「2018年 4月」の記事一覧

ピアノも頑張る新中学1年生

こんにちは。

今日も良いお天気で、気持ちが良いです。

先日の本番で、たくさん気付くことがあったので、私自身も試行錯誤しながら練習中です。

 

生徒さん達も入学・進級して新しい環境になって、それぞれ頑張っている様子です。

昨日のレッスンの新中学1年生も、ジャージで来室。

仮入部が始まったそうで、「たくさん走った。」と言っていました。

「担任の先生の教科はなに?」と聞くと

「教科?担任…。」

「中学校は、授業は教科別に先生がかわって、担任の先生も何かの教科の先生でしょう?」

「あ、数学。」

 

この時期の新中学1年生は、中学校のシステムに慣れるのが最大の課題です。

給食の時間ひとつとっても、小学校よりもずっと短い時間に準備する必要がありますし、制服からジャージに着替えて、場合によっては移動教室となどということになると、とても慌ただしく感じるでしょうね。

先生が教科ごとに違って、教え方もそれぞれ違うから、それにも慣れていく必要があります。

そんな中でもピアノは続けたい、と言ってくれていますし、音楽ドリルの宿題もちゃんとやってきました。

ピアノのレッスンでも右手と左手と別々に練習をしてきたものを、両手で合わせて弾いたり、次の部分の譜読みをしたりと頑張りました。

 

最後にペダルの仕組みが気になっていたようなので、右のペダルと左のペダルを踏んでみて、音の出方の違いや鍵盤が動く様子などを一緒に見て、説明しました。

今は少し大変ですが、じきに慣れてきます。

後からふり返ってみると成長を実感できるだろうな、と思いながら見送りました。

2018.04.19

成田山書道美術館で松崎コレクションを見てきました

こんにちは。

今日は、良いお天気になりましたね。

 

昨日、雨の中、千葉県にある成田山書道美術館に行ってきました。

こちらで現在展示中の松崎コレクション。

書家で、松山高校の書道の先生である松崎礼文先生のお祖父様・お父様が集められた数々の名品が展示されていると伺ったからです。

 

一期と二期で展示替えがあって、現在4月22日までの二期なのですが、それでもすごい数!

日本の書道の奥深さを感じると共に、これを個人で蒐集し続けた松崎春川先生・中正先生親子のお気持ちに胸が熱くなりました。

礼文先生のお話によると、劣化を避けて保管するということに細心の注意をはらっていたため、お子様である礼文先生もめったに見ることはできなかったそうです。

また、外出などの折でも常に蒐集品のことが頭から離れなかった、ともおっしゃっていました。

確かに1000年以上の時を超えて(古いものは奈良時代のものからです!)伝わってきた文字通りの「宝」を預かっている、というお気持ちだったのではないでしょうか。

行く前には、「仮名が興味があるので、それを中心に。」という思いでした。

仮名の線の美しさ。太い線。細い線。

中には文字通り髪の毛のような細い線もありました。

でもその本当に細い線の中にも、流れ・エネルギーが通っているのが感じられ、これが感動につながるのだということを改めて思いました。

一方、写経もとても美しく、これは私にとって新しい発見でした。

写経というと言葉も決まっているわけですし、字体もある程度決まっているのだと思っていましたが、これほど個性が表れるとは、との驚きでいっぱいでした。

書く人の思い、状態、それが文字には表れるのですね。

下が焼けている写経も展示されていました。

こちらは火事にあって、一部焦げたり、焼けたりしたのだとか。

それを助け出し、大切につないできた人々の思いも感じられました。

 

本当に美しい、そして価値ある「宝」を見せていただき、とても充実した楽しい一時を過ごすことができました。

 

ピアノ連弾の難しさと楽しさ

こんにちは。

昨日から雨が降り続いていますね。

小学生の登校時、かわいい柄の傘を見かけました。

あんな傘だと、雨の日は雨の日でちょっとした楽しみがあるかもしれません。

 

昨日のレッスンの大人の生徒さん。

前回のエーデルワイスをもう一度練習してみえたので、連弾をしました。

お一人で弾いた時には、スムーズだったのですが、連弾になると緊張するそうです。

「ここに他の人の指があると、なんか緊張してしまって。」

とてもよく分かります。

それに、このエーデルワイスの連弾版は、主旋律を弾く生徒さんの手と、私の手とがとても近くなる場合が何回も出てくるのです。

これは、慣れの部分もあるので、何回もいろいろな連弾をしていくことで感じ方も変わってきます。

 

一方、連弾ならではの楽しさもたくさんあります。

この生徒さんも「すてきな伴奏がつきますね。」とおっしゃっていました。

一人で弾くのとは全く違う音楽をともに作り出すことができますね。

 

その次に来たのが幼稚園の年長さん。

この生徒さんの楽譜も「ピアノひけるよ!ジュニア」でたくさんの連弾曲が並んでいます。

昨日は「1しゅうかん」「ロンドンばし」「かたつむり」と弾いてきました。

おうちでは、「ママとれんだんするの。」とうれしそうに言っていました。

それはとても楽しみな時間のようです。

一緒に音楽を作り出す楽しみ、それを親子で味わえるというのは、素晴らしいことですね。

 

ピアノは独奏することが多いのですが、素敵な連弾曲もたくさんあります。

ぜひ、その楽しみも味わえるようにしていきたいと考えています。

 

 

 

2018.04.17

音楽の中で

こんにちは。

今日と明日は雨の予報が出ていて、登下校のお子さんにはちょっと冷たく感じる雨になりそうですね。

新入学の小学校1年生には、ランドセルをしょった上で、傘を差して歩くのもまだ慣れていませんから、今日の降り始めができるだけ遅くなるといいな、と天気予報を見ながら思いました。

 

ピアノには、例えば、音階だったり分散和音だったりというように、ある意味機械的にも思えるテクニックがあります。

それを確実に弾けるようにするにはどうしたら良いだろう?

ここのところ、そんなことを考えていました。

 

かつては、ハノンやチェルニーを弾いていれば、身につく、と思っていました。

でも、音楽の中で出てくる例えば音階なら音階を「音楽的に弾く」ということを考えると、ちょっと違ってくるようです。

今の師匠は「テクニックの基礎はモーツァルトを勉強する中で身につく!」ということでモーツァルトを中心にレッスンしていらっしゃいます。

かつての大学時代の恩師も「ハノンの中にある音階?あれやっても時間の無駄。音楽的に弾かなくては意味がないから。」

こちらも一刀両断。

 

ロシアの教本はどうなっているのだろう?と思い、日本のamazonでも取り扱っているドイツ語版の教本を取り寄せてみました。

(日本語版もかつては出版されていたのですが、今は絶版になっています。)

最初は、ロシアの子どもの歌などから始まり、早い時期からバルトーク・カバレフスキー・チャイコフスキー・ショスタコービッチなどの曲が入ってきます。

モーツァルト、シューマンの曲も取り上げられていますし、その中に混じって「チェルニー作曲の練習曲」も入っています。

 

やはり、基本的には「曲の中で技術を向上させていく」という発想で編集されていることが分かりました。

確かに、音階も分散和音も、実際には音楽の中で使われています。

それだけを取り出していくのではなく、曲の中で身につけていくこと。

それが結果的には、「音楽的に弾く」ための技術の向上につながっていくのだということを確信しました。

 

幼稚園年長さんのピアノ体験レッスン

こんにちは。

朝、庭のプランターの花に水やりに出たら、ユキヤナギに蝶が止まっていました。

風が強い中、しっかりつかまっていて、一緒に揺れています。

カメラを近づけても逃げることなく、写真に収まってくれました。

 

昨日は、お一人、年長さんの女の子さんの体験レッスンをしました。

お母さまと一緒にみえて、まずはごあいさつ。

お母さまと私が話をしている間、クレヨンで塗り絵をしてもらいました。

お絵かきが好きなのだそうで、とても上手に、丁寧に塗ることができました。

 

いよいよ、レッスンをします。

まず、右手と左手のゲーム。

右手あげて・左手あげて・右手おへそ・左手さげて…というあれです。

とても上手にできました。

今度は、ト音記号とヘ音記号を使います。

ト音記号が出たら右手、ヘ音記号が出たら左手。

これも上手にできました。

お指の体操。

両手を合わせて数字を見ながら指番号の指をとんとんと打ちます

これもすぐにできました。

 

次にボンゴです。

動物の絵を見ながら「イヌ」だったら2つ「キツネ」だったら3つたたきます。

上手にできたので、だんだん「キツネ」を右・左・右の順でたたいたり、「ライオン」を右左右左と4回たたいたり、と複雑にしていきます。

 

ピアノに移動して、ドを探しました。

たくさんのドがあるね!

次に、鍵盤一つずつ、生徒さんが高い音から、先生が低い音から弾いていって真ん中をさがします。

真ん中を確認したら、そこに椅子を置いて座って、真ん中のドを再確認しました。

ピアノの前で手の置き方を練習してドの音を弾いてみます。

音が消えるまで右手と左手と、耳を澄ませて聴きました。

 

さっきのボンゴで練習したリズムうちを思い出して、ドの音を4拍・8小節数えながら弾きました。

何回か練習して、最後に先生と連弾。

曲が仕上がりました。

お手玉遊びを一緒にやって体験レッスンはおしまい。

 

体験レッスンもそうですが、一人一人の状況によって、レッスンの内容は変えています。

これが個人レッスンの良さですね。

男のお子さんの場合は、身体を動かす内容を多めに取り入れたりもしています。

春、新しいことを始めるにはとても良い時期です。

一緒に楽しく始めませんか。

 

2018.04.15

一つの区切り

こんにちは。

昨日は、私の所属する葵の会の定期演奏会でした。

ご来場くださった方々、本当にありがとうございました。

聴いてくださる方がいらっしゃるということは、とても励みになりました。

約1年取り組んできたモーツァルト「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」でしたが、ひと区切りです。

 

以前、演奏家として活躍していらっしゃる方のお話を伺ったことがありました。

その方の先生はイタリア人の指揮者だったそうですが、修行時代、本番の後はうまくいっても失敗しても、演奏についてのコメントはなかったそうです。

そして、次の課題はこれ、という形で提示され、またそれに取り組んでいったのだとか。

本番は一つの区切りではあるかもしれませんが、目標はそこではない、ということなのでしょう。

 

今回の発表を終えて、私も同じように考えています。

直前のレッスンで椅子の位置変更、これもこの定期演奏会のことだけを考えていたら、変更しないほうが良かったかもしれません。

でも、そうではなくて総合的に演奏力の向上ということを考えた時には、必要だったこと。

本番に向かって、そして本番の演奏を通して考えたこと、見えてきたことがたくさんあります。

一つの区切りがついたので、今回、いろいろ考えたことを課題としてクリアできるように勉強していくだけ。

 

淡々とそれを繰り返していくことが、また一つ階段を上ることになる、と信じています。

終わりのないものですから。

2018.04.14

シンプルな美しさを感じる

こんにちは。

庭に出たら、すずらんが咲き始めていました。

5月1日はフランスでは、すずらんの日なのだと、以前、同僚に教えてもらっていました。

それから意識するようになって、だいたい5月1日には私の家のすずらんをプレゼントしていたのですが、

今年は本当に春が早いですね。

 

さて、今日はいよいよ本番。

お声をかけた方々から、「楽しみにしています。」とおっしゃっていただけて、本当に幸せだなと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。

リハーサルからのこの1週間、今まで加えてきたものをそぎ落とす感じで音楽を作ってきました。

リハーサルの時の録音を聞いて「何か違う」と思ったのですね。

私の頭の中でイメージするモーツァルトと、実際に私が演奏しているモーツァルトとの違い。

シンプルな美しさをもっと表現したい。

それに気がついたので、とにかくよけいなものを削っていこう、と決めました。

 

曲を決めてから、約1年。

その期間でたくさんのものを付け加えてきたからこそ、削れるのだと思います。

結局、こういう作業は、終わりのないもの。

今日は、今日の時点での自分のベストを尽くした演奏を聴いていただく。

そしてまた、次の課題をみつけて取り組んでいく。

 

結局この繰り返しなのですよね。

でも、集中して取り組んだからこそ見えてきたものがたくさんあります。

それが次のステップへの原動力になります。

100回の練習より、1回の本番、と言われるのもこういうところに理由があるのだとしみじみ実感した1週間でした。

 

2018.04.12

基礎を作る

こんにちは。

昨日、気がつくと「藤の花があんなに咲いている!」

びっくりです。

モッコウバラも咲き始めています。

いつもゴールデンウィーク頃に咲くのに、今年はすごいスピードで季節が進んでいる感じです。

東松山のぼたん祭りは4月20日からだそうですが、早めに行ったほうが良さそうですね。

 

 

私がロシアの奏法を本格的に学び始めてまる6年がたちました。

もちろんお教室でもこの奏法を指導しています。

この奏法の最大の魅力は、美しい響きと多彩な音色の変化でしょう。

ですから、その音色を聞き分ける耳が持てるようになる、というのがとても大切です。

 

お教室の生徒さんにも、それを意識してもらうために、一つの音を聞こえなくなるまで耳をすませて聞く、ということをしています。

特に小さいお子さんは、一つの音を聞く、というよりも先を考えるほうに意識が向きがちです。

ですから、「音が聞こえなくなるまで、しっかり聞こうね。」という形で聞いてもらいます。

その声かけをすると、とても一生懸命聞けるようになります。

 

最初に、中指だけ使って弾いていく、という段階を持つことの意味は大きく3つあります。

まず、一番支えを作りやすい指だと言うこと。

中指は手の中心にありますし、力もあります。

この奏法では「支えを作る」というのはとても大切だからです。

 

次に、指を「最初は親指で、次に中指で…」と考えなくてすむので、その分、音を聞く方に意識を向けられること。

先ほども書いたように、どんな響き、音色で弾いているのかを最終的に決めるのは自分の耳ですから。

 

3つめに、音符と鍵盤・音の関係を学ぶことができる、ということです。

音符に指番号をふってあって、音符ではなくて、指番号を見て弾いているお子さんが時々います。

最初の位置さえ覚えていれば、あとは、数字を見て1の指だからドの音が出る、2の指だからレの音が出る…という状況です。

全部中指だと、音符と鍵盤・音との関係を必然的に覚えていくことになります。

 

何事も基礎を作る部分は大切です。

最初はちょっと単調に思えるかもしれませんが、ここを乗り切れば楽しい音楽の世界がどんどん広がっていきます。

今は、基礎作りと思って、これも楽しんでいただけるといいな、と思います。

 

2018.04.11

中学1年生の自転車に乗る姿を見て

こんにちは。

新学期が始まって3日目ですね。

昨日の午後、中学校1年生の女の子を見かけました。

自転車に乗っている姿を遠目から見ても、まだ不慣れで「1年生だ」と分かります。

 

慣れるまでは本当にいろいろあります。

以前、知り合いのお孫さんが中1だったっころ、この時期に自転車の鍵をなくして中学校まで届けにいった話を伺いました。

うちの息子の場合には、荷台にバッグをくくりつけるのが緩くて、荷ひもが後輪にからみ、自転車が動かなくなってしまったことがありました。

私のほうが先に出かけてしまった後だったのですが、通りかかった方が携帯で自転車屋さんに連絡してくださって、何とか切り抜けられました。

 

学校の側にいると、帰り際の「鍵がない!」はこの時期の中1では毎日のように起こるもの。

バッグを全部開けて、朝の行動を確認しながら一緒に探していきます。

無意識に筆箱の中に入れてしまっていたり、バッグのポケットの奥のほうに入りこんでいたり。

鍵以外にも「転んだ」とか「田んぼに落ちた」など、他の子が知らせてくれて、様子を見にいくこともけっこうありました。

でも、何事も慣れるもの。

昨日の1年生の一生懸命自転車に乗っている姿に、ほほえましさを感じました。

 

毎日接している保護者の方は、よくお分かりだと思いますが、この時期、子ども達は毎日学校でとても緊張して過ごしています。

進級でさえ、先生との間合いも、周囲のお友達の雰囲気もわかりませんから、お互いに様子を見ているところです。

まして、全く別世界に入ってきた新1年生はなおのことです。

お家に帰ってきたら、ぜひ、ゆったりさせてあげてくださいね。

リラックスした時に、お家の方に対してだからこそ、話したいことがたくさんあると思います。

学校でいろいろあっても、お家の方にお話すれば、また元気が出ますから。

 

中学校1年生の姿を見て、いろいろ思い出したひとときでした。

2018.04.10

視点を変えて見てみる

こんにちは。

ホームページの体験レッスンページが分かりにくかったので、少し変えてみました。

レッスン内容のページも写真を多くしてみました。

スマホで見るのと、パソコンで見るのとでは全然違いますね。

最初の写真も、下の写真も同じ桜の木なのですが、印象が全く違います。

 

今回、見直してみて、ちょうど同じような感じを持ちました。

改めて自分の作ったものを別の視点から見てみると、いろいろ改善点が見えてきます。

また、少しずつ改善していこうと考えています。

 

ピアノの演奏も同じで、いつも同じように聞いているとついつい見逃してしまう点も多いです。

先日のレッスンでご指導いただいた、椅子の位置。

 

ディーナ・ヨッフェ先生の動画がたくさんあったので、それを参考にしていこうと思いつきました。

自分の動画を撮って、ひじと肩の位置を見ます。

ヨッフェ先生の動画と見比べてみました。

 

やはり、ひじの曲げ方・角度がずいぶん違うので、それを参考に調整を始めました。

ヨッフェ先生の動画を見てみると、背中から肩をとても柔軟に使って弾いていることがわかります。

これも、先日からご指導を受けている内容と重なってきます。

 

改めて、自分の動画との違いを観察することで、たくさん見えてくるものがありました。

 

自分の動画など、ほとんど撮ったことがなかったので、見るとすごく恥ずかしいのですが、

自分の今の状況が客観的にわかります。

今まで録音中心だったのですが、これから動画も考えていこうと思いました。

便利な機械がたくさん出ている時代なのですから、生かさなくてはもったいないですね。

 

視点を変えてみると今まで見えなかったものがいろいろ見えてくるようになります。

柔軟に試行錯誤していきたい、と改めて思いました。