こんにちは。
昨日は、幼稚園年少の男のお子さんの体験レッスンをして、入会を決めていただきました。
年少さんの体験レッスンは2回め。このくらいの年齢は、個人差が大きいので、いろいろ考えてメニューを用意していました。
身体を動かすことに興味があるのだったら、こんな内容を、ピアノそのものに興味がありそうだったらこんな内容を、と。1つ1つの内容は短めに、全体として学ぶことがあるように、ということを意識して、組み立てています。
なぞり書きとぬり絵
お母様と、おばあさまと一緒に来たTくんは、わたしが「おはよう。」と言うと、恥ずかしそうに「おはよう。」と返してくれました。
「お名前は?」と聞くとやっぱり恥ずかしそうに「お母さん言って……。」
でも、ミッフィーの持っている風船をなぞって、色をぬって、と始めると、何色が良いかな?と楽しそうに色を選び、ていねいになぞり書きとぬり絵を始めました。
とても手先が器用で、風船の○もきれいに閉じてなぞれますし、はみ出さずに風船の中に上手に色がぬれます。幼稚園でもたくさんこういう作業をしているのだそうです。
途中で「あと4つだから、どの色を使おうかな。」と言って、数もきちんと把握していることがわかりました。
全部で6個のミッフィーの風船は、青、赤、黒、ピンク、黄緑、黄色とカラフルにぬられ、その頃には、私にも、レッスン室にも慣れてきました。
数を数えながら、ボンゴをたたく
動物のカードをみせました。「これ何だ?」「キリン!」
「じゃあ、『キリン』って言いながらボンゴをたたこうね。」というと「お家にもある。」びっくりしました。
お家に小さいボンゴがあるのだそうです。
キリンとカマキリとライオンとを数えながらたたき、ライオンは右手と左手を使って、4回もたたきました。
ピアノってどうなっているのかな?
ピアノのふたを開けて中を見てもらいます。鍵盤を弾くと下からハンマーが上がって弦をたたく様子を見てもらいました。
左のペダルを踏むと、鍵盤が動くことも、右のペダルを踏むと、音が長く伸びることも、体感してもらいます。
今は、電子ピアノですが、ゆくゆくはアップライトピアノを用意していきたい、とのご両親のご希望です。
スイッチがないピアノ。でもだからこそ、弾いた違いがすぐ音に出る楽器。それを最初からぜひ見て触れてほしいと思い、今はできるだけ早い段階で中を見ていただくようにしています。
真ん中探しとクラクション
ピアノの右端からTくんに一音ずつ下がって弾いてもらい、私は左端から弾いていって、真ん中を探します。
真ん中で鍵とロゴのマークを確認して、座ってもらいました。
最初はクラクション。私の真似をしてグーやチョキで鍵盤を弾いてもらいます。
プップーと鳴らしていくのですが、だんだんとミッフィーの車だけではなく、トラックや電車やミニカーも加わって、あっちこっちに動きます。
時々「プップー」だったのが「プップップ」と変わったりして。でも、ちゃんと真似ができました。チョキもとても上手に作れました。
最後に連弾
ここまでがとてもスムーズだったので、最後に連弾をすることにしました。
ドの音を4拍子で弾いていきます。
さっき「ライオン」とやったので、ライオンを右手で4回、左手で4回。そこに伴奏をつけると、曲になりました。
弾き方を私が見せると、真似をして、指の形を変えることができました。これには私もびっくりしました。
ピアノは楽しい
ヤマハの音楽教室に通っているとのこと。グループではなくて、個人に応じたレッスンを受けさせていきたい、ということが、ピアノ教室に来る動機だったのだそうです。
一人ひとりの個性を大切にできること。まさに、それが個人レッスンの良さ、特長です。
にこにこして、できた!という実感を持って帰っていきましたが、そういう経験を通して「ピアノって楽しい」「音楽って楽しい」という気持ちをたくさん感じてほしい、そう思いながら見送りました。
レッスンの開始を私も楽しみにしています。