ピアノ教室

手遊びを楽しみました

こんにちは。

新年度を控え、新しい生徒さんが入会したり、今までの生徒さんの時間変更があったり。

いろいろ変化が出てきています。

以前と違って、幼稚園もバスが広域を走るようになり、帰宅時間が遅めになっているようですね。

 

この前レッスンした保育園の年長さん。

もうじき小学校入学ということで、すっかりお姉さんになりました。

聴音を兼ねてのごあいさつ。

2種類の和音があるので、それによってごあいさつの形が変わります。

すっかり覚えて自信をもって出来るようになりました。

おんがくドリルもやり方がわかっているので、ばっちり自分で進められます。

譜読みも早くなってきました。

 

アルプスいちまんじゃくをピアノで練習しているので、手遊びもやりました。

ごく普通に手を合わせていたら、「こういう動きあったよ?」と言われ

「じゃあ、調べておくね。」となりました。

私が知っていたのは、一番シンプルな形だったのですが(同じものが大阪の人権学習のページで見つかりました)、調べてみたら複雑な動きがあって、動画で紹介されているものはほとんどその複雑な形。

生徒さんが言っていた「こういう手の形」というのも、複雑バージョンの中に確かにありました。

この次には、その複雑バージョンを一緒にやってみようと思います。

ついでに歌詞を見たら、29番まであるということにびっくりしました。

確かに4番くらいまでは知っていたのですが、こんなにあるとは!

生徒さんの話がきっかけでいろいろ分かりました。

 

その生徒さんは、「うたあそび」も大好きです。

「ことりのうた」は初めてだったと言っていたのですが、いっしょに歌っておどって覚えました。

「ぴぴぴぴぴ ちちちちち ぴちくりぴい」でにこにこ。

小さいお子さんは、同じ音のくり返しや擬音語、とても好きです。

お歌の中のそういう部分を楽しみながら、自然にリズム感や音感が身についていきます。

 

来る度ごとに「あ、こんなことができるようになった。」「こういうところ、成長したな。」と感られる年長さんのレッスンです。

また小学校に入学すると一段とお姉さんになるのでしょうね。

楽しみです。

練習曲を復習してみる

こんにちは。

今日も朝から陽射しが明るいですね。

庭のユキヤナギも新芽が出て来ました。

 

さて、今日は練習曲の復習について書きます。

練習曲と言っても、いろいろありますが、練習→レッスンで○をもらう→次の曲を練習、というパターンが多いですよね。

そうやって積み重ねていくのもとても大切です。

一方、復習することで、以前とは違う新しい勉強ができることもたくさんあるのです。

 

ノクターンの練習をしている小学生の生徒さん。

♭3つの変ホ長調の曲です。

調のイメージをつかんでもらいたいと思い、もう、以前に全部終わっていた「バーナムピアノテクニック 全調の練習」を持ってきてもらいました。

そこの変ホ長調の音階を確認し、練習曲を弾いてみます。

以前○をもらっていたので、ほぼスムーズに弾くことができました。

ただ、1カ所だけ、フラットを落としてしまったところがありました。

♭3つは、頭の中ではもうとてもよく分かっています。

それをしっかり身体でつかむことが大切なので、もう一度その練習曲をやってもらうことにしました。

 

プレインベンションでも形式と合わせて調を確認していきました。

こちらはイ短調→ハ長調→イ短調の曲。

調号を一緒に確認して、「何も調号がついてないよね。でも、この部分は臨時記号でいつもソとラにシャープがついている。どうしてだろう?」と聞くと、さっき変ホ長調とハ短調をバーナムで確認していたので、「あ!これだ。」とイ短調の旋律的短音階を弾くことができました。

そこで、もう一度バーナムでもイ短調の練習曲を弾くことにしました。

 

一度弾いているので、練習の目的が変わってきます。

今回は、

・調号を意識して弾くこと。

・強弱記号が付いていないからこそ、音楽的にどう弾くかを考えて弾くこと。

を中心に練習するよう、お話しました。

とても理解力のある生徒さんなので、こちらの意図がよく分かってくれたようです。

 

学習では、よく「らせん状に」というイメージを使います。

同じことを学んでいるように見えても、次は少し上の観点から考えられるようになる、という感じでしょうか。

他のものでも以前練習した曲を復習してみると、きっと新しい発見があると思います。

成長をふり返る

こんにちは。

春の陽射しが気持ちよく感じられます。

昨日は、朝までの雨がうそのように夜の月が本当にきれいでした。

 

3月は、入学、進級を控えて、お子さんにとっては大きな節目の月。

ピアノ教室の生徒さん達も、やはり「もうすぐ年長さん。」「もうすぐ小学生。」「もうすぐ○年生」と1つステップアップする感覚で、4月を楽しみにしています。

この1年で、何ができたか。何をやったか。何を頑張ったか。

成長をふり返るとても良い機会でもあります。

 

子どもさんをピアノレッスンで見ていると、練習+成長なので、進歩が速いなあと感心することが多いです。

昨日レッスンした小学校5年生の生徒さん。

12月から始めて、3ヶ月が過ぎました。

 

「おんがくドリル①」をやっていましたが、昨日で全部終わりました。

前回、「あと少しだね。」と言っていたら、昨日来たときに、「全部やってきました!」とのこと。

頑張りました!

ドリルで書いただけでなく、譜読みの力が身についています。

ですから、「おとなのためのピアノ教本」で「聖者の行進」の譜読みをした時、右手のメロディーはすぐに弾けましたし、「あとは家でできる。」と言っていました。

 

宿題だった「河は呼んでいる」も、左右、別々の動きをするところがたくさんあって、前回は、「難しそう」と言っていたのですが、こちらもスムーズに弾けていました。

そろそろ曲もやりたいなと思って、2月からは連弾を始めました。最初に「エーデルワイス」を選んだのですが、これは3週間で全部弾けるようになり、私と一緒に連弾して録画し、お家の方に動画も見ていただきました。

今度は「星に願いを」を始めます。

着実に進歩しています。

お母さまのお話でも、「ピアノは楽しいらしくて、ちょっとした時間でも弾いています。」とのことでした。

 

レッスンの送迎の時、必ず保護者の方とお話をするようにしているのですが、限られた時間では私のほうがレッスン内容などをお伝えするだけになりがちです。

そこで、お子さんの成長をふり返るとともに、保護者の方のおを伺いたいと考えて、3月の下旬のレッスン時に保護者面談を計画しました。

それをもとに、また次の1年のレッスンをどうしていくか、考えていこうと思っています。

 

2018.02.26

腕の筋肉について本で調べてみました

こんにちは。

平昌オリンピックも閉幕しましたね。

世界のトップアスリートの活躍を見る機会でもあり、またその人達の考えがインタビューなどを通して学べるとても良い機会にもなりました。

とにかく、すべてをその競技にかけている選手たちの姿に、とても感動しました。

 

さて、今日は一昨日の筋肉の話の続きです。

図書館に本を返しに行ったついでに、思い出して、筋肉に関する本を見てみました。

良さそうな本が2冊見つかり、「5時15分に閉館です」の声に慌てて借りて帰りました。

 

本を見て、浅指屈筋と深指屈筋が指を動かす筋肉である、ということがはっきり分かりました。

さらに驚いたのは、前腕にある深指屈筋が指先までつながっているということ、指の虫様筋の起点が深指屈筋にあることです。

腕の筋肉が指先までつながっているなんて!

ただ、これで、今の奏法で「支え」にしている筋肉の動かし方のイメージが少しつかめた気がします。

虫様筋を使う意識をもつと、手首の内側の筋肉の支えをさらに強くする必要がある、というのは感覚的に分かっていました。

虫様筋が深指屈筋につながっているため、手首も含め腕全体に影響していくのでしょうね。

 

インターネットでも調べてみましたが、中には指1本で懸垂を何回もしている人がいて、びっくりしました。

鍛えればそういうこともできるのだな、と人間の身体ってすごいな、と率直に感心。

 

 

ピアノでは、指で懸垂ができる方向性で鍛えていくわけではありませんが、意識していくとまた違ってくるのではないかと期待しています。

今まで行ってきた指のトレーニングにプラスして、昨日からは、握っては開くという筋トレも加えています。

これで少しでも支えが強くなって、また音が変わっていくと良いな、と思っています。

 

生徒さんの成長が実感できた場面

こんにちは。

もしかしたらまた雪?と思っていたのですが、雨でちょっとほっとしています。

 

今日は、生徒さんの成長が目に見えて実感したことについて書きますね。

私は、ずっと中学校で教えていましたから、生徒がある「何か」をきっかけに、ぐっと成長する場面をたくさん見てきました。

「何か」が何であるか、いつその「何か」がくるか、それは分かりません。

友人との関わりであったり、行事で役割を果たしたことであったり、部活動での活躍であったり、ある授業の内容に興味を持つことであったり、本当にタイミングも内容も様々です。

でも、30年中学生を見続けてきて、一人の生徒が大きく変わる場面は必ずある、と言い切ることができます。

その実例を心の中にたくさん持っている、というのが私の指導の支えになっています。

 

特に小さいうち、育児書などに「○歳児はこんなことができるようになります。」という記述があると、うちの子はどうだろう?と思うこともあるかもしれませんが、これはあくまで目安に過ぎません。

小さいお子さんは、当然のことながら中学生よりもはるかに個人差が大きいです。

個人レッスンの良さは、一人一人の生徒さんの状態に応じて柔軟に対応できるということにあります。

特に、ピアノを弾くことについては、指がある程度使えるようになることがとても重要です。

無理をして弾くと、手の形や音の出し方に影響します。

最初はゆっくりに感じられても、良い手の形を意識できるようにしたり、良い音を聞き分ける耳が育っていたりするほうが上達は早くなります。

 

昨日、レッスンした幼稚園の年中さん。今4歳、もうじき5歳になります。

ずっと中指を中心に弾いてきました。

そろそろ中指を使ったときの「支え」の感覚がつかめてきたようです。

生徒さんが指の支えを意識して弾いている、という感覚が伝わってくるようになったのです。

昨日から他の指(人差し指と薬指)も使って弾くことにしました。

お母さまが「幼稚園のピアニカのときにも、手をこうやって弾くようにしている、と言っているんですよ。」とおっしゃっていました。

この形が良いからこう弾こう、という意識が持てるようになっているのですね。

 

 

一つ一つは小さい積み重ねでも、ある時、ぐっと成長が感じられるようになる。

また一つ、そんな場面を見ることができました。

2018.02.22

自分に許可を出す

こんにちは。

 

今日は、自分のやりたいと思うことをやってみる、ということについて書いていきます。

「ピアノを弾いてみたいけれど…」と思っている人は、たくさんいらっしゃるのではないかと思います。

「楽器がないし。」「お教室がどこにあるかわからない。」「お月謝が高い。」

できない理由が次から次から頭に浮かびます。

 

とてもよくわかります。私もそうだったからです。

「子育てと仕事(後半は介護も)で目が回るほど忙しい。いつ練習するの?」

「レッスンだっていつ行ったらいいの?」

「そもそも、今レッスン再開しなくても、楽しんで弾くだけなら何とかなるじゃない」

母が亡くなった後、「人生には終わりがある」としみじみ思いました。

ではどうする?

「ピアノを弾きたい」と文字通り降りてきた感じがします。

そこで一歩踏み出したのですが、その時は、もう迷いやできない理由を探すことはまったくありませんでした。

自分に許可が出せたのだと思います。

コーチングやカウンセリングではよく使う「自分に許可を出す」という言葉ですが、自分自身にこうしてもいいと決められる、ということです。

そして紆余曲折ありながらも、自分の本当にやりたい方向にたどり着けました。

 

 

先日おみえになった生徒さん、今までは、曜日と時間がなかなか定まらなかったのですが、ここのところで、だいたい決まってきました。

あわせて、月謝のコースにすることも決め、こんな曲を弾いてみませんか、とお見せした楽譜にも、とても乗り気で次回までに私が用意することになりました。

帰り際に「私、やっていいんだ、と思えるようになったんですよ。」とおっしゃっていました。

ご自分に「ピアノをやっていいんだ」という許可を出せるようになったのですね。

 

別の小学校高学年の生徒さんも、先日「次は○○が弾きたい」と言いました。

教本に載っている曲はあまり好みではなさそうだ、ということは分かっていたので、本人がどんな曲を弾きたいと思っているのか、私も手探りでした。

きっと、「ここはクラシック曲のピアノ教室」と生徒さん自身が思っていたからかもしれませんが、今までは、「どんな曲が好き?」と聞いてもあまりはっきりした答えが返ってきませんでした。

ここでも、「自分のやりたい曲を言っても良い」という許可を自分に出せたのでしょうね。

 

それが言えるようになるまで、お二人とも4~5ヶ月かかりましたが、ここから生徒さん自身が主体になってピアノに向かうことができるようになります。

最初のうちは、ご自分でも方向性がわからなかった、というのが正直なところかもしれません。

レッスンに来るようになった一歩、そして次に自分に許可が出せて自分が主体となってピアノに向かう一歩。

ピアノを学ぶというのは、その内容だけではない、心の変化というのもあるのです。

 

2018.02.18

電子ピアノ弾き比べ④

こんにちは。

昨日、カワイ表参道に行ってきました。

何せ、表参道に行くのはいつ以来?という状態だったので、駅すぐそばなのに行き着くまでに時間がかかってしまいました。

 

今回の目的はCA58という新発売の機種を弾くこと。

まず、弾かせていただきました。

確かに、タッチの感じはCA9800GPとは違います。

ローランドのタッチに少し近くなります。

「底」に触れる感じがふわふわしていて、分かりにくい印象です。

音は、鍵盤の浅い部分でも鳴るので、聞こえてくる音がスカスカになるという感じはしません。

残念ながら、響きを感じることは難しいと思いました。

その点では、ローランド、YAMAHAとあまり変わりません。

 

その後で、お話を伺いました。

鍵盤そのものは、島村楽器さんで弾かせていただいたCA9800GPとほぼ同じ仕組みだけれども、長さが違うとのことでした。

実際に比べてもらうと2㎝くらいCA58の方が短くなっていました。

その分、鍵盤の奥で弾いた感じが、CA98(島村楽器さんのCA9800GPとほぼ同じ)のほうがピアノに近くなるのだそうです。

CA78というのも弾かせてもらいました。

これは、CA98と鍵盤の仕組みは同じ。背面の響板スピーカーはありませんが、オーディオメーカーのONKYOのスピーカーを使っているもの。

こちらでは、少し響きを感じられたので、スピーカーの性能によるところが大きいのだということが分かりました。

また、基本的に、どの楽器も一番標準的なタッチで弾き比べてきたのですが、当然、タッチ感を調整する機能もついています。

CA78、CA58とも、それを変えて弾かせてもらうこともできました。

私のピアノを考えると、一番軽いタッチにするくらいでちょうど良い感じでした。

 

お店の方には、いろいろお話を伺うことができました。

その中で印象にのこったことは、CA78やCA98ですと、スピーカーとしてもかなり優秀なので、例えばiTunesにあるピアノ曲を再生して聴くと、美しいというお話でした。

特に古い録音のものを聴いたときに、みごとにノイズが消えていたので驚いたのだそうです。

 

カワイ表参道の方も、島村楽器さんのピアノコーディネーターの方もおっしゃっていたのですが、「電子ピアノとピアノとは違う」ということ。あくまでも電子ピアノは、録音した音を再生していく楽器であること。

本当にその通りだと思います。

それをふまえた上で、何を求めていくのか、ということを意識して選んでいく必要があります。

私の場合には、その基準は、タッチ感・音の鳴り始めるポイントと音の響き方だったわけです。

その基準でいくと、やはりCA98、CA78。だいぶ差があってCA58というところだと思いました。

2018.02.17

電子ピアノ弾き比べ③

こんにちは。

一昨日昨日に引き続き、電子ピアノ弾き比べです。

KAWAIのCA9800GPです。

KAWAIは、ららぽーと冨士見の中の島村楽器店さんには、最上位機種のこれしか置いてありませんでした。

ただ、前回、杉田楽器さんでの弾き比べでは、弾いた感じが一番ピアノに近いと判断していたので、比較のために弾かせていただきました。

 

アクション部分の構造がグランドピアノと同じ、ということですが、実際に弾いてみて、今回もこの楽器が一番上から音が鳴り始めるということを確認できました。

もちろん、ローランドやヤマハと同じで、ある一点を過ぎるといきなり音が大きくなるという傾向はあります。

ただ、浅いところでもそれなりに音が出るので、モーツァルトを弾いてもスカスカにはならず、ある程度のニュアンスをつけることができました。

少しですが「響き」を感じることもできます。

ただ、この「響き」については、今回弾かせていただいた最上位機種のみ、楽器本体の背面に響板スピーカーシステムが使われていることと関係しているように思います。

アコースティックピアノの迫力ある音は、弦の振動が響板に伝わることで生まれます。CA98はこのアコースティックならではの美しい響きを再現するため、ピアノ本体背面にTWIN DRIVE 響板スピーカーシステムを搭載しました。
響板スピーカーは、加振器により響板を実際に振動させて音を発生させます。
このTWIN DRIVE 響板スピーカーシステムは同じくオンキヨー株式会社と共同開発した、低音域用、中高音域用と、音域別に異なる二つの加振器を備え、さらに響板を支える響棒の本数や角度を最適化したことで、より広い帯域で響板を振動させることに成功しました。

河合楽器製作所 CA98製品情報

前回、杉田楽器さんでも、試弾したのはこの機種でした。

そしてその時にも、この機種にインシュレーターを入れることで、ある程度の響きを感じつつ練習が可能だということを書いたのでした。

ただ、これは前のローランド、YAMAHAの2機種と同グレードではありません。価格的にだいぶ上になります。

お店の方に伺うと、ローランド・YAMAHAと同グレードのCA58という機種が、2月16日(昨日ですね)に発売になること、背面スピーカーシステムはないけれど、鍵盤の仕組みは同じであることを教えてくださいました。

 

これはこの下位機種を弾いてみなければ結論は出せない、と思いました。島村楽器さんでは展示の予定はないとのこと。

いろいろ調べてみると、カワイ表参道には展示されていることが分かりましたので、それを弾きに行くことに決めました。

さあ、どんな感じでしょうか。

 

今回、3機種の弾き比べをして、それぞれのメーカーさんが本当に頑張って開発していることは理解しつつも、電子ピアノとピアノとの大きな違いを感じました。

やはり「可能ならぜひピアノを!!」「電子ピアノと決めずにぜひアップライトピアノを選択肢に入れてほしい!!」と思いました。

2018.02.16

電子ピアノ弾き比べ②

こんにちは。

昨日はとても暖かかったのに、今日は雲が多くて寒々していますね。

 

昨日の電子ピアノ弾き比べの続きです。

昨日も書きましたが、これは、私が今の奏法で弾いた時の感想です。

多くの日本のピアノ教室で指導されている奏法とはかなり違うので、そこはご理解の上、お読みください。

YAMAHAのSCLP-6450

クラビノーバは、ずっと以前、私も持っていた時期がありました。

ですから何となく親しみがある感じがしています。

実際に弾いてみた感想です。

「底」が分からない、触れないという感覚は、ローランドを弾いた時と同じでした。

そこで、自宅ピアノでの手の感覚を頼りに、モーツァルトを弾いてみました。

残念なことに、モーツァルトの軽い音を出すための浅いところをねらった弾き方では、そもそも「音が鳴らない」状態になってしまいました。

特に、16分音符の連続では、音が抜けてしまいます。さらに鳴った音もスカスカという感じです。

ねらうポジションを深めにバッハを弾いてみました。

まだ、思うように鳴りません。

ただ、あるポイントを過ぎるといきなり大きな音が出る感じがしました。

1音ずつ、どの辺りで鳴るのかな?と探ってみました。

ずっと深いところ、鍵盤の本当の底にあたると音が出ました。

この鳴り始めるポイントが深いのですね。

YAMAHAの記事の中に、開発に当たった人が次のように述べている部分を見つけました。

「従来の電子ピアノでは弾きにくさを感じることもあった鍵盤の奥の部分も、自然な弾き心地が得られるようになりました。さらに、鍵盤に触れてから押し切るまでの安定性を高めることで、鍵盤を押し切ったとき、底でしっかり止まる手ごたえを得られるようになりました」と、開発プロデューサーの尾藤栄里子さん。

楽器探訪 Anothertake

「鍵盤を押し切ったとき、底でしっかり止まる手ごたえを得られる」ことを重視しているわけです。

今の私の奏法で「底」という感覚は、鍵盤の本当の底を手ごたえを感じるまで押さえる、というのとは違います。(だから、昨日から「底」と「」つきで書いているわけですが)

というわけで、今の私の奏法では、残念ながらとても弾きにくい楽器ということになってしまいました。

ペダルはとても自然で、左のペダルは音量だけでなく、音色も変わるのですごいな、と思いました。

またまた長くなってしまいましたので、カワイのCA9800GPは、明日また書きますね。

2018.02.15

電子ピアノ弾き比べ①

こんにちは。

生徒さんの中に、ここで電子ピアノを購入したいとおっしゃる方がいて、相談を受けたので、弾き比べをしてきました。

去年秋にも市内杉田楽器さんに伺って弾き比べをしてます。

https://taurapiano.com/pianoclass/about-electronic-piano/

また、私の楽器に対する考えはこちらに書いてあります。

https://taurapiano.com/pianoclass/prepare-the-piano/

今回は、購入予定の方からのご質問がローランドと島村楽器さんのコラボ商品だったため、ららぽーと冨士見の島村楽器さんにおじゃまして、その楽器を弾かせてもらうことにしました。

同時に、いくつかのメーカーさんで、ほぼ同じグレードの機種を弾かせていただこうと思って出かけました。

島村楽器さんでは、大変、親切に対応してくださいました。

 

今回、ご質問のあった機種はローランドのHP605GP

ほぼ同じ価格帯のYAMAHAのSCLP-6450

前回、私の中では一番ピアノに近いと感じたカワイは、同じ価格帯のものは店頭になく、最上位機種CA9800GP

すべて、島村楽器さんと楽器メーカーさんのコラボ商品です。

 

前置きが長くなりましたが、これから書く感想は、あくまでも今の私の奏法を基準に弾いた時のものです。

というのは、弾き方によって楽器の感じ方は大きく変わるからです。

私の今のタッチは、手の内側の筋肉で支えつつ、指の第二関節から先は脱力する、というものです。

今の日本で主流の「底までしっかり弾く」というものとは大きく異なります。

その前提をご理解いただいた上で、お読みください。

 

まず最初にご質問のあったローランドHP605GPから。

まず弾き始めてすぐ、鍵盤の「底」ってどこだろう?と思いました。

ピアノの場合には、指先で「底」がわかります。

その「底」の感覚がわからないのです。

ただ、その「底」の中にも何段階もあって、それで音色を変えていくわけですが、モーツァルトで私が多く使っている浅めの「底」は見つかりませんでした。

もう少し深い部分をねらって弾いてみました。

ある一定のポイントを過ぎると、いきなり大きな音が出ます。

やはり「底までしっかり弾く」想定で、音が鳴り始めるポイントがかなり深いところにあることがわかりました。

底までしっかり弾いた時の音はとても良いのだと思います。

技術の進歩はすばらしくて、音源のサンプリングの仕方、さらにそれを再生するときの様々な工夫。

カタログの説明を読むと、技術者の方がさまざまに考えていらっしゃることは、よくわかります。

ただ、「響き」の感じは残念ながらとらえられず、また腕、手、指でコントロールが、私の奏法ではうまく伝わらず、細かいニュアンスは出しにくいと感じました。

ダンパーペダルは違和感なく、とてもピアノに近いと感じました。

ソフトペダルは音量の変化がつく、という感じでした。

 

長くなりましたので、続きは明日また書きます。