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響きの違いを知っていくー「響きを聴き取ろう」という気持ちが大切です

こんにちは。

響きの違いを知るためには、耳の訓練が欠かせません。

目に見えない「響き」を聴き分けるのですから、なかなか分かりにくく思うのですが、「響きを聴き取ろう」とする気持ちがとても大切であり、その意識を持ってしっかり聴いていくと必ず分かってきます。

 

先日からレッスンにいらっしゃることになった中学校2年生の生徒さん。

とても理解力が高く、いろいろな知識も豊富です。

基礎にあるのは、好奇心や細かいことに注意を向けようとする力だな、と感心しています。

いろいろ考えたのですが、当面は「ピアノランド」を使って、必要に応じて間を飛ばすことも視野に入れながらレッスンしていくことにしました。

 

前回は、体験レッスンでは、一番コントロールしやすい中指、3の指を使っていたのですが、テキストにあるとおりに1の指でドを弾くところから始めます。

親指は他の指と向かい合うようについています。

物を握るときに使うためですね。

それをほぼそのままの形でピアノの上にのせて使います。

 

これがなかなか難しい。

私も、奏法を変えた時、一番難しく感じたのがこの親指の向きと使い方でした。

どうしても下がってしまいがちでした。

でも、「日常生活で使っている向きそのままで良いんだ!」と分かり、それを理解できたところから親指の使い方がだいぶ進歩しました。

 

説明をして、ピアノに向かってもらいます。

親指で一音。

なかなか良い音です。

「どどどど どーなつ」を弾いてもらいます。

音符は単純なので、すぐできます。

ただ、音が続くので、だんだん力がはいってきました。

鍵盤の底に指がついたらすぐに力を抜くことを話しました。

 

今度はどうかな?

その時の音を「さっきと違うのがわかる?」と聞くと

「少し。」

そうなんです。

下に押しつけている音と、力が抜けている音は違うんですね。

「少し」でも違いを聴き分けることが大切であり、そのために「聴き分けようとする気持ち」がとても大切なのです。

 

今回は、親指、人差し指のところまでレッスンしました。

少しずつ使える指を増やしていきます。

同時に、大切な響きを聴き分ける耳の訓練もしていきます。