ピアノ教室

ゆっくりから始める

こんにちは。

ついつい知っている曲だと、最初から「耳で聞いて知っているテンポ」で弾きたくなりがち。

特にお子さんはそうですね。

ただそうすると「次、何の音かわからない」「右手と左手があわない」などトラブルが起こります。

そして「難しい…」ということになってしまいます。

 

小学校3年生、2回目のレッスンの生徒さん。

お引っ越ししてきて、ピアノは今までも習っていました。

今はミッキーマウスマーチの途中です。

前回のあと、忙しくて、あまり練習時間がとれなかったとのこと。

 

前半は4月5月中にしっかり練習できていたので、なかなか良いテンポで弾くことができます。

そのテンポのまま、後半を弾こうとして「あれあれ?」となってしまいました。

とてもしっかりしたお子さんなので、一度最後まで弾いた後、「どこが弾きにくい?」と聞きました。

すると、コーダの部分が難しいとのこと。

 

ミッキーマウスマーチ。

基本的にマーチは2拍子ですが、このミッキーマウスマーチの楽譜は八分の六拍子で書かれています。

(今、調べてみたら、2拍子の楽譜と八分の六拍子の楽譜が見つかりました)

そして、ずっと♩♪♩♪|♩♪♩♪|♩♪♩♪|♩♪♩♪|(なぜか八分音符が大きいですね)のリズムが続きます。

ところが、コーダになると同じ音型が付点四分音符で出てくるのです。

そこのリズム感がつかみにくかったのですね。

 

2拍取りだと難しいと思ったので、6拍数えてゆっくり練習することにしました。

まず、右手と左手とそれぞれ別々に練習。

音が頭に入ってから両手。

何回か練習すると、両手がスムーズに動くようになってきました。

それからだんだんテンポを速めていきました。

かなりテンポが速く弾けるようになったところで、コーダに移る前の部分からつなげて弾いてリズムを確認していきました。

 

これも最初は前半部分をあえてゆっくりと6拍数えて、コーダまでつなげていきます。

できるようになったらだんだん速くして。

短時間でスムーズに弾けるようになりました。

知っている曲だけに、最初からマーチのテンポで弾きたくなっていたのですが、ゆっくりから段階を追っていくと、結果的に短時間で弾けるようになります。

お家での練習も、段階の説明をもう一度して、「わからなくなったらゆっくりね。」とお話ししました。

楽しんで練習をしてもらえると良いな、と思いつつレッスンを終えました。

成長する1年生

こんにちは。

小学校1年生の生徒さん。

小学校に入学して2ヶ月。

ピアノのレッスンを始めてからも2ヶ月。

昨日のレッスンで成長著しいと実感しました。

 

音楽ドリルも昨日はドレミファソラまで進みました。

前回課題だったミとソの区別、ファとラの区別。

カードを使ってクイズで確認しました。

バッチリ、正解。

 

ピアノでも、この音符は?と確認してから弾くのですが、「これはド。これはファ。」としっかり答えてから弾くことができました。

新しい曲でも、音符が正しく読めて、一緒に4拍ずつ数えながら弾くことができました。

お家でお母さまも教えてくださっているとのこと。

音符の色塗りも慣れて上手に塗れるようになってきましたし、集中力もずいぶんついてきました。

1年生のこの時期。

いろいろなものをどんどん吸収して成長していきます。

また、これからのレッスンも楽しみです。

2018.06.05

弾き方でピアノのピッチ(音の高さ)が変わる

こんにちは。

昨日は、御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

発表会ではヘンデルのシャコンヌを弾くつもりですが、選曲の時に候補に挙げていただいたフォーレのノクターン2番も練習中。

昨日はそれをみていただきました。

 

時代的にもヘンデルとは全く違い、音も複雑。

しかも、私としてはあまり経験のないフランス音楽。

どう弾こうか?どんな音を出そうか?

いろいろ考え中です。

 

レッスンで一度弾いた後、ショパンのタッチの復習。

ここのところ、モーツァルト・ヘンデルと古典以前の作品のレッスンが続いていました。

鍵盤に対して縦方向に入れるタッチを中心にレッスンしていただいていたので、ショパンのタッチは、私の頭の中の引き出しでも奥のほうにしまいこまれていました。

「しまった!」という感じ。

イメージとともに、そのタッチを復活させ、もう一度弾いている途中のことです。

 

「こう、爪の方向にもっと力を逃がしてみて。そうするとこういう音が出るから。もっと立ち上がりの良い音。」

先生が弾いてくださいました。

確かに、立ち上がりの良い、フランス音楽らしい音色。

弾いていただいて、そのイメージで自分で弾いてみると…。

驚いたことに明らかにピッチ(音の高さ)が上がりました!

もちろん、弾き方でピッチが変わることは知っていました。

今までもレッスン中に「そこはソ♭ではなくてファ♯の音。」と言われて高めにしようと意識して弾くこともありましたが、今回は意識せず、しかもかなり上がったので、びっくり。

その分、よけいに明るい、フランス音楽に合う音色に感じられました。

 

このショパンのタッチベースに、縦方向に弾いていくタッチや今までに学んだ他のタッチをまじえ、どんな音色をどこに使って、どう弾いていくか。

この奏法ならではの音色・響きの変化を曲の中に生かしていく魅力。

研究のしがいがあって、また楽しくなりました。

 

2018.06.04

完成形をイメージする

こんにちは。

ピアノは、お家で練習してくることを前提にレッスンをしています。

ある程度それが習慣になっていけば、必ず上達していきます。

 

練習についての一つのポイントは、いつやるか?

これは、1日の生活時間の中で「ここはピアノの時間」と決めていくことが大切です。

まず、「ピアノの練習は毎日する」と決めます。

そのためにどうしていくか、という考え方をしていきます。

「時間があったら…」と考えると、時間は意外になくなってしまうものなのですよね。

 

学校から帰って遊びに行く前に、練習する。

おやつを食べた後練習する。

お夕飯の前に練習する。

習慣を確実に作っていくためには、今既にある習慣(例えば遊びに行く、おやつ、お夕飯)の前後に入れると良いです。

 

もう一つのポイントはどうやるか?

これはさらにいろいろな要素があります。

その中に、完成形のイメージを持つ、ということがあります。

レッスンのときには、練習が自分でできるように、右手と左手の譜読みは生徒さんと一緒にしています。

うれしいことに、階名を読んで片手ずつ鍵盤を弾くことは、多くの生徒さんが出来るようになっています。

ただ、いきなり両手を合わせるのは、その段階では難しい場合が多いです。

 

そこで完成形のイメージをつかんでもらうために生徒さんが右手・私が左手を弾いて合わせてみます。

交替して生徒さんが左手・私が右手。

私が弾いてみせて、イメージをつかんでもらうこともあります。

レッスン中にその完成形がつかめると、それに近づけるように練習することができます。

 

毎日少しずつでも練習をしていく。

ぜひその時間を作って、上達する・進歩することのうれしさを味わってもらいたいと思っています。

「音を出す」から「美しい音楽を意識する」へ

こんにちは。

幼稚園・保育園のお子さんのレッスン。

お母さまの付き添いをお願いしていますが、実際には難しい場合も多い。

特に下のお子さんがいらっしゃると、上のお子さんが気が散ってしまったり、静かに待つために下のお子さんへの注意が多くなったり、と難しいように思います。

その場合には、送り迎えで対応していただき、レッスンノートや時に動画をお送りして様子を分かっていただくようにしています。

 

幼稚園年長の生徒さん。

「ピアノひけるよ!ジュニア2」も順調に進み、最後の2曲になりました。

「ジングルベル」はスムーズだったのですが、「聖者の行進」のリズムは難しい。

前回のレッスンの時、リズムを「うんたんたんたん…」と口でして、その後に片手ずつ練習をして、といつもよりも丁寧に確認しました。

 

今回のレッスン。

毎日の練習時間がとても長くなって30分の日も何日もあり、とても頑張っていた様子がよくわかりました。

ノートには「だいぶ弾けるようになってきました」とお母さまが書いてくださっていて、実際の演奏もとても上手にできていました。

いつも3曲ずつ練習してくるのですが、今回はちょうど本が終わるところでもあり、「聖者の行進」が難しいこともあり、課題は2曲にしました。

でも、新しい「ピアノひけるよ!ジュニア3」の本を渡しておいたら、次の「こいぬのマーチ」もれんしゅうしてきた、と言うので、そちらも聞かせてもらったところ、とても上手に弾けていました。

 

お迎えにきたお母さまに

「『聖者の行進』、とても上手に弾けていましたね。」とお話しすると

「最初の2日くらいは、思うように弾けなかったので荒れていました。」とおっしゃっていました。

お母さまのしっかりとしたサポートもあり、毎回順調に曲を仕上げてきています。

手の形にもずいぶん気を配れるようになりました。

 

今回は、フレーズの終わりをきれいに弾く、ということ、右手のうた(メロディー)と左手の伴奏の音量について意識する、という課題を話しました。

「音にする」段階から「美しい音楽を意識する」段階へ。

どんどん成長しています。

できるだけ小さく分解する

こんにちは。

練習していく上で、難しい部分はできるだけ分解して考えていく、ということは大切です。

 

例えば、音符を読む時。

「ド」はわかりやすい。

形も音符のなかに線が入っていて、特別です。

「ド」と「レ」だけだと大丈夫。

でも、「ミ」「ファ」「ソ」が出てくると…。

「ミ」と「ソ」の区別はむずかしい。

「レ」と「ファ」の区別もむずかしい。

そんな状態になりやすいですね。

 

小学校1年生の生徒さん。

昨日は、ミとソの音符を読む練習をたくさんしました。

下から線を数えて、一番下の線の上にあるのが「ミ」。

2番目の線の上にあるのが「ソ」。

何回もやって、だいぶ分かるようになってきました。

 

小学校6年生の生徒さん。

タイのあるリズムパターンにだいぶ慣れてきました。

これからのことも考えて、昨日はリズム打ちの練習をしてみました。

ボンゴがありますから、右と左で違うリズムパターンをボンゴを使って打ってみました。

小節をまたいだタイがあるリズム打ちを中心に、何パターンか数えながらやってみました。

 

最初は、ときどき「あれ?」となりましたが、何回かやっているうちにスムーズになってきました。

拍子の確認をしっかりできるようになってきたからです。

頭の中で、「これは4分の3拍子。イチニサン」と考えられるようになるだけでも、ずいぶん違ってきます。

難しい部分は、左右別々にやっていきます。

 

いろいろな要素がありますから、その要素をできるだけ小さく分解して練習していく。

分からなくなったら、そこに戻っていくことを大切にしていきます。

2018.05.31

練習後に睡眠をとるとピアノが上達する

こんにちは。

今日は、少し視点を変えたお話を書きますね。

皆さんは睡眠、十分にとれていらっしゃいますか?

 

私自身、勤めていた頃、常に睡眠不足でした。

さらに、緊張が強かったのでしょう、身体はくたくたなので、すぐ眠ってしまうのですが、朝早く目が覚めてしまい、思うように眠れない、ということもありました。

先日、レッスンの時、大人の生徒さんも同じようなお話をしていました。

中学生達も睡眠不足の傾向は強かったですね。

「せめて日付が変わる前に寝るようにしよう。」という話をよくしていました。

 

そんなこともあって、睡眠に関する本も読むのですが、最近読んだ「睡眠こそ最強の解決策である」という本は、さまざまな角度から睡眠についての最新の研究結果が書かれており、大変興味深いものでした。

この中に、ピアニストとの会話がきっかけで行われた、睡眠と動きの習得との関連も書かれていました。

あるピアニストが、「ピアノの練習をしていて、マスターできない箇所があったとき、マスターできないまま眠っても翌朝になるとなぜか弾けるようになっていることが頻繁にある」という話を著者にしてくれたのだそうです。

 

この会話をきっかけに、著者は研究を始め、実験を行いました。

右利きの人を集めて、左手を使ってキーボードを打ち込む練習をしてもらう。

12分間の練習後、12時間後にテストを行います。

半分の人は午前中練習、夜にテスト。

半分の人は夜に練習8時間の睡眠後朝にテスト。

結果は同じ12時間後でも、睡眠をはさんだ人のほうがスピードで20%、正確性は35%上昇したとのこと。

 

脳は、睡眠の間に記憶を移動させるのだそうですが、このような運動記憶の場合は、意識の下で活動している脳の回路に記憶を移動させ、その結果、意識しなくても動かせるようになるのだそうです。

一般の記憶だけでなく、運動記憶にも睡眠は深い関わりがあるのですね。

ですから、ピアノもレッスン直前に「ちょっと練習」ではなく、ぜひぜひ間に睡眠を挟むよう、毎日の練習が上達への早道になります。

それから、特にお子さんは、眠ることで脳の発達が促されますから、十分な睡眠時間を取ってくださいね。

 

2018.05.27

楽譜を読めるようになるために

こんにちは。

小さいお子さんの場合、最初の段階では「音符が読めること」が一つの大きな課題になります。

音符と鍵盤と音の高さ。

この3つがつながると、自分で新しい曲の譜読みが自分でできるようになり、そうするとますます楽しくなります。

いかに早くつなげられるか。

 

一つの鍵はやはり「回数」です。

音符を見て、これは「ド」これは「レ」…。

そして鍵盤はここを弾く。

こんな音が出る。

 

レッスンでも、もちろん毎回扱います。

音符カードを使って、「この音は何の音?」。

鍵盤で弾いてもらったり、言葉で答えてもらったりします。

実際に練習する曲の楽譜でも、必ず音符の階名を確認します。

 

音楽ドリルは、毎回宿題にしています。

今週は「ド」

ドに色塗りをしたり、○をつけたり、ドの音の音符のなぞり書きしたり。

次の週は「レ」というように。

皆さん、毎回頑張ってよくやってきています。

まだ、ひらがながおぼつかない生徒さんでも、本当によくやっていて、ほほえましく、そしていつも頑張っている様子にうれしくなります。

ですから、音楽ドリルの○つけのときに、「この音は何?」と聞くと、だいたい正解できます。

 

それを楽譜を見ながらピアノの練習するとき、どれくらい意識できるか?ということが大切だと感じています。

ドリルの学びと、ピアノの練習の時の楽譜を読むこと。

これをどううまくつなげていけるか。

そして、先ほど「回数」と書きましたが、どうお話ししたら、お家での練習の時に意識できるようになるか。

このあたりは、一人一人のお子さんによってまったく違ってきます。

そのお子さんに合わせて、「こう言えば伝わるかな?」「こうすればできるかな?」と毎回考えながら指導しています。

リズムの練習をする

こんにちは。

私が学んでいるのは、クラシック音楽であり、基本的にピアノ教室のレッスンもそれにそって教材を選び、レッスンしています。

ただ、「自分の好きな曲をピアノで弾きたい!」という生徒さんの希望も入れて、時にポピュラー曲も入れていきます。

 

今回、小学校6年生の生徒さんが選んだのは「Candy Pop」

ポピュラー曲は、ピアノでよく演奏されるロマン派までの曲とはリズムが違っています。

小節をまたいでのタイもたくさん。

シンコペーションもたくさん。

ということで、昨日のレッスンでは、リズムの練習をたくさんしました。

 

耳で聞いて覚えている曲を弾く場合に、まず、テンポの感覚が変わってきます。

というのは、聞いて覚えているのは完成形。

例えばこの「Candy Pop」の場合、♩=174です。

どうしても♩を174のテンポで弾きたくなるのですが、そうなると今度は ♪ の連続が間に合わない、ということが起こります。

昨日も、まず、拍子をきちんと数えてそれから練習しました。

テンポ感がつかめてきたところで、だんだん速くしていきます。

 

次に難しかったのが、シンコペーションと小節をまたいだタイが続いているところ。

これは、小節をまたいだタイは最初、ない形で確認しました。

 ♪♩ ♪♩♫|♫♩♩♩|

口でも たたんたたんたた たたたんたんたん と言いながら、この練習を何回もしてできるようになってからタイでつないで弾いていきます。

ここは左手のリズムも少し違うので、それも別々に練習をしていきました。

 

タイでつながっていると、拍子感がわかりにくくなってしまうので、そういう時は、タイをいったんないものとして、リズムがきちんとわかってからもう一度つなぐといいですね。

いろいろチャレンジしている6年生ですが、またさらに進化を目指して挑戦中です。

左右の手で違う動きをする

こんにちは。

昨日のレッスンで、小学校6年生の生徒さん、頑張ってきました!

 

去年の12月から始めたので、半年が過ぎたところ。

音楽ドリルをきちんと学習し、譜読みがしっかりできるようになりました。

音階と楽譜の仕組みがよく分かっているので、新しい音もすぐ音符を数えて理解することができます。

この部分は、幼稚園・保育園の生徒さんと大きく違うところですね。

 

今、右手と左手とで違う動きを練習しているところです。

楽譜はこれ。

最初はぎこちなくて、前回のレッスンの時にはかなり大変そうでした。

2拍目に左手が動き、次に右手が動く。

やはり、この「右手と左手が違うタイミングで動く」というのは、ステップの幅が大きいのですね。

 

さて今回。

運動会も終わり、練習時間の記録を見ると、毎日しっかり練習していた様子。

ばっちりでした。

右手も左手も滑らかに動き、曲を仕上げることができました。

 

脳の中で、右手を動かす部分と左手を動かす部分は違うところにあります。

ピアノの練習を続けることで、この左右の手を動かす回路が太くなり、それとともにスムーズに手が動かせるようになっていきます。

そこに至るまで、少し練習が必要なのですね。

これができるようになると、ピアノらしい、メロディーと伴奏の曲が弾けるようになってきます。

 

頑張って一つ階段を上がった生徒さん。

これからが楽しみです。