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中学生、毎日の蓄積はすごい

こんにちは。

昨日のレッスンで、毎日していることの蓄積はすごいな、と思った出来事がありました。

 

中学校1年生の男の子の生徒さん。

ピアノは去年の11月から始めました。

中学生になって、学校の勉強や部活動が忙しく、思うようにはピアノの練習ができていない様子。

でも、中学校の吹奏楽部でトロンボーンを吹いていて、音楽はそちらでも楽しんでいます。

「部活の練習、大変だった~!」と口では言いながら、楽しそうにしています。

ピアノを先にやっていたはずなのに、ピアノの楽譜の指番号を見て、「トロンボーンの楽譜と同じだ。」とトロンボーンが基準になっている口ぶりです。

 

クリスマス会では、連弾1曲を弾くことにしています。

曲は、初音ミクの「Tell Your World」

前半の練習をしていたのですが、同じ音型が続くので、ずっと自分のパートだけ弾いているのも飽きるかな、と思って、昨日は私と合わせてみました。

 

ピアノを始めて日の浅い生徒さんの場合、連弾をすると、最初のうちは、相手のパートの音を聴きながら自分の音を出すのが難しい場合が多いです。

特に、自分のパートに不安があると、そうなりがちです。

どうかな、という思いがありました。

ところが、さすが、毎日吹奏楽で鍛えられているだけのことはあります。

拍子をきちんと数え、私の音を聴きながら自分の音を弾く。

1回目でしっかり合わせることができました。

 

リズム感、合わせるときの間の取り方。

やはり、この辺り、合奏の経験が豊富なこともあり、しっかり身についていることがわかりました。

中学1年生の後半の時期。

身長もどんどん伸びていて、なかなか頼もしくなってきたな、と思いつつレッスンを終えました。

2018.09.27

自分だけの音楽を追求する

こんにちは。

昨日は御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

 

前回のレッスンで、「ほんの少し、ちょうど豆電球がつくイメージで、鍵盤の底についたらすぐに指の力を抜く。」ということを指導していただきました。

この1週間、ずっとこれくらいかな、これくらいかな、と1音ずつ力の加減を確認しながらゆっくり弾いていました。

それがある程度できるようになったら、テンポを上げて…ということで、フレーズごとの練習。結局1週間かかって、その練習ができたのは2ページ分でした。

前よりは、力が抜けたという感覚はつかめてきたのですが、果たして先生のレッスン室のスタインウェイが、どんな響きを出してくれるのか、どきどきしながら行きました。

 

スタインウェインで弾いてみると、指の感覚としては、前回話題になった鍵盤の浮力が感じられていると思いました。

ただ、自分の音の響きは、自分ですべて把握することはできません。

音の上がり方は、ある程度分かるのですが、聴いている人が感じていることとの間には大きな違いがあるのです。だからこそ、フィードバックしてくれる先生のところに行くわけです。

弾きはじめてしばらくすると、「良い響きが出てますよ!」と言っていただき、「音が完全に抜けてますね。心地よい音が出ています。」

この1週間、正直、自分1人で確認しながら音を出していた時は、迷路にいるような気がしていたものですから、ホッとしたのも確かです。

 

その後、レッスンの場にいたアシスタントの先生や若いピアニストの方達も含めて、芸術談義になりました。

「音大の試験だったら、今の演奏だとペダルを取りなさい、と言うんでしょうね。でも、自分の音楽を見つけていくことこそが大切です。」

「その人の音楽を、その人の人生をかけて追求していく。最終はそこにあるのではないかと思っています。」

本当にその通りです。

終わりのない道ですが、私だけの音楽を追求していこうと思います。

幼稚園生、練習の成果が出ています

こんにちは。

昨日のレッスンは、幼稚園年長の生徒さんが続きました。

みんなとても頑張っています。

 

1人は7月に入会したばかり。

でも、とても練習熱心で、たくさん練習してきます。

ですからどんどん上達しています。プレピアノレッスンの短い曲を、毎回丁寧に練習していたので、手の使い方、特に脱力がとても上手にできるようになりました。

ちいさいお子さんにとって、力を抜くことは、入れることよりずっと難しいようです。ですから、短期間で脱力できるお子さんはなかなかいません。

ここで「ピアノひけるよ!ジュニア」に入ったのですが、親指と人差し指を交互に弾く部分で、自然に脱力でき、上手につなげられていました。

 

もう1人も練習熱心な生徒さんです。

ピアノが好きでたくさん弾いています。

今回のレッスンでは、クリスマス会に向けてお母さんとの連弾を聞かせてもらうことになっていました。

妹さんがいるので、お母さまは妹さんが飽きないように、レッスンの後半になっておみえになります。

昨日もその様子だったので、先に1人で弾く「ジングルベル変奏曲」からレッスンしようとしました。

すると「こっちが先?」とわざわざ確認します。

「そう、だってママがまだいないから、連弾できないでしょう。」

「連弾するとき○○ちゃん(妹さん)はどうするの?」

「聞いていてもらいましょうね。」

 

ということでレッスン開始。

ジングルベルもずいぶん上手になっていまたし、前回「こういうふうに練習しようね。」と言っておいた和音もきれいに弾けるようになっていました。

お母さまがいらっしゃって、いよいよ連弾です。

お家でも、もう1日おきくらいに合わせているそうで、とてもスムーズでした。

メロディーラインがお子さんにくるときの音量、それからお母さまのペダリングなどをお話ししましたが、息も合っていてばっちりです。

「お家では、間違えると、どこから入るか分からない!となることが時々あるんですよ。」とお母さまがおっしゃるので、

「とにかく止まらないことが大切で、入れるところから入っていけるようにしようね。」とそこも確認しました。

それぞれの生徒さんがどんどん進歩、成長していきます。

その姿を見ることができる幸せを、しみじみ感じています。

「何となく」を意識化して覚えていく

こんにちは。

音符には、音の高さと長さという2つの情報が含まれています。

意外に音の長さについて、体系的に学ぶ機会は少ないのかもしれません。

でも、それが分かると、楽譜をみたときに音の長さへの意識が変わってきます。

 

小学校6年生の生徒さん。

ずっと習っているので、譜読みもしっかりできて、とても上手に弾くお子さんです。

ですから、初心者の生徒さんのように音楽ドリルを宿題で出す、ということは特にしてきませんでした。

ただ、リズムが苦手かな、という感じは持っていたので、ここのところ、レッスンの合間に「かいておぼえる音楽ドリル」を使って、リズム打ちをしていました。

 

先日、リズム打ちの横にある「音符の計算」を見て、「おもしろそう。やってみたい。」ということで、始めました。

ところが、意外に苦戦。

「4分音符から付点8分音符を弾くと…あれ?何だろう?」

となってしまいます。

 

図を書いて説明しました。

全音符→2分音符2つ→4分音符4つ→8分音符8つ→16分音符16

8分音符と16分音符は1拍分だけですが。

全音符が基準でそれを分割していくわけです。

名前もまさにその通り。

 

これを見ながら音符の計算をしました。

そうすると、「ああ、なるほど。付点8分音符は8分音符1つと16分音符1つを足した長さね。だから残りは16分音符なんだ!」

ということで、分かってきました。

確かに、新しい音符が出て来るたびに、それぞれを学ぶこときあっても、体系的に整理することはあまりなかったのかもしれません。

 

前回のレッスンでここまでやったので、今回は、休符もやりました。

今度はすらすらとあっという間にできました。

一度理解してしまえば、簡単ですね。

「何となく」を意識化することで、理解が深まり、確実に身につけることができます。

 

お迎えに見えたお母さまに

「今日は、音符の足し算、すらすらできたよ。」と報告して帰っていきました。

理解することで、譜読みがしやすくなり、同時に正確にできるようにもなります。

また一つ、進歩しました。

「指遣いって大切ですね。」という生徒さんの気づき

こんにちは。

先日のレッスンで、保育士の生徒さんが「指遣いって大切ですね。」としみじみ言っていました。

本当に、そのとおりです。

 

「今まで、こんなに指遣いを意識して弾いたことはありませんでした。最初は面倒なんですよね。でも、覚えると、やりやすくなりますし、思い出しやすいですね。」

良かったです。指遣いの大切さを実感することができて。

実際、ピアノを弾くということは、運動の一種と考えることができます。

「運動記憶」は、一般の記憶とは、脳の中の違う部分に蓄積されているそうです。

ということは、記憶するとき、「いつも同じ指遣い」なら、一度記憶されると、当然それが引き出されるときもスムーズ。

 

よく、自転車の乗り方が例に出されますが、あれと同じです。

一度乗れるようになると、ずっと自転車に乗らなくても、身体が覚えています。

同じように一度指遣いが運動として記憶されると、身体が覚えているので、弾きやすくなるわけです。

もっとも、私の実感としては、ピアノの場合は自転車よりも複雑な要素があるので、もちろん、以前弾いた曲をすべてすらすら弾けるというわけではありませんが。(そうできたらどんなに良いでしょう!)

ただ、以前弾いた曲は、「指が覚えている」感覚というのが明らかにあって、その場合は、聞いているだけで指遣いが浮かんできます。

 

ですから、最初に「指遣いを決める」ということはとても大切なのですね。

その場合、ある程度経験のある人が指遣いを決めると、他の曲にも使える指遣いを基本に、その曲の前後を考えてアレンジしていくことができます。

結果的に、他の曲を弾くときにも応用できるわけです。

初心者が指遣いを決めると、なかなかそうはいきません。

レッスンにきて、指遣いを学ぶことのメリットは、そんなところにもあると思います。

 

先日の保育士の生徒さん、「カレンダーマーチ」の片手練習はだいぶできるようになったので、だんだん両手であわせる段階になってきました。

ご本人は「弾けないんです。」と言っていますが、なかなかのもの。

お忙しい中、本当によく頑張っています。

少しでもお手伝いできたらうれしい、と思いつつ、レッスンしています。

自分から練習する

こんにちは。

クリスマス会に向けての練習に入って、生徒さん達がそれぞれ自覚を持って頑張っています!

 

昨日の幼稚園年長さんのレッスン。

今週は、お母さまが「忙しくて、あまり見てあげられませんでした。その分、自分で練習していたようです。」とのこと。

自分から練習していたなんて、すばらしいこと!

聞かせてもらいました。

 

「ピアノランド・コンサート」の中の「ロマンティックなワルツ」です。

やさしい感じのする美しい曲です。

本番では、これをお母さまと連弾するのです。

この曲も、生徒さん本人が「これをやる!」と選びました。

ですから、練習にも熱心です。

 

最後まで、しっかり弾けていました。

前回のレッスンの時は、四分休符のお休みが取れていなかったので、そこを練習したのですが、今回は気をつけて弾いていました。

今回は、強弱をつけていく、ということ。

一生懸命、頑張って弾いているので、全部がf(フォルテ)になってしまっているのです。

 

「弱く弾く練習をしようね。」ということで、弱く弾く練習をしました。

まず、力を抜くところから。

手をぶらぶらさせて、そっと置いて、そのまま指を下げます。

まだ少し音が大きい気がします。

もう一度。

今度は良い音が出ました。

響きも出てきました。

 

強い音、弱い音。

弾き分けていきます。

今度は一段全体で、強く弾いたり、弱く弾いたり。

ずいぶん変わってきました。

お母さまに「音が、変わってきましたよね。」とお話しすると、

「自分ひとりで、ここまで練習しているとは思わなかったので、びっくりしました。」

とのことでした。

 

本当に、お子さんが「自分でやろう」と決めたとき、大きく成長します。

上達します。

気持ちが変わってくるのですね。

これから、伴奏と合わせていくと、和音が加わるのでさらに表情をつけていきやすくなります。

「私と連弾するのを楽しみにしているようなんです。」とお母さま。

それもまた、モチベーションになっています。

これから、どんな仕上がりになっていくのか、楽しみです。

鉄琴を使って手のイメージをつかむ

こんにちは。

ピアノは、鍵盤を下げるとハンマーが上がり弦を打つことで音を出す楽器です。

打鍵と離鍵のスピードで、音の響きが大きく変わってきます。

昨日は何人かの生徒さんに、鉄琴を使って、それをイメージしてもらいました。

 

小学校1年生の生徒さん。

ここのところ、ぐんと上達しました。

練習の習慣がしっかりついてきたからです。

毎日楽譜を見ているので、音符もすらすら読めるようになってきましたし、リズム打ちもすぐに正確にできるようになってきました。

「毎日」がいかに大切か、ということですね。

「明日、お出かけするけど、行く前にちゃんとピアノの練習してから行くの。」と計画を考え、教えてくれました。

 

その生徒さん、指に力が入ってしまいます。

「こいぬのマーチは、やさしい気持ちが伝わるように弾く」と決めたので、それを表現するためにも、指の力を抜きたいと思い、鉄琴を使いました。

何も言わずに、「たたいてみよう。」と言うと、マレットをぎゅっと握っているので、音が響きません。

「ふわっと握ってたたいてみよう。」と力を抜いてたたくと音が響きました。

「ピアノも同じだよ。」「こういう感じで弾いてみようね。」

うんうんと納得していました。

 

次の生徒さんは小学校6年生。

修学旅行がとても楽しかったのだそうです。

モーツァルトのピアノソナタもだんだん曲のイメージができあがってきました。

くるみ割り人形は、スタッカートが多いのですが、その音色が気になりました。

 

そこで、鉄琴。

たたいてもらうと、やはり、音がつまりがち。

ピアノよりも、分かりやすいのが良いですね。

たたいた瞬間に力を抜く。

柔らかく持つ。

手首を上げること。

ピアノと同じことに気をつけてたたいてもらうと、だんだん響く良い音が出るようになってきました。

 

「今のイメージでピアノを弾いてみましょう。」とピアノに移動。

弾いてもらうと、「音が上に上がる!」

そう、その通りです。抜けた音になりました。

 

ピアノの響きは鉄琴ほど分かりやすくはありません。

また、どうしても「弾くこと」に意識が行きがちなので、よけいに聞くことがおろそかになりやすいのです。

鉄琴を使うことで、音のイメージがよりはっきりとして、同時に腕や手首などの力がうまく抜けていくのです。

「わあ!きれい」という思いを伝える

こんにちは。

昨日のレッスンで、小学生の生徒さんが、表現力がぐんと広がった感じがしました。

 

ギロックの「道化師たち」

とても素敵な曲です。

小学校3年生の生徒さん。

とても感性の豊かなお子さんです。

今回は、クリスマス会でこの曲を弾くのですが、候補曲の中で、迷わず「これ」と選んだ「弾きたい曲」でした。

 

前回、1段目の譜読みをしました。

今回は2段目です。

最初の和音、特徴のある音が使われています。

右手はラ・ド。左手は最初ミ♭でレになります。

このミ♭・ラ・ドという三つを同時に弾くと、今まで聞いたことのある和音とは全く違っていたのでしょうね。

「わあ!きれい。」と感心したような声を出しました。

 

ギロックの楽譜は、とても丁寧に記号をつけて表現するヒントをたくさん与えてくれています。

ですから、小さいお子さんが表現力を学ぶヒントが、たくさんあるのですね。

この生徒さんが「わあ、きれい!」と言った部分には、アクセントがついています。

「とてもきれいだから、みんなにしっかり聴いてほしいよね。だからアクセントがついているよ。」

ということで、そのアクセントを味わいつつ、次のレのスタッカートへ。

ところが、レのスタッカートを意識すると、そちらのほうが強くなりがち。

「きれいな音を聴いてもらう気持ちで、このミ♭が聞こえるように練習しようね。」と何回かその練習をしました。

 

7~8小節目にかけてもそうです。

アクセントの付いている左手の音が、ミ♭→ミ→ファ→ファ♯と上がっていきます。

そして、その部分、だんだん大きくしていき、最後にファ♯の音にはフェルマータがついています。

ここも、丁寧に、意識しながら練習しました。

 

同時に、表現の原則についても確認をしました。

上行するときは、だんだん大きくし、下行するときはだんだん小さくすること。

フレーズの終わりは納める気持ちで少し弱めて弾くこと。

とても細やかに聴き分けられる生徒さんなので、意識することで、表現力がもっともっと磨かれていくと思いました。

これからが楽しみです。

2018.09.20

一音の響きにこだわる

こんにちは。

昨日は、御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

昨日のレッスンの中心は「いかに一音を磨き抜くか」ということ。

一つ一つの音を、こだわりを持って磨き抜く。

ピアノの響きを最大限に生かしていく。

結局それを追求していく、その姿勢というか、覚悟が問われているのだな、という感覚です。

 

玄関にたくさん靴があって、レッスン室に入っていくと、先生とアシスタントの先生以外にも、3人の若いピアニストさんがいました。

さすがに、これだけの人数がいるとちょっと緊張します。

 

モーツァルトのピアノソナタ。

K330ですから、中学生時代に弾いた曲であり、「音を並べる」だけなら、すぐ弾けます。

だからこそ、あえてそれを使って一つ一つの音型、一つ一つの手の使い方に意識を向けていく。

この曲を弾く目的はそこにあります。

 

前回のレッスンでご指導いただいた点は気を付けて弾いたつもりだったのですが、1ページめの途中、18小節でストップ。

左手、伴奏部分の響き。

それをどう作っていくか。

先生が弾いてくださるのを聞いて、また、最初から、左手のみ、弾いてみます。

今度は、ドミソドと上がっていく部分のミの音、薬指で弾いた音の響きが落ちてしまっている。

虫様筋の支えが足りない。

ということで、ドミソドの練習。

 

では、最初から両手で。

右手の32分音符の持っていき方。

今の状態は「押さえつけて響きが上がっていない」ので、一音ずつです。

最小限の力で、鍵盤を下げ、鍵盤の底についたらすぐ力を抜く。

一音ずつ、一音ずつ。

このあたりで、音の光沢感が変わってくることが実感できました。

では、テンポで。

 

この状態で、昨日は18小節。その中のいくつかの音型を徹底してレッスンしていただきました。

いつまでにこの曲を仕上げて…というものではないので、じっくり取り組んでいく。

この中にあるいろいろな音型で、一つ一つ学びをさらに深めていく。

登山と似ているかもしれません。

一歩ずつ登っていって、あるときふり返ったら、前よりも自分のいる位置が高くなっていることが分かる、そんな感覚でしょうか。

また、一歩、今日も登っていこうと思います。

自分の音を聞きましょう

こんにちは。

ピアノを弾いている時は、とかく弾くことに注意が向きがちです。

意識して「聴く」ことで音楽が変わっていきます。

 

昨日、レッスンした幼稚園の年長さん。

クリスマス会に向けて「ジングルベル変奏曲」を練習中です。

レッスンで弾いてもらうと、いつも練習をたくさんしてくる生徒さんなので、最後まですらすら弾くことができていました。

 

この曲はクリスマス会で弾くので、細かいところを勉強していくことは、伝えてあります。

前回のレッスンの時は、右手で和音を弾く時、音が抜けることがあったので、その練習をしました。

「音をよく聞こうね。全部の音が聞こえるかな?」と確認しながらゆっくり練習。

その後、通常の速さでも練習。

それから、両手で合わせました。

「音をよく聞く」を意識するだけで、変わってきます。

今回のレッスンでは、意識して練習した成果があって、その部分はとても上手になっていました。

 

次に、今回はメロディーを「聞く」ことに意識を持つようにお話をしました。

変奏曲なので、テーマの時は右手がメロディー、第一変奏の時は左手がメロディーというように、変わっていきます。

今までと逆になっている左手メロディー、右手伴奏のパターンは初めてですから「お歌の部分はどっちの手が弾くかな?」という確認をして、その後、「お歌をしっかり聞きながら弾こうね。」と話しました。

「しっかり聞こう」と思うだけでも、こちらも音のバランスが全然違ってきます。

 

最後の部分も、「サンタさん、そりに乗ってくるでしょう。プレゼントを置いた後、どうするのかな?」と聞くと、「次のお家に行く。」

「じゃあ、鈴の音はどうなるかな?」

「だんだん小さくなる。だってね、ずっと同じ所にいて、大きい音で鈴を鳴らしていたら、子どもが起きちゃうでしょう。そうすると、朝になる前にプレゼント見ちゃって、中身がわかっちゃうもん。」

なるほど。そこまでは考えていなかった!

ということで、鈴の音が遠くなっていく感じ、これもよく聞きながら、だんだん小さくしようね、ということで練習しました。

 

自分の音をしっかり聞きながら練習していく。

この習慣をつけていくと、音に対する感覚がどんどん鋭くなっていきます。