「2018年 1月」の記事一覧

2018.01.31

できたことに目をむける

こんにちは。

幼稚園でも、小学校でも、インフルエンザが大流行の様子。

お教室の生徒さんにも影響が出始めています。

手洗い、うがい、十分な睡眠で予防をするとともに、かかってしまった方は、どうぞお大事になさってくださいね。

 

1月が今日で終わります。私は、1ヶ月の終わりには、今月のふり返りをするようにしています。

「反省」ではなく、「ふり返り」というところが大切で、「自分ができたこと」「進歩したこと」を中心に考えるようにしています。

反省だと、「ここができなかった」「ここがまだ不十分」というように、悪いことばかりが先行してしまいがち。でも、それでは、次に進むエネルギーがなかなか湧いてきません。

「できたこと」を中心に考えると、その中で「もう少しこうしてみよう」と行動するエネルギーにつながっていきます。

もちろん、先送りしてしまったこと、不十分だったこともいろいろありますので、それは、来月の「課題」としてできるだけ具体的にスケジュールに入れていくよう、考えていきます。

 

子育て中はついつい「まだやれないこと」に目を向けがちですよね。

私自身も、そうなってしまったことがたくさんありましたし、教員としてもそういう部分がありました。

親として、あるいは担任や教科担当として、もっと向上してほしいと思うからこそ、そうなりがちです。

でも、子どもは日々成長していきますし、どんどんできることが増えていきます。

できるだけ、できたことに目を向け、「ほめる」という形で評価するのではなく、保護者自身が「感心する」という形で気持ちを伝えていく。

それが、子ども自身の中でエネルギーとなって、次へのチャレンジにつながっていきます。

(もちろん、やって良いこと、悪いことをきちんと教えていくことは言うまでもありません。)

 

なかなか難しいことではありますが、意識するだけでも変わってきます。

自分自身に対しても、お子さんに対しても、「できたこと」「進歩したこと」に目を向けるようにしていく。

ちょっと心がけてみませんか。

2018.01.30

オクターブを楽に弾くポイントは指の付け根の支えにある

こんにちは。

昨日は、少し寒さが緩んだ気がしますが、まだ、庭にもご近所の畑にも雪が残っています。

木曜日の雪の予報も気になるところですね。

 

今日は、指の付け根の支えについて書こうと思います。

私は身長154㎝。子どもの頃は、背の順に並ぶと、いつも2・3番目でした。

手も小さくて、1オクターブがやっとです。

ずっとオクターブの連続が上手に弾けなくて、困っていました。

奏法を変えて最初の頃、やはりオクターブの連続が出て来た時、つい「手が小さいから。」と言ってしまったことがありました。

それに対して、先生が「タチアナ・ニコラエワ先生の手も小さかった。オクターブがやっとだった。」とおっしゃって、ではどうしたら弾けるようになるのだろう?というのがずっと疑問でもあり、課題でもありました。

 

最近、オクターブの連続ではありませんが、トレモロを弾く時に、右手はかなり弾きやすくなっていることに気づきました。左手は前よりはずいぶん楽ですが、まだ思うように弾けません。

右手と左手で、何が違うのだろう?とよくよく考えてみると、手の内側、指の付け根の筋肉の強さであることに気づきました。

右手は指の付け根の支えがかなりしっかりしてきました。

手を開いた状態でも、また、開くことによって手首が少し下がったとしても、ある程度支えを意識して弾くことができるようになっています。

左手は、まだそこまでの強さがありません。手をあまり開かない音型の場合には、ある程度支えられているのですが、オクターブになると、どうしても薬指、小指を使いますから、思うように支えられていません。

そうすると脱力がしっかりできないので、移動も遅くなる。それを「弾きにくい」と感じるのだということが分かりました。

実際に「何だかバタバタしている」感じがします。同時に、音の質も固いというか、生の音が聞こえています。

 

手が小さくてもオクターブの連続がしっかり弾けるポイントは指の付け根の支えにある。

左手ももっと指の付け根で支えられるように、筋トレをし、練習をしていきましょう。

もし、オクターブの連続が弾きにくいという方がいらっしゃったら、一度、手をどのように使っているか、見直してみてはいかがでしょうか。

2018.01.29

林美智子リサイタルに行きました

こんにちは。

昨日は、東松山市民文化センターで行われた、林美智子リサイタルに出かけました。

 

ピアノのレッスンに来ている生徒さんが、合唱でお出になるので、よい機会と思い、行くことにしたのです。

 

私にとって、とても楽しい一時となりました。

特に、後半の武満徹の歌曲は、とてもすばらしいと思いました。

ご自身で「ライフサークとして」とおっしゃっていただけあって、歌いこんでいらっしゃっるのでしょう。

言葉の一つ一つ、フレーズの一つ一つ、本当に丁寧に表現なさっていました。

また、「武満徹さんというと、無調音楽というイメージがあると思いますが、こういう歌曲があるんですよ。」とおっしゃっていたように、歌そのものも、すばらしいと思いました。

日本語の良さを生かした歌。言葉のイメージをメロディーや伴奏で的確に表している歌。

 

もう一つ、「カディスの娘たち」という歌曲。これもなかなかおもしろく思いました。

ミュッセというフランスの詩人が書いた詩で、L・ドリーブとP・ヴィアルドという二人の作曲家がそれぞれ作曲し、全く違う曲調の歌曲に仕上がっています。

ちなみにミュッセの略伝を見たら、ジョルジュ・サンドの名前が出てきたので確認したところ、ショパンと同じ生年なのですね。パリに、同時代にいた人です。

L・ドリーブの歌は、スペイン風の情緒たっぷり。ちょっとカルメンを思わせるような曲でした。それに対してヴィアルドの歌は、物語風に流れていくように感じられました。

同じ詩でも作曲者のイメージによって、こんなに違うのだな、と言葉のある「歌」の楽しさを堪能しました。

 

最後の落葉松も、独唱と110人の合唱とをうまく組み合わせ、日本歌曲の情緒、美しさを味わわせてくれました。

林美智子さんが、東松山で師事した故小山貞子先生は、私にとってもピアノを教えていただいた恩師。

東松山の音楽文化の1つの中心となっていらっしゃった方です。

今回の五月会の合唱や林さんのお話の中から、かつての小山先生の言葉を思い出し、懐かしい気持ちにもなれた一時でした。

2018.01.28

ぜひ「ピアノ」を

こんにちは。

今日も寒いですね。

エアコンやファンヒーターのタイマー機能が使える時代になったので、この時期はフル活用させてもらっています。おかげで超低血圧の私も、朝が楽になりました。感謝です。

 

今日は、楽器についてです。

電子ピアノが人気ですね。

鍵盤はピアノと同じ88鍵。ヘッドフォンが使えるから周囲への音漏れも心配せずに夜も使えます。

スペース的に、幅はあまり変わらなくても、高さが違うので圧迫感がない。

価格的にも、新品のピアノよりも安い。

ということで、私の教室の生徒さんも家では電子ピアノ、という方がいらっしゃいます。

いろいろな事情を考えると、選択肢の1つであることは理解しています。

ただ、可能であるならば、ぜひピアノを使って練習していただきたい、と思っています。

 

従来の奏法であれば、どちらでもあまり変わりがありません。

常に鍵盤の底までしっかりと弾くわけですから、強弱がつけばいいわけで、その点では今の電子ピアノはかなりよくなっています。

ただ、響きを作っていく奏法をと考えたときには、違いが出てきます。

微妙なタッチの変化というのが実感しにくいのです。

 

以前、いろいろなメーカーさんの電子ピアノを弾き比べました。その時の記事はこちらです。

https://taurapiano.com/pianoclass/about-electronic-piano/

私の考える「タッチ」という感覚が生かせる電子ピアノはごくわずかだ、ということがわかりました。

また、楽器屋さんから「電子ピアノで練習しているお子さんは、強く弾く傾向があるんですよね。」というお話も伺いました。

これから、お子さんにピアノを習わせたい、とお考えの保護者の方。

今は中古のピアノもたくさん出回っています。お知り合いの方の中に、ピアノをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。

サイレント機能などで、音をコントロールする技術もあります。

初めから「電子ピアノ」と決めるのではなく、ぜひぜひ「ピアノ」を選択肢に入れていただきたいと思います。

生の楽器から出る、音の「響き」を実感しながら練習できるようになると、ピアノがもっと楽しくなります。

 

楽しく「うたあそび」

 

こんにちは。

寒い日が続きますね。

全国的にインフルエンザが大流行しているとか。近隣の小学校でも、学級閉鎖がある、という話をレッスンに来た生徒さんがしてくれました。

手洗い、うがいとともに、睡眠時間の確保がとても大切だそうです。しっかり休んで免疫力を高めましょう。

 

昨日は小さいお子さんのレッスンが続きました。

小さいお子さんのレッスンには、「歌う」「リズム打ちをする」「お手玉をする」などいろいろな活動をいれていきます。

遊びながら「自然に」というのを大切に考えているからです。

 

2人とも「うたあそび」というソルフェージュの本を使って、歌をうたいながら、手遊びをしたり、リズム打ちをしたりします。

歌とは違う簡単な楽譜が載っていて、それを歌ったりもします。難しく言うと「新曲視唱」ですね。

1人は昨日「まつぼっくり」を歌って、手遊びをしました。

にこにこしながら楽しく歌って遊びました。

幼稚園で習っていたのと、「うたあそび」の本にあったのとで、少し動きが違ったようです。

幼稚園で習ったのを教えてもらいました。

おさるが拾って食べたところが、とても上手にできていて、ほほえましくなりました。

もう1人は、「ぶんぶんぶん」。先週は手遊びをしました。

「おいけのまわりにのばらがさいたよ」が言えなかったのですが、「ばらというお花があるでしょ。野原に生えているばらを『のばら』というの。」と説明するとすぐわかりました。

今週は、リズム打ちです。歌詞に合わせて「はちがとぶ」のところは八分音符が4つに四分音符1つ、四分休符1つを打ちます。

最初は「あれ?数が多いよ。」ということもあったのですが、ゆっくりやってからもとのテンポに戻すと、できるようになりました。

もうじき小学生。30分間しっかり集中できるようになり、成長ぶりを感じます。

できないところを自分から「もう1回やる」と言って、できるようになるまでくり返す、粘り強さも身につきました。

リズム感や読譜力は、一朝一夕には身につかないからこそ、少しずつの取り組みが大切です。そのためにも、まずは「楽しく」学べるようにしていこうと考えています。

2018.01.26

ピアノにも学習にも大切な「習慣」をつけるために

 

 

こんにちは。

今、ブログを書き始めようとして気がついたのですが、昨日までで投稿が99記事。ということは、これが100記事めということになりますね。

ホームページを開設して、ブログを書き始めた時には、「まず100記事」と思っていたのですが、ようやく達成できたことになります。

これも読んで下さる方がいるからこそ。本当にありがとうございます。

 

さて、ピアノの練習にも、学力向上にも大切な「習慣」をつける力。ブログ100記事とも関係しているので、今日はこのことについて書こうと思います。

中学校教員の時代には、常に「生徒が家庭学習の習慣をつけるためにどうしたら良いか」ということを考えてきました。

やはり、毎日机に向かう習慣をつけることは学力向上に欠かせません。

まず、生徒には日課表を書いてもらいます。その中で学習時間を必ず入れるように言います。

三者面談などで保護者の方とお会いする機会があれば(中3だと特に何回かお会いできますから可能です)、いっしょにその日課表が実現可能かどうかを検討しました。

今までお風呂から出てから勉強しようと「思って」いたのだけど、眠くなってしまうので、お風呂に入る前にやる、という生徒も多くいました。

帰ったら、すぐ「何か」やることにする、という生徒もいました。

 

 

ピアノの場合も同じです。

生活の中で、どこかを「ピアノの時間」と、まず決める。実現可能かどうか、ご家族で検討する。お子さんにお渡しするレッスンノートには、日課表を入れています。

無理なくできる時間帯を決められると、それだけで習慣にしやすくなりますね。

もう1つのポイントは「ハードルは低く」するということです。

今まで0だったものを、いきなり1時間練習する、というのは大変です。

習い始めは3分でも5分でも良いので、「できた」という経験を積み重ねていくことが大切です。

 

 

さて、このブログですが、やはり日常生活の中で、定位置を決めるまでに試行錯誤しました。11月は葬儀その他でだいぶ日常生活が変わってしまいましたし。

結局「朝」を活用することにして、そのために、家事の時間を組み替え、ようやく習慣として定着しました。

大人でも同じですね。何かご参考になることがあれば幸いです。

2018.01.25

親子で楽しむ読み聞かせ

こんにちは。

今日は、少しピアノとは違う「読み聞かせ」のお話をしますね。

私は教育学部出身で、大学では音楽と国語の教員免許状をとりました。

ふとしたきっかけで、音楽ではなく国語の教員として30年間中学校に勤めて、指導法も研究しましたので、こちらは「もう一つの専門」ということができます。

その中で、ずっとテーマにしていたのが、「読書」でした。

自分で読書を楽しむお子さんに育てるために「読み聞かせ」はとても効果があります。

でも、それ以上に同じ本を親子一緒に読むという時間、そのものがとても幸せなものですよね。

 

では、どうやって読んだらいいのでしょう?

実は、どう読んでも良いのです。一緒に楽しむ、という姿勢が一番大切なのです。

以前、俳優さんが家庭でお子さん達に声色をつかって演劇のように読み聞かせをする、というお話をなさっているのを聞きました。

きっと臨場感あふれる読み聞かせになっているなあ、と思います。俳優さんならではのすばらし読み聞かせです。

一方、私が大学時代から卒業してしばらくの間、師事した国語科教育の先生は、「淡々と読む」ことを勧めていました。

子どもたちが頭の中で自分のイメージを作れるように、とのことでした。

 

実は「淡々と」読んでいるつもりでも、読み手のイメージが読み方には表れてきます。

私も、教えていた中学生に「先生、どうしてそんなふうに感じを込めて読めるんですか?」と聞かれたことがありました。自分では師の教え通り「淡々と」読んでつもりだったのですが。

でも、同時にその生徒は「会話の様子がとてもよくわかります。」と言ってくれたので、たぶん、その生徒のイメージを描く力が優れていたのでしょう。

 

子育て中の私は、寝る前の読み聞かせは日課でした。それは、今思い返しても、とても幸せな時間です。時々(けっこう頻繁に)読んでいる途中で私が眠ってしまい、本がいきなり上から降ってきて、痛い思いもしましたが。

でも、おかげで、読書が大好きな子に育ちました。小さいお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、読み聞かせ、本当におすすめです。

知らなくて聞き取れなかった「モウソウカンショウダイショウレンメイ」

こんにちは。

自宅2階から見た昨日朝の雪景色です。おとなりの桜の枝に着いた雪が美しくて、思わず写真に撮りました。

昨日の朝、雪かきをしている時、近所の小学生の男の子が「おはようございます。」と元気に挨拶して通りました。「これから行くの?1時間遅れ?」と聞くと、「10時に来るように言われている。」とのこと。「気をつけてね。」「はい。」と登校していきました。

この辺りの中学生は自転車登校なので、あの雪では中学生も大変だったと思います。

 

昨日レッスンをした小学生。音楽ドリルを頑張って、昨日で1巻が終わり、次は2巻にはいります。

譜読みがとても早くなりました。これはドリルの成果ですね。

ピアノのほうも、両手別々の動きをするところが慣れるまでちょっと大変そうでしたが、だんだん慣れてきました。

 

「どんな曲が好きなの?」と聞くと、私の知らない曲名を教えてくれました。

「モウソウカンショウダイショウレンメイ」

何?聞き取れない。知らないものは聞き取れないと言いますが、本当にその通りです。

「モウソウって、あの想像をふくらませること?」「そう。」

「カンショウは?鑑賞?観賞?」こちらは彼もはっきりと言えず、私も同音異義語がたくさんあるので、「感傷」まではとっさに思いつかず、その場ではわかりませんでした。

「ダイショウ」と「レンメイ」は分かりましたが。

結局「妄想感傷代償連盟」であること、初音ミクが歌っていることは、後からネットで調べて分かりました。

さすがに初音ミクがボカロであることは、知っていましたが、いろいろなジャンルの音楽があって、特に細分化が進んでいますから、知らないことだらけです。

ボカロでオペラ、というのもあるようですから、新しい可能性と広がりが期待されているのでしょうね。

 

バッハをはじめ、人間の本質的な部分につながる音楽は、何年経っても色あせず、新しい感動を生み出します。モーツァルトも、ベートーヴェンも、ショパンも……聞くたびに、弾くたびに、新しい発見と感動があります。

100年たったときに、現代の音楽の中で、どんなものが残っているのか、とても興味深いものがあります。残念ながら、確認はできませんけれど。

小学生との会話から、いろいろ新しいことを教えてもらった一時でした。

2018.01.23

レッスンで聞いてもらうことの大切さ

こんにちは。

写真は、昨日撮った御茶ノ水駅近く、湯島の聖堂です。昨日は本当によく降りましたね。

受験シーズンで、今日が試験日のお子さんも多いのではないでしょうか。

凍結して滑りやすくなっている所も多いと思います。お出かけの方は気をつけていらっしゃって下さいね。

 

私は、昨日は時間を早めてもらってレッスンに行ってきました。

帰りに池袋駅で入場規制にあって、有楽町線にまわり、ようやく高坂に着いてからも、駅近くの駐車場に止めた車を出すのに手間取り、家の駐車場に車を入れるために雪かきをして…と先生の家を出てから自宅玄関に入るまで4時間かかってしまいましたが、やっぱり「行ってよかった」

基本のポジションを意識していても、曲によって微妙に変わってしまっていることに気づけました。

デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲は、ある程度弾いているので、弾きやすいし、こちらは問題なかったのですが、ピアノソナタのほうは、16分音符の連続部分に弾きにくさを感じた状態でレッスンに伺いました。

ゆっくりと練習をしていたのですが、テンポを上げるとどうしても弾きにくくなってしまいます。

やはり、身体の使い方がぶれていました。

ひじが微妙に外にゆるみ、重みがかかりきっていない。手のポジションもほんのわずかなのですが、下がっている。結果として脱力が不十分になっている。

先生が「こんなものだと思う。」と弾いてくださって、その音を頭の中にイメージしながら弾くとずいぶん変わりました。

 

音型によって、曲によって、まだ少しぶれてしまうことにがっかりしましたが、すぐ修正できたので今回はよしとしましょう。

最大の反省点は、自分で気づいて修正できなかったこと。
弾きにくさを感じたときは、「ゆっくり練習」と「ポジションのチェック」
この2つをセットで考え、実行していこうと思いました。

やはり、練習→聞いてもらって修正する→練習

上達するには、これを続けることが大切だということを、改めて実感しました。

2018.01.22

歌いたくなる

こんにちは。

今日は雪の予報が出ていますね。子どもの頃は、雪が降るのがとても楽しみでした。

雪合戦をしたり、雪だるまを作ったり。特別感がありましたね。

大人になると、いろいろな事情を考えてしまって、手放しでは喜べないのですが、今日は積もるかどうか。

 

音楽の感じ方、作り方にもいろいろありますね。音色、構造、リズム、ハーモニーなど。何を重視していくか。そんなことを昨日は考える機会がありました。

昨日のブログで書いたピアノですが、イベントでいろいろな方に弾いてもらいました。

私は、会場ではなくて、それを配信したものをスピーカーで再生し、聞いていたのですが、皆さんそれぞれ熱演で、とても楽しく聞かせていただきました。

同時に、やはり奏法の違いが感じられてとても興味深く思いました。

私が今学んでいる奏法では、響きで音楽を作ります。本当に歌をうたっている感覚に近く、ドレミファソと弾いても、それぞれの音の響きが違います。

そうすると本当に「歌いたく」なるのです。

昨日の演奏を聞いていても、「私だったらここをもっと歌いたい」と思うことがありました。

 

先日から何回かご紹介したメジューエワの本の中にも、シューベルトのピアノソナタ21番をとりあげて、次のように書かれています。

一般的にロシア人の演奏家はゆっくり弾く人が多いですね。歌いたくなるんです。(中略)逆にオーストリア人やドイツ人によるシューベルトは、ロシア人の耳にはあっさりした感じが強いです。もっと歌えるはずなのに、みたいな(笑)

オーストリア人が弾くシューベルトはリズムが生き生きしています。構造、リズム、ハーモニーですね。ロシア人はやっぱろ音色から入る部分が大きい。(中略)オーストリア人はロシア人の演奏について、シューベルトはもっと軽やかなものですよって、向こうは向こうで思っているかもしれませんが(笑)

昨日、いろいろな方の演奏を伺って、シューベルトの曲ではありませんでしたが、ちょうど同じようなことを思いました。

音楽の感じ方、作り方の違いですね。響きで作るとほんとうに「歌いたく」なり、そして、どう歌うかを考えていくのがとても楽しいのです。