変えることにして、今トロイメライを練習中の小学生のお子さん。

音が伸びてきた感じがします。この間も、「点でとる感じ」の話をすると、確実に響きが変わりました。子供さんは先入観なくとらえる分、変化がとても速いと改めて思いました。

 

私自身が奏法を変えた最初の頃、どうしても「押さえつけて」弾いていました。底までしっかり弾かないと音が出ていないような気がしていたのです。

特に私は、子供の頃から身体が小さく、手が小さく、音も小さい…ということで、よく、「底まで弾いて、音を鳴らすように」ということを言われていました。

ですから大きい音、厚みのある音にあこがれ、そのためには「底までしっかり弾くことが大切」と思い込んでいたのです。

 

「点でとる感じ」と指導していただいても、その時はまだ良く理解できていなかったので、一生懸命弾いてしまい、手が小さいためにオクターブの連続では、ミスタッチも多くなっていました。

頭では理解しているつもりでも、やはりなかなかそれまでの習慣が脱けなかったのだと思います。

手の内側の筋トレなどを行い、支えができてきてようやく、「点でとる感じ」がつかめるようになってきました。それと同時に響きも大きく変わってきたきがします。

 

子供さんの適応力、すごいと思います。同時に、地道に手の内側の筋肉をつけることと合わせ、またしっかり聞き分ける耳を養ってもっともっと美しい響きで音楽が作れるようにしてほしい、と思ったレッスンでした。