「2017年」の記事一覧

2017.10.20

ピアノを弾く手が小さくても

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

 

もともと手が小さい方や、成長期のお子さんがピアノでオクターブを弾くのは、弾きにくいですね。

私も手が小さいので、ずっとオクターブの連続は苦手中の苦手でした。

練習していると、手の上がすぐ痛くなってしまいました。

 

でも、ふと気がつくと、最近は以前よりはずっとらくに弾けるようになった気がします。

この奏法に変えて間もない頃、先生から「タチアナ・ニコラエワ先生の手はちいさかった。」と伺った時には、あれほどのピアニストが、と信じられない思いでした。

でもその後、同じ奏法の若い女性ピアニストの方に手の大きさを比べてもらったら、私よりも小さいのです。

あんなに何でも弾ける方なのに、とそこでも思いました。

それ以来、「手が小さいから」というのが言い訳にならない、と実感し、それまではどこかで言い訳にしている部分があったと反省しました。

 

最近になって、以前よりオクターブが弾きやすくなったのはどうしてかと考えると、最大の理由は手の内側の支えが強くなってきたことにあると思います。

手の内側の、指の根元、てのひらと指の境の辺りの筋力がついてきて、そこで支えられるようになったからです。

同時に、オクターブを弾く時でも、ピアノの鍵盤を前よりも短い時間でとらえて、すっと力を抜く感覚がわかるようになってきました。

最初の頃、オクターブの連続のある曲を弾いた時「鍵盤をわしづかみにしようとするのではなくて、点でとらえる感じ」と言われても、その感覚は分からなかったのですが、ようやくそれが分かってきました。

今、レッスンに来ている幼稚園や保育園のお子さん達の、かわいい小さな手を見ながら、これからの成長を楽しみに思うとともに、たとえ手が小さくても十分弾くことができる奏法を伝えられるということもうれしく思います。

2017.10.18

レッスン室内のソファを移動しました

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

今日は、レッスン室内のソファを移動してみました。

付き添いでいらっしゃる保護者の方やご兄弟のためにと思って置いたのですが、位置が悪くて使いにくかったのです。

こちらの壁際なら、座っていただけるかな、と思います。

あわせて、ハロウィングッズもちょっと買ってきて、壁に飾ってみました。

私が中学生の頃は、ハロウィンはまだ全く知られていなくて、英語の教科書か参考書に書かれた解説を読んだ記憶があります。

それでも何だかよくはわからず、アメリカでは、こういうお祭りがあるのね、という認識でした。

今振り返って考えてみれば、全く知らないものを、言葉の説明だけでイメージするのはとても難しいということだという例でもあります。

約30年前、私が教員になりたての頃でも、留学経験のある英語の先生が手作りでいろいろなグッズを作って生徒に見せていましたから、まだそれほど知られていなかったのではないでしょうか。

それがいつの間にか日本でも一般的な行事になって、ハロウィングッズも8月下旬くらいから見かけて、逆にそのことに驚きました。

 

ハロウィンに限らず、季節の巡りがどんどん前倒しになっている感があって、数日前に寄ったスーパーマーケットではジングルベルが流れていました。

さすがに早すぎますよね。

稲荷林公園のハナミズキの実があんまりきれいだったので、思わずスマホで写真を撮ってしまいました。まだもうしばらく秋を味わいたいものです。

 

2017.10.16

「ピアノの歴史」を読み直しました

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

2年ほど前に読んで、その時も、とても面白いと思ったのですが、あらためて読み直してみました。

今回、読み直したきっかけはチェルニーの練習曲です。

いったい当時はどんなピアノだったのだろう?

前回は、「ピアノの発達と奏法の関係は深いんだな。」(当然すぎますが)くらいで、さらっと読み飛ばしていたのですが、もう少し今回は丁寧に読んでみました。

こんにちのピアノにつながる楽器が作られたのは1709年のイタリア。

その後、ヨーロッパ各地で影響しあいながら改良が進みます。18世紀、モーツァルトのいた時炊きのウィーンでは、ウィーン式アクションのピアノが製作され、これは明るく澄んだ響きが特徴だったそうです。

ベートーヴェンはウィーンアクション式のピアノ・イギリス式アクションのピアノ、両方を使ったとか。イギリス式のほうが音量は大きかったそうです。

ピアノも発展途上だったため、音域が広がっていた時代。この本の中には、ベートーヴェンの曲の最高音・最低音からどの楽器を使っていたかを分析しる記述があって、これも興味深く思いました。

19世紀になって、職業ピアニストが演奏会で弾く機会が増えてきました。当然、大きな音量が望まれます。音域をひろげたい、という要望もあり、そのためには、フレームの強度をあげることが必要で、ウィーン式のアクションはそれに対応できず、衰退していったとのこと。

そして次第に、アメリカ・ドイツのピアノが職業ピアニストに弾かれることがふえていったのだそうです。

やはり、チェルニーの時代のピアノは、音を出す仕組みそのものが現代のものとは大きく違っていたことがわかりました。

鍵盤は今よりも軽く、音量もずっと小さい。チェンバロに近い音。

当時のピアノはそのような楽器だったようです。

 

 

2017.10.14

ボンボンを作ってみました

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

数日前、毛糸でボンボンを作ってみました。

4歳の生徒さんと5歳の生徒さんが、一生懸命音を出そうとして、2人とも指がしなるほど力を入れています。

何とか、力を脱いだ状態を分かってもらおうと思いました。

柔らかいものを手の中に入れていれうイメージが欲しくて、最初はフェルトでボールを作ろうとしました。

ところが、フェルトを切るときの型紙の形が悪かったようで、できあがったものは、ラグビーボールのような形になってしまいました。

それに、大きすぎます。縫って裏返そうとすると、小さいものは無理。

次に、毛糸で編もうと思い、その毛糸を買いに行った先の100円ショップで、「きれいなボンボンが簡単に作れます」という道具を見つけたのです。

直径55ミリと90ミリが1セットで、35ミリと70ミリが1セット。これは良さそう、と思って両方買ってきました。

帰宅してさっそく作ってみました。ふわふわして、35ミリと55ミリの大きさがちょうどいい感じです。

4歳の生徒さんと5歳の生徒さんは、ピンクのボンボンを持ってみると、力が脱けて、しかも指の付け根の関節は曲がります。

そのままの状態で弾きました。何回かやっているうちに、だんだんとコツがつかめてきて、最後はボンボンなしで練習。

2人とも「持って帰って、ふわふわをにぎってから練習してね。」というとにこっとしました。

生徒さんの笑顔には、こちらもうれしくなります。まして、小さいお子さんの可愛らしいこと。

大人の初心者の方には、55ミリのものをさしあげました。やはり、実際にものを握ってみると力の加減が変わってきました。

このボンボンなら、作るのも簡単なので、本当に良かったと思いました。

2017.10.13

学ぶとき、一つ上の視点から考える

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

勉強にせよ、ピアノにせよ、お子さんもある程度成長してくると、ふとした時に、とても大人びた発想・表現をすることがありますね。

だいたい10歳を過ぎた頃から、物事のとらえ方が一段階大人になってきます。

 

それくらいの年齢からは、物事を学ぶときに、一つ上の視点から見ていくことを知って、それを意識していくと、応用して考えていけるようになります。

昨日も、小学校高学年の生徒さんに話したのですが、私は中学校で国語を教えていたので、それを例にしました。

小学校4年生の国語で「ごんぎつね」を学習します。そのときに、ごんのひとりごとから、ごんの気持ちを考える、ということは授業で取り上げます。

それを一つ上の視点から考えると、「物語を読むときに、ひとりごとからその登場人物の気持ちを読み取ることができる」ということになります。

「ごんぎつね」だけにとどまらずに、他の物語を読むときにも応用できるようになるのです。

その生徒さんは、とてもよく分かってくれました。

実際に、ピアノのレッスンの中で、和音の変化に気をつけて弾いてみようね、と始めました。

大きく変化している部分を、最初は一緒に見つけました。でも、次は一人で見つけることができ、演奏に生かして変化をつけることができました。

 

ピアノにも、学校の学習にも使えますので、ぜひ、小学校高学年以上のお子さんに意識してほしいと思っています。

 

2017.10.11

ピアノと調律

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

3週間ほど前から、ペダルを踏むと音がして、困っていました。

今までも、時々は音がすることがあったのですが、調律師さんのアドバイスによる応急処置でなんとかなったり、湿度や気温が変わってなんとかなったり、あるいは調律に来ていただくタイミングだったので、直していただいたりという感じでした。

今回は、生徒さんも弾くピアノになったことですし、早め早めの調整をと思い、調律をお願いしました。

いらっしゃって、まずペダルの雑音の解消。さすがプロです。たちどころに直してくれました。

同時に私のできる範囲の対処法を教えていただけたので、今後雑音がした場合は、その方法を試してみようと思います。

(直らなければ、来ていただくということで)

ていねいに調律をしていただき、弾いてみました。今までも、響きが上がるような調律はしていただいていたのですが、音程が合ったことで、気持ちよく響きが上がる感じがしました。調律師さんは、部屋の中を動いて響きを聴いてくれました。

次に、私がイメージとして描いている音を感じて、キャスターの向きを変えることを提案してくれました。

何年か前にも、試しに変えてみたことはあったのですが、その時は響きすぎる感じがして、すぐ元に戻しました。その後レッスン室を作るにあたり壁を作ったので、響き方はその時とまた変わっています。

先日の電子ピアノも、インシュレーターでだいぶ響きが変わりましたが、グランドピアノの場合も、インシュレーターの材質・キャスターの向きによって変わってくるそうです。

3つある脚のうち、高音部分にあるインシュレーターを動かし、脚の先にあるキャスターの向きを変えました。

弾いてみると、響きの流れていく方向が変わっていくのがはっきり分かり、部屋の空間全体に広がる感じがしました。

もう少し動かしてみると、今度は音が回り込んで私の右横で鳴っている感じがします。

これは違和感があったので、元に戻しました。左側は壁についているので、元に戻し、最初の状態のままにしました。全体として、響きが空間で混ざる感じが以前よりも強くするようになりました。

タッチは、基本的に今までと変えず、ただトリルの時の鍵盤の戻りがもう少しよくなってほしいと思っていたので、それをお伝えして、その部分も丁寧に調整していただきました。

調律師さんのお話によると、弾く人が持っている音のイメージによって、どこをどう変えていくかは違うそうです。

今日は、空間で響きが混ざるようにしていきたい、という私の希望をくみ取って、それに合わせた調律・タッチの調整をしていただきました。

また、気持ちよく自分の練習・レッスンができます。本当にありがたく思いました。

 

2017.10.09

レッスンに行ってきました

今日は、御茶ノ水までレッスンに行ってきました。

私は、自分自身が学べるということを、とても幸せだと思っています。

客観的に演奏を聴いてくれ、的確に指導してくれる方がいるというのは、心強いことです。

また、私自身、そうやって新しく学んでいくことそのものの中に、楽しさや充実感を見いだしてもいます。

今回は来年4月の葵の会で弾く予定の「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」

私はこの曲がとても好きで、とても楽しいと思いながら毎日練習しています。これもとても幸せなことです。

6つめの変奏曲までみていただきました。

いつもは、1週間おきにレッスンに伺っているのですが、今回は、都合でなか2週あいているので、響きの質が変わっていないかが一番気になっていました。

先生のレッスン室のスタインウェイで、左手の部分をゆっくり弾きながら、自分の感覚と実際の響きの状態を聴いてみました。

あまり深いタッチにはなっていなかったと思います。

ここのところ、パソコンで動画を扱えるようにしようと、努力中なものですから、テスト動画として撮影した自分がピアノを弾いている姿を録画して見ています。

それを見てみると、薬指や小指で弾いている部分の響きが安定していません。手の向きが変化すると、響きが少なくなってしまいます。これがここしばらくの課題だと思っています。

通して弾いてからご指導いただきました。

大野先生からは、2回同じ音型が続く部分の弾き方が単調になっている部分など、細かい部分の修正をしていただきました。

また、次の第7変奏曲で、手の使い方が思うようでなく、つまづいていたので、その部分も教えていただきました

手を開いた状態で、親指と小指をつかう音型の連続なので、私はどうしても力が入っていました。指の使い方、手首の位置や動かし方、力の逃がし方など、細かく見せていただき、脱力するためのポイントが分かってきた気がします。

本番は来年4月ですが、12月に一度葵の会のメンバーだけのミニコンサートで弾くので、そのときには、今より少しでもいい音で弾けるように、また明日から練習していきましょう。

 

2017.10.08

電子ピアノを弾いてきました

 

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

今日は、電子ピアノを弾いてきました。私自身は、25年以上前にクラビノーバを持っていたのですが、最近の事情は全く知らなかったので、市内の杉田楽器店さんにお願いして、弾かせていただいたのです。

初めてお電話して、買うのではないけれども、いくつかのメーカーさんのものを弾き比べたいということをお伝えしたところ、快く「どうぞ。」とおっしゃっていただきました。

実際に、何種類も弾かせていただけましたし、説明も大変詳しくしてくださったので、とても勉強になりました。

実際に弾かせてもらったのは、KAWAI・CA67、YAMAHAの最上位機種(うっかりして型番を見てきませんでした)です。下位モデルのクラビノーバと、ローランドの2台は、音を出さずに鍵盤を触らせてもらい、タッチを確認してきました。

私の感覚では、木製鍵盤を採用しているというKAWAI・CA67が一番ピアノに近いタッチでした。

最初に弾かせてもらったのが、KAWAI・CA67です。底に触れた瞬間の感覚がピアノとは確かに違っていて、最初はとまどいました。特に、弱い音はなかなか反応しない感じがします。お店の方のお話ですと、電子ピアノで練習する場合、どうしても、強くたたく傾向になるとのことでした。

次にYAMAHAを弾かせてもらいましたが、KAWAI以上にニュアンスを出しにくいと感じ、正直これは困った、と思いました。

確かに、両方とも25年前のクラビノーバよりはずっとピアノに近い音はするのですが、やはり実際のピアノとの間にはずいぶん隔たりがあります。

すると、後ろにあったKAWAIのアップライトピアノを弾いてみて下さい、と言われました。これが、意外に響く音のピアノで感心したのですが、杉田楽器さんが作っているインシュレーターの上にのっていて、それによって響きが変わっているとのことでした。インシュレーターの中にバネが入っているそうです。

電子ピアノ用もあると言って見せてくれました。確かに中にバネが入っています。これを電子ピアノの下に入れると、楽器が浮くことになります。そうすると振動が床に逃げないので、響きが変わってくるのだそうです。

お願いして、KAWAI・CA67の下に入れてもらいました。もう一度弾かせてもらいましたが、さっきとはかなり違います。だいぶアップライトピアノに近い感じになり、弱い音の幅が広がってきました。

もちろん、ピアノとは違います。でも、この状態なら、タッチを考えながら弾く練習も、ある程度可能なレベルだと思いました。

また、鍵盤のすぐ上の左右に、弾いている人に向いているスピーカーがあり、そこからの音が不自然だと感じたのですが、中の配線をはずすことでそのスピーカーからの音を切ることも可能だそうです。

今回、実際に弾かせてもらい、触らせてもらったことで、電子ピアノの現時点での状況が自分なりにつかめました。工夫によってはある程度のことが可能だということがわかり、ちょっとほっとしました。

長時間にわたり、丁寧に説明、対応していただいた杉田楽器店さんに感謝です。ありがとうございました。

 

2017.10.06

ピアノレッスンの様子をお伝えする方法

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

先週、保育園に通っている5歳の女の子が体験レッスンに来てくれました。

とてもしっかりしたお嬢さんで、体験レッスンの時にも、いろいろなものに興味・関心を示していました。今日、お母様からご入会のご連絡をいただきました。

小さいお子さんのご入会が続いています。

規約にも「小さいお子さんの場合には、出来るだけ付き添いをお願いします」と書きましたが、下のお子さんがいらっしゃるとなかなか難しい場合があるということが、実際の体験レッスンでの状況からよく分かりました。

一方で、保護者の方にも、実際のレッスンの様子をお伝えしたい、見ていただきたいという思いがあります。

見ていただくことで、レッスンを受けているお子さんとの体験を共有することが出来るからです。

下のお子さんが小さいと、時に、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、下の弟や妹のことを考えて我慢している場合もあります。

そういう意味からも上のお子さんの様子を見ていただきたいと思ったのです。

そこで、動画を保護者の方にお送りする形で、見ていただけたら良いのではないかと思いました。

保護者の方も、レッスン中、下のお子さんが騒ぐなどの気兼ねせずに、ご都合の良い時間に見ていただくことができます。

上のお子さんと、「今日、こんなことをしてきたんだね。」と話していただくこともできます。

広告も入らず、パスワードで保護して、パスワードを知っている方だけが動画を見られるというシステムが使えるサイトを見つけました。

今、ファイルサイズのこと、動画や音の質などいろいろ実験しつつ、調整中です。

レッスン後すぐにとか、毎回とかは難しいかもしれませんが、何とか実現できるようにして、レッスンノートでの連絡と併用していきたいと思います。

いろいろ便利なものがありますので、できるだけ活用しつつ、レッスンを受けるお子さん・保護者の方、そしてご兄弟など多くの方が音楽を楽しむ機会が増えるように、教室を運営していきたいと考えています。

2017.10.05

ピアノ練習の習慣をつける

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

 

ピアノを始めるにあたり、やっぱり気になる「練習」

上達するためには練習はどうしても必要です。(一応、イメージトレーニングによっても、指を動かす脳の部位は発達するとのことですが、当然、実際に弾くほうがより発達します)ぜひ、練習は「習慣」にしていきましょう。

私自身も、小学生の頃、母とかなりぶつかったのはピアノの練習時間のことでした。先に遊びに行って、5時に帰ってから練習する約束でした。

でも、遊びに夢中になって、5時になっても帰らなくて、怒られて……ということの繰り返し。

これは大いにありうるパターンだと思います。そして、今の教える立場から考えると、これは「習慣化」によって、予防したほうが良いのです。

 

ですから、お子さん用のレッスンノートには、一週間の日課表をつけました。

学校から帰るのが、だいたい何時頃か。ピアノ以外に習い事があるとしたら、いつ・どれくらいの時間がかかるのか。夕食の時間はだいたい何時頃なのか。何時頃までなら、ピアノを弾くことができるのか。

暗くなるのは、季節によっても違ってきますから、外遊びの時間帯も変わってきますよね。

そういうことを考えて、ピアノの練習時間が、どこでどれだけ取れそうなのかを「あらかじめ」考えて、それを「習慣」にするようにします。

 

最初はハードルを低く、「できた」という成功体験をたくさん積むことが大切です。ピアノの前に座って手を置いて3回弾く、というように抵抗なくできることから始めて、習慣づけていきます。

新しい習慣がつくのにだいたい3週間くらいかかりますので、お子さんの場合はその期間お家の方のサポートが必要です。

 

人間の行動の7割(8割という人もいます)は習慣だそうです。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

これは、ウィリアム・ジェームズという人の言葉です。他にもガンジー、マザー・テレサ、マーガレット・サッチャーなどもほぼ同じ内容の言葉を残しています。

ちょっと大げさな気もしますが、習慣がいかに大切かということは伝わってきますね。ぜひ、ピアノのレッスンとともに、練習の習慣をつけ、上達という成功体験を味わえるようになってほしいと思います。