「2017年」の記事一覧

2017.09.05

体験レッスンの一例

こんにちは。たうらピアノ教室講師の田浦雅子です。

少し前の話になりますが、まだオープン前の8月中に、知り合いの方のお孫さんに、ピアノ体験レッスンのモニターをしていただきました。

6歳のかわいい男の子Sくんです。日頃は保育園で元気に遊んでいるそうです。

おばあさまと一緒に来られ、最初、恥ずかしそうにしていました。

まず、右手と左手ゲーム。右手にねこのシールをはってト音記号とヘ音記号を見てもらい、ト音記号の時はねこの手を、ヘ音記号の時は、シールのはっていないほうの手を上げます。何回かやっているうちに、すぐ上手にできるようになりました。

次に、カードを見ながら、言葉に合わせてボンゴをたたきます。トンボだったら3つ、ライオンだったら4つというように。これもとても上手にできました。

 

 

3つめは、鍵盤のカードを、黒鍵を手がかりに並べます。そして、ピアノに移動。

ドの音を探して、3の指(中指)で下から上まで全部見つけて弾きました。どこのドの音が好き?と聞いたら、「ここ」と一番低いドを指さしました。

最後に私の伴奏に合わせて、Sくんに真ん中のドの音を弾いてもらって、連弾をしました。

通っていらっしゃるにはちょっと遠くにお住まいなので、逆にモニターはお願いしやすかったのですが、来る前、とてもどきどきしていたのだそうです。

でも、「面白かったようです。おうちに帰ってから、レッスン内容を話していました。」とおっしゃっていただきました。

小さいお子さんは、個人差が大きく、同じ年齢でもレッスン内容は異なります。

左右の区別がついているかどうか、数字が読めるかどうか、ひらがな・かたかなが読めるかどうかは大きな要素です。また、身体の成長の度合いによって、柔らかい指に無理のかからないよう、歌やソルフェージュを中心にレッスンを進める場合もあります。

教本も何種類か用意して、お子さんに合わせて選んでいきますので、ご安心ください。

2017.09.04

手の使い方を少し変えると響きが変わります

こんにちは。たうらピアノ教室講師の田浦雅子です。

今日は、先生のレッスンを受けてきました。私自身も、少しでも美しい響きで演奏できるよう学ぶ一員です。

モーツァルトの「ピアノソナタ第1番」の第1楽章と、「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」の最初の部分を見ていただきました。

前回のレッスンで、手首の位置がそれまでより、もう少し持ち上げたほうが響きがまるくなるということを教えていただき、この2週間はそれを意識して練習していたつもりでした。

まず、ピアノソナタから。
先生のピアノで弾くとあれ?何か違う、イメージしたほど音が上にあがらない。

原因の一つは鍵盤の底に触れる時間を短く、と意識しすぎてしまったこと。そのために、鍵盤の底にきちんと触れず、浮いた音になってしまっていました。
もう一つは、手首の下側で支える意識が足りなかったこと。

その二点に気をつけたら、少し良くなってきました。

デュポールは今日初めて持っていきました。とても美しい曲で、弾いていて楽しくなります。

テーマの右手の最初の二分音符。やはり鍵盤の底の触れ方が足りないため、音が伸びません。そのあとの二分音符も同じです。底まで触れることを意識しすぎると、今度はいきなり大きい音が出てしまいます。この部分の手の使い方を教えていただき、次回までの課題です。

変奏の部分では、左手の16分音符の響きに課題がありました。手のひらの内側で支えながらゆっくり弾く練習が必要と教えていただきました。

最後にお願いして、ブルグミュラー25の練習曲から「アヴェ・マリア」を聞いていただきました。

これもとても美しい曲で、大好きです。手の置き方の角度と、力の向きを変えてみるようご指導いただくと、最初とは響き方が違ってきました。

手首の高さ、鍵盤の底に触れる時間、手の置き方の角度、力のかけ方の向き等、ほんの少しの違いでピアノの音の響きが変わってきます。うまくポイントをつかむと音が上にあがる感覚になります。

響きが変わっていくのを楽しみに、また明日から練習していきます。

ちなみに、写真の私の楽譜ですが、裏に書いてある値段をみたら、何と130円でした!確か昭和44年か45年頃に買ったものだった気がします。

 

 

 

 

2017.09.04

響きのあるピアノの音色とは?

こんにちは。たうらピアノ教室講師の田浦雅子です。

「響きのあるピアノの音色を大切に」と昨日も書きましたが、では、その響きとは何なのでしょうか。

私自身も、響きを聞きなさい、と言われ続けていた学生時代には、正直、つかみきれていませんでした。

実は、響きの正体は「倍音」です。

ピアノでは分かりにくいので、おもちゃの鉄琴を使って実験してみます。

まず、マレットを軽く握って、鉄琴をたたいてみます。こんな音がします。

 

次に、マレットをぎゅっと握りしめて、鉄琴をたたいてみます。こんな音になります。

最初の音のほうが響いていることがお分かりになるでしょうか。録音なので、実際に聞くと、響く音のほうがずっと長く聞こえます。

このときの音の周波数の分布を解析ソフトを使って表示してみました。鉄琴で1つの音だけたたいても、その中には、いろいろな周波数の音が含まれています。

響く音は次のようになります。赤で囲んだ部分にご注目ください。

響かない音は次のようになります。上の音と周波数の分布が違います。特に高い周波数はあまり含まれていないことがわかります。

この違いが、響きの違いになります。

ピアノでも同じことが起こります。鉄琴をたたいた時、マレットを握りしめると響かなくなったように、指に力が入っているとピアノの音の響きがなくなってしまいます。

ピアノで響く音を出すためには、鍵盤の底にふれる時間を短くすることが必要です。そのためには、手首の下や手の内側で支えた上で、指は脱力することがとても大切なのです。

鉄琴の場合、多くの方が響く音のほうを美しいと感じるでしょう。

ピアノでも、響きのある音でピアノを弾いたほうが、弾く喜びをより味わえると、私は実感しています。ですから、少しでも、自分の理想の響きに近づけるようにしていきたいと思っています。

 

 

2017.09.02

響きのあるピアノの音色を大切に

たうらピアノ教室をオープンします。

初めまして。
たうらピアノ教室講師の田浦雅子です。
東松山市高坂地区・毛塚にて念願のピアノ教室をオープンいたしました。

ピアノを弾くことが大好きで、子どもたちと関わることが大好きです。

ピアノを始めたのは5歳の時。
最初は当時住んでいた家の近所の先生のレッスンを受け、父の転勤と共に転居しても、ずっと続けてきました。

ごく普通にレッスンを受け、練習してきた私ですが、大学時代に担当してくださったピアノの先生からロシアピアニズムの流れをくむ響きを大切にした奏法のレッスンを受けたことが転機となりました。

響きのある音色を求め、現在は大野眞嗣先生のもとでロシアピアニズムを学んでいます。

また、長く中学校で国語を教えてきました。(教育学部出身なので、国語と音楽の教員免許状を取得しました)
どのように教えたらよいか工夫し、生徒達が学んで成長していくことの喜び、楽しさもたくさん味わうことができました。今までも、子どもたち一人一人を大切にしてきたつもりです。

「響きを大切に」「一人一人の個性を大切に」今までの経験を生かしながら、指導してまいりたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。