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ピアノのふたを全開にすると、景色が変わります

こんにちは。

グランドピアノのをふたを開けて、譜面台を抜くと、見える景色が変わります。

昨日は、クリスマス会に向けて、その状態でレッスンしたお子さんもいました。

ピアノのふたって?

まだ、教室を始めて1年と少しなので、今回のクリスマス会ではほとんどの生徒さんが連弾での参加です。

昨日は、暗譜でソロを弾く生徒さんのレッスンがあったので、ピアノのふたを開けることにしました。

「当日は、ふたを開けるから、また見える景色が変わるよ。」と話すと、

「ふたって?」と言うので、「では、開けてみましょうか。」と全開にしてみました。

確かに、斜めにふたが上がった状態のグランドピアノは、コンサート以外ではあまり見る機会がないのかもしれません。

ふたを開けて、中のピアノ線やハンマーが見えると、それだけで、ぜんぜん違う雰囲気になって、「わあー、すごい。」

ハンマーの動きが気になりがち

私が大学時代の試験の時だったように思います。

私自身、何かの拍子にふと、目の前のハンマーの動きが気になってしまいました。

一瞬、それまでの集中が途切れてしまったのですね。

あ、と思うと、音をはずし、立て直すのに時間がかかってしまいました。

それ以来、本番の前には必ず、ふたを全開にし、譜面台を抜いて練習するようにしています。

目の前で何かが動いていても、集中する、というのは慣れの要素も大きいからです。

響きの流れる方向も変わります

同じくらい大きいのが、響きの流れていく方向も変わっていくことです。

ふたが譜面台の部分だけ開いている、いつもの状態だと、響きは上に上がります。

全開にすると、ふたに沿って右側に響きが流れていきます。

その分、自分のところに聞こえてくる響きの感覚がいつもとは違ってきます。

今の奏法に変えた最初の頃、発表会前に先生のレッスン室のピアノを全開で弾いた時、どの音を聞いたら良いのか分からなくなってしまいました。

響きの方向に慣れるためにも、全開で弾く練習は必要です。

本番に向けて

昨日の生徒さん、何回か繰り返して弾いてみました。

最初は、「動くのが確かに気になる。」と言っていたのですが、弾いているうちに「大丈夫。」となりました。

本番に向けて、あと10日、いろいろ調整していけるように、レッスン内でも工夫していきます。