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ピアノの練習を通してより良い自己イメージを身につける

ピアノを学ぶことは、ピアノそのものの上達だけではありません。特に小さいお子さんの場合、より良い自己イメージを描くことができるようになる、という良さもあります。

面談でいろいろ保護者の方からお話しを伺う中でわかってきました。ピアノそのものの進歩・上達はレッスンで見ることができますが、お家での練習の様子からの成長ぶりを知ることができるのです。

練習すればできる、という自己イメージ

小さいお子さんの場合、「弾けないと「くやしくて泣くんですよ。」という場合があります。

なかなか思うように弾けない。そうするとイライラするのですね。それが「泣く」という表現方法になってしまいます。

でも、そういう気持ちを持つということは、逆に上達したいという強い思いの表れでもあります。

去年の面談では、そんな話も出ていた幼稚園年長の生徒さん。1年たった今年、「練習すればできるようになる、という見通しが持てるようになったのでしょうね。泣くことはなくなりました。」というお話がお母様からありました。

これはとても大きなことです。自分自身の中に、「今はできなくても練習すればできるようになる」というイメージが出来上がったことですから、大きな自信になります。

自己イメージの向上が進歩の連鎖を生む

自分に対しての良いイメージを持つことは、様々な良い連鎖を生んでいきます。

学習でも、運動でも同じように「今はできなくても、勉強・練習すればできるようになる」という気持ちを持って、実際に取り組むことができるようになります。

特に中学生の学習面では、私の経験からも、家庭学習そのものに取り組めない生徒が多かったのです。ですから、実際に取り組むこととしっかり結びついた自己イメージがあるというのは、とても重要なことです。

そういう経験があるからこそ、特に練習の習慣化ということについて、私自身あの手この手で身につくように工夫をしています。

幼児期は一つのチャンス

中学生だと、本人が「やろう」という気持ちになるかどうかがとても大きなカギを握ることになります。

でも、小さいうち、特に幼稚園~小学校1年生くらいの年齢のうちは、それほどの自覚がなくても、より自然にその感覚を身につけることができます。

ピアノの上達そのものも、それくらいの年齢から始めるほうが、自然に、無理なくできるようになります。

そういう意味で、幼児期は一つの大きなチャンスであると言えるのです。