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頑張らなくても音は出る

こんにちは。

6月の最後の1週間、レッスンがなかったので、7月になって毎日生徒さんと会えて、とてもうれしい私です。

ただ、気温の変化の影響でしょうか、先週は、体調不良でお休みする生徒さんが何人かいました。

回復してまた元気な顔を見せてくれるのを楽しみにしています。

 

レッスンで、よく「手の形」について話します。

小さいお子さんの場合、手も小さいので、音を出そうとして頑張ってしまうのですね。

指の腹をつかって、手首を下げて思い切り下に向かって力を入れる、というパターンが一番多く見られます。

先日の1年生の生徒さんも、せっかく弾き始める前に、手をぶらぶらさせて鍵盤の上に置いたのですが、弾き始めると、そのパターンになってしまいました。

 

そこで、鍵盤を触るポイントを意識するようにしました。

ここで鍵盤を弾こう、と指の先をさわって、確認しました。

次に、指の付け根の関節を意識できるように「ここのぐりぐりが出るように指を曲げてね。」という話をしました。

ピアノから離れて1本ずつ指を曲げて、確認していきます。

薬指のときに、「こっちとこっちも一緒に動く!」と中指と小指がいっしょに動くことに驚いていました。

 

最後に、鍵盤に手を置きなおしてみます。

手首の高さ、ひじの位置も確認しながら手を置いて、弾いてみると、音の伸びが全く違います。

生徒さん本人も、頑張らなくても音が出ることを実感していました。

 

身体が小さいと、ピアノの鍵盤はとても重くて深く感じるのですね。

私自身もそうでした。

大人になってからも、そう思っていました。

一生懸命弾かなくては音が出ない、という感覚。

でも、ロシアの奏法を学び、手や指の筋肉がつくに従ってどんどん楽に弾けるようになってきました。

生徒さんにも、ぜひそれを知ってほしい、そう思ってレッスンしています。