小・中学生のレッスン

ピアノで左右違う動きを学ぶ

ピアノに限りませんが、楽器の場合多くは、左右違う動き方をします。

ただ、ピアノの場合、同じ鍵盤の上にあり、鍵盤を指で下げる、ということは同じですが、違うタイミングで違う音を弾いていくことになります。

「慣れる」感覚の大切さ

最初、慣れるまではこの部分が難しく感じます。ですから、両手別々の動きをする第1段階は、オクターブ違いで同じ音を、同じタイミングで弾くことです。

今、何人かがその新しい段階に挑戦中です。

見ていると、生徒さんによって、この段階の感じ方がずいぶん違います。大したことと感じることなくできる生徒さんもいますし、とっても難しいこと、と感じる生徒さんもいます。

実際には、何曲か何回か弾いて、慣れていくとできるようになっていきますし、慣れていけば「難しくはない」という感覚にもなっていきます。

ですから、この段階までに、練習の習慣がどれくらいついているか、ということはこのステップを乗り越える上でとても大切になってきます。

使う音の範囲が広がる

難しく感じる原因の一つは、使う音の範囲が広がることにあります。新しい音を楽譜上でとらえるのが難しい。

右手が真ん中のドからドレミファソを弾くということになると、左手はその1オクターブ下のドレミファソを弾くことになります。

今までは、真ん中のドから左手はドシラソファまでの5つしかありませんでした。

法則性も教えているのですが、お子さんによっては、なかなかそれが理解できていない場合もあります。そうすると、いきなり今までにはなかった低い「ドレミ」3つ分の新しい音符を「覚え」なくてはなりません。

それだけで「難しい」と感じてしまうのです。

そういう場合には、音符カードでドレミの確認を繰り返すとともに、使っている曲にの左手部分には、階名(ドレミファソ)を書いてしまいます。

少しでも、難しいと感じる要素を少なくするのです。「難しい」と思うと、弾くことそのものにどうしても抵抗が出てきてしまいます。こちらも慣れてくれば分かってきますから、とりあえず今の段階は良いことにします。

左手の小指を使っていく

難しく感じるもう一つの原因は、左手の4薬指と5小指を使う回数にあります。特に5の小指。

5の小指は力も弱く、使いにくい指です。でも。小指がドを弾くことになると、使う回数が多く、弾きにくく感じるようです。

この段階までに、手の形がある程度でき、手の回転が使えて小指の支えもできていればずいぶん違うのですが、実際はそこまでできる子供さんはあまりいません。

ですから、この感覚に「慣れていく」ことが大切です。左手の練習をたくさんすること。これに尽きます。

両手で別々の動きをしていく

それから、両手で合わせていきます。左手の練習がしっかりできていれば、意外にスムーズに弾ける場合が多いですね。

両手で弾けるようになり、メロディーと伴奏を左右別々の手で弾けるようになると、世界が広がり、ピアノを弾くことがますます楽しくなります。

最初はちょっと難しく感じるかもしれませんが、ぜひ「慣れ」て、ピアノが楽しめるように、この段階を乗り越えていきましょう。

リハーサルをしています

こんにちは。

明後日のクリスマス会に向けて、リハーサルを始めました。

ピアノのふたも全開です。

本番と同じように歩いていって、お辞儀をして弾く。弾き終わったらお辞儀をして戻る。

この練習です。

 

小学校1年生の男の子の生徒さん。

いつもは、元気いっぱい!

昨日は、クリスマス会で一緒に弾いてくれる大学生のお姉ちゃんとレッスンに来ました。

なんだか、雰囲気がいつもと違います。

なんとなくソワソワ。

少し緊張している様子。

 

最初に、リズム打ちで太鼓をたたいて、ペースにのれるように。

その後、お姉ちゃんと合わせて本番のリハーサルです。

連弾なので、生徒さんが先に、お姉ちゃんが後ろに並んで出てきてお辞儀です。

椅子に座って、弾き始めました。

勝手が違うので、いつもなら上手に弾けるところが、間違ってしまいました。

その途端、「客席」に見立てた椅子に座って聞いていた私の顔を見ました。

 

「本番は、先生、ここにいないから、お姉ちゃんと相談して、最初からやり直してね。」と言うと、

お姉ちゃんと相談して最初から弾き始めました。

今度は大丈夫。

曲と曲の合間で、お姉ちゃんが楽譜を入れ替えている間は、手をお膝に置いて、待ちます。

2曲めも一度弾き直しました。

今度は、お姉ちゃんと相談して、始められました。

 

弾き終わって、椅子からおりて、また並んでお辞儀をして、戻ります。

やはりいつもと勝手が違うので、戸惑った様子でした。

もう一度やろうね、ということで、2回め。

今度は、全てスムーズに進みました。

 

やはり、いつもと違うちょっとしたこと(ピアノのふたが全開になっていたり、お辞儀をしたり)でも、気持ちは大きく変わってきます。

最後は、バッチリだったので、当日の演奏を楽しみにしようと思います。

ピアノを弾く前に階名で歌うことで、音感が自然に身につきます

こんにちは。

私のレッスンでは、小さいお子さんが新しい曲に入る前に、階名で歌ってもらうことが多いです。

「絶対音感教育」をしているわけではありませんが、結果的に自然に音の感覚が身について音程が取れるようになっていきます。

今日は、そのあたりのことを書いていきます。

和音が聞き取れるようになっていた小学校3年生の生徒さん

小学校3年生の生徒さん。

先日のレッスンの時に、音あてをしました。

初めてだったので、音あての最初に、この音がド、この音がレと確認をしました。

そして、いくつかの単音を弾いて当ててもらったのですが、すべて正解。

続いて和音もやってみました。

ドミソ、ドファラ、シレソの3つです。

これも、すべて正解。

音が頭の中に入っているのですね。

今までは、特に聴音のようなことをしたことはありませんでしたが、自然に身についていました。

すらすら階名で歌えた年長の生徒さん

4月からピアノを始めたので、ピアノを始めて8ヶ月。

「ふしぎなポケット」を階名で歌ってもらいました。

ドドドミ ソソソソ ドドドミ ソソソー

ト音記号と、ヘ音記号が混ざっているのですが、ちょっとゆっくりになった部分はあったものの、止まることはなく、1回で歌うことができました。

音程も取れています。

これには、私も驚きました。

ここのところ、楽譜を読むことに自信がついてきたようで、先の曲を自分で弾くことも増えてきていると聞いてはいたのですが、楽譜に書かれている音の高さと、ドレミの階名とが生徒さんの中できちんと一つになって、身についていたのですね。

ここまでになっていると、確かに自信にもなります。

成長の速さに本当に驚きました。

音楽を楽しむために

音符が読めること、音程が取れることが目標ではありません。

音楽を楽しむために、音符が読めることは大きな力になります。

音程が取れれば、歌もどんどん楽しめるようになりますし、ピアノで今、弾いている曲についても、楽譜どおりに弾けているかどうか、自分で確認できるようになります。

そのための階名唱ですし、聴音です。

楽しみながら、自然に、ということを大切にレッスンしています。

ピアノのふたを全開にすると、景色が変わります

こんにちは。

グランドピアノのをふたを開けて、譜面台を抜くと、見える景色が変わります。

昨日は、クリスマス会に向けて、その状態でレッスンしたお子さんもいました。

ピアノのふたって?

まだ、教室を始めて1年と少しなので、今回のクリスマス会ではほとんどの生徒さんが連弾での参加です。

昨日は、暗譜でソロを弾く生徒さんのレッスンがあったので、ピアノのふたを開けることにしました。

「当日は、ふたを開けるから、また見える景色が変わるよ。」と話すと、

「ふたって?」と言うので、「では、開けてみましょうか。」と全開にしてみました。

確かに、斜めにふたが上がった状態のグランドピアノは、コンサート以外ではあまり見る機会がないのかもしれません。

ふたを開けて、中のピアノ線やハンマーが見えると、それだけで、ぜんぜん違う雰囲気になって、「わあー、すごい。」

ハンマーの動きが気になりがち

私が大学時代の試験の時だったように思います。

私自身、何かの拍子にふと、目の前のハンマーの動きが気になってしまいました。

一瞬、それまでの集中が途切れてしまったのですね。

あ、と思うと、音をはずし、立て直すのに時間がかかってしまいました。

それ以来、本番の前には必ず、ふたを全開にし、譜面台を抜いて練習するようにしています。

目の前で何かが動いていても、集中する、というのは慣れの要素も大きいからです。

響きの流れる方向も変わります

同じくらい大きいのが、響きの流れていく方向も変わっていくことです。

ふたが譜面台の部分だけ開いている、いつもの状態だと、響きは上に上がります。

全開にすると、ふたに沿って右側に響きが流れていきます。

その分、自分のところに聞こえてくる響きの感覚がいつもとは違ってきます。

今の奏法に変えた最初の頃、発表会前に先生のレッスン室のピアノを全開で弾いた時、どの音を聞いたら良いのか分からなくなってしまいました。

響きの方向に慣れるためにも、全開で弾く練習は必要です。

本番に向けて

昨日の生徒さん、何回か繰り返して弾いてみました。

最初は、「動くのが確かに気になる。」と言っていたのですが、弾いているうちに「大丈夫。」となりました。

本番に向けて、あと10日、いろいろ調整していけるように、レッスン内でも工夫していきます。

小さいお子さんには、力を抜く練習をすることが多いです

こんにちは。

小さいお子さんにとって、ピアノはすごく大きいものに感じられるでしょう。

特にグランドピアノなどはそうです。

鍵盤も「重く」、「一生懸命」弾かなくては音がでない、というイメージを持ちがちで、ついつい力いっぱい弾いてしまうのですね。

 

実際は、それほど力が必要なものではありません。

レッスン室のピアノはすぐ音が出るように調整してあります。

力を入れて弾くと、音が大きいように感じられるのですが、実際には伸びがないのです。

響きのある美しい音で弾くためにも、指の力のコントロールができるようになってほしい、何とかうまく力を抜いて弾けるようになってほしい。

今、いろいろ試行錯誤中です。

 

このあたりも、個人差が大きくて、早い段階で力を抜くという感覚がつかめるお子さんもいます。

身体の成長にも関係していそうで、同じ年齢でも身体の大きい生徒さんのほうが、感覚がつかみやすいように思えます。

私自身が今でも小柄なほうですし、子供の頃も身体が小さかったのでよくわかりますが、小さいお子さんには鍵盤がとても重いものに感じられてしまうのでしょう。

 

「力を抜く」というのは意外に難しいことです。

ですから、「力を入れる」というのを先にやってから、抜く。

ギュッと力を入れてから抜く。

それを繰り返しやっています。

 

先日のレッスンでも、思いっきり力を入れてバチンバチンと両手をたたく。

次にふわっとさせて、たたく。

この練習を何回か繰り返してみました。

「バチンバチンとたたくと、手も痛いよね、ピアノも力を入れて弾くと、痛いと思うよ。」という話もしながら、手がふわっとたたけるように、練習しました。

やはり、すぐにできることではないので、気長に、地道にやっていこうと思います。

1年生のピアノレッスン。3拍子のリズム打ちをたくさんしました

こんにちは。

小学校1年生の生徒さん、昨日は3拍子のリズム練習をたくさんしました。

 

最初に、「うたあそび」です。

もう1巻の終わりなので、季節はずれですが「こいのぼり」から。

歌いながら、ボンゴを使ってリズムを打っていきます。

「こいのぼり」は3拍子ですから、最初の3小節はタンタンタンのリズム。

それを1拍目はパチンと手をうち、2拍目と3拍目はそれぞれ右左のボンゴをたたきます。

4小節めだけ、パチンタタタンと2拍目が8分音符になっています。

 

パチンタンタン パチンタンタン パチンタンタン パチンタタタン

ボンゴだけたたいていた時は、上手だったのですが、

やねよーりー たーかーいー こいのーぼー りーーー

おおきーいー 

歌いながらやってみると……あれ?

パチンタタタンの後が、なぜかパチンタンパチンとなってしまいます。

1拍めの意識が薄いのかもしれません。

ということで、123と言いながら、またリズムだけ何回か練習しました。

そのあと、もう一度、歌いながらたたいてみると、今度はできるようになりました。

 

ピアノのほうも、「豆まき」が上手に弾けていたので、では次の曲、とページをめくると、こちらも「こいのぼり」です。

「季節はずれだね。こいのぼりこいのぼりだ。」と言いながら譜読みをしました。

やはり3拍子のリズムを意識するところから。

今度は、メロディーのリズム通りにリズム打ち。

タタタンタン タンタンタン タタタンタン ターアーアー

何回かリズム練習を繰り返しました。

その後、弾く音も確認しながら弾いてみました。

 

3拍子は、意外に難しく感じるのかもしれません。

なじみが薄いというのが一つ理由としてありそうです。

確かに、今までやってきた曲は4拍子が多かったので、1234はかなりしっかり頭に入っているのでしょう。

また、2拍子は2拍子で、学校の運動会練習などでよく聞きます。

ですから、123だと、何か足りない、あるいは多いと感じてしまうのかもしれません。

そういう時は、リズム打ちをたくさんすることで、123を感じることができるようになります。

 

123 123……。

昨日は練習して、できるようになったので、来週を楽しみにしています。

知的理解が進歩を助けるー小学校高学年・中学生のピアノレッスン

こんにちは。

たうらピアノ教室には、小学校の高学年・中学生になってからピアノを始めた生徒さんが何人もいます。

ピアノを始めるのは、一般的に早いほうが良いと言われます。

でも、趣味で楽しもうという場合は、始めるのに年齢は関係ありません。

 

昨日は、中学校2年生の生徒さんの3回目のレッスンでした。

今回、無理なく段階を追うことができること、ポップス風の和音が多く使われていることから、「ピアノランド」のシリーズを使うことにしました。

小さいお子さんだと、「知っている曲が弾ける」ということがモチベーションに大きく関わりますが、中学生だとそのあたりも変わってきます。

 

小学校高学年や中学生、大人の生徒さんの場合は、知的理解が加わるので、読譜についてはすぐ理解できるのですね。

中学生・高校生くらいまでだと、あとは回数ですぐ直感的に分かるようになります。

かつて中学校の吹奏楽部の生徒を見ていて、どうしてこんなに短期間で楽譜が読めて吹けるようになるのだろう?と思うほどでした。

ただ、吹奏楽に限らず、中学生の伸びしろもとにかく大きく、どんどん色々なことができるようになりますので、それをたくさんの生徒を見ることで実感しているというのは、私の強みでしょう。

 

この生徒さんの場合も、五線譜の仕組み、音の高さをどのように書き表しているかについては、すぐ理解できました。

大人用の音楽ドリルを使っているので、学習効率が高い一方、加線も含め、どんどん進みます。

本人は「ヘ音記号になると、考えるのに時間がかかってしまって……」と言っていましたが、何ページ分もやってきました。

このあたりが、「知的理解」がしっかりできることのメリットです。

 

ピアノについても、最初は使う指の数がだんだんと増やしていく段階。

前回私が話したことを理解して、何曲も練習してきました。

リズムの感じ方などの細かい点を修正して、次に進むことにしました。

拍子も4分の4拍子から8分の6拍子が加わり、その感じ方、両手で合わせる部分も入ってきます。

 

「何か質問がある?」と聞くと

「両手で合わせる時の、練習のコツはなんですか?」

質問ができるというのは、課題意識を持って聞いているということですから、素晴らしいことです。

「別々に練習した後、左右の動くタイミングに注意をしながら、とてもゆっくりの状態から練習しましょう。」とお話ししました。

しっかりしていて、頼もしさも出てきた中学2年生でした。

リズムだけ取り出して考える

こんにちは。

リズムを正しく弾いていくこと。

特に最初のうちは、難しく感じるかもしれません。

 

私自身もそうでした。

記憶に残る最初期の頃のレッスン風景。

アップライトのピアノで、もうお子さんが大きくなっていたので、もしかしたら、今の私と同じくらいだったのかもしれません。

とても優しい先生でした。

当時の私は、5歳。

「ちょうちょう」を弾いていたのですが、最後の部分、「とまれよあそべ」の部分が理解できず、何回もやり直しをしていました。

先生が「それでは『とまれよあそべべ』でしょう。」とおっしゃっていたことをはっきり覚えています。

ソミミミファレレーと最後のレを2部音符で弾くべきところ、ソミミミファレレレと弾いていたのでしょうね。

 

そうとう何回もやり直して、とうとうその時にはできなかったように思います。

私がピアノを始めたのが5月で、先生のところの発表会が6月。

たぶん、「ちょうちょう」が弾ければ、発表会に出られたけど……という話だったはずです。

結局弾けなかったので、発表会は翌年まで待つことになってしまったのでした。

 

やはり、今教えている生徒さんたちも、リズムが難しく感じている場合が見られます。

先日の中学生のレッスン。

シンコペーションがなかなかできずに、リズム打ちをたくさんやるうちに、できるようになりました。

私が1234と拍子を打ち、生徒さんが、リズム打ちをするのです。

1年生の生徒さんも、「お正月」に出てくる

         というリズムが難しくて、何回もリズム打ちをしました。

ターアータンタタ と口でも言ってみます。

場合によると、カスタネットを使ってみたり、タンバリンを使ってみたり……。

音が変わると、また印象が変わって、繰り返し練習しても「繰り返した」感が少なくなりますね。

変化をつけつつ、何回もというところでしょうか。

 

ドレミの音を確認しつつ、リズムも、となると難しいので、そういう時はリズムはリズムだけ、音の高さは音の高さだけ、と分解して練習していきます。

慣れの要素が大きいので、いろいろなリズムが出てきて、その都度練習していくと、みんなパターンを覚え、スムーズに弾けるようになっていきます。

手と指の筋肉を鍛える

こんにちは。

指をコントロールする力も、年齢によって、また個人によって大きく変わってきます。

ですから、同じ年齢でも、すぐできる生徒さんと、少し時間のかかる生徒さんがいます。

それは、当然のことですし、継続して訓練することで、必ずできるようになります。

 

そのために使うものとして、お手玉があります。

大きなお手玉の中には、ポップコーンが250g入っています。

持つとずっしりしています。

これを左右の手で投げて受け止めたり、私と投げ合ったりもしたりします。

歌いながらやるので、リズム感もついてきますね。

身体でリズムを取りながら投げたり、受け取ったり。

自分で投げる強さをコントロールする必要があるので、細かい力加減が分かるようになってきます。

私とのお手玉のやり取りは、体験レッスンでもします。

小さいお子さんも、初めての場所でみんな緊張しているので、遊びの要素を取り入れた活動はホッとするのでしょうね。

笑顔で楽しむことが多いです。

 

次にお手玉をギューッとにぎってパッと話す。

握って離すという動きは、握力をつけるために使うもので、てのひらの内側の筋肉を発達させます。

ピアノを弾くときにも同じ筋肉を使うので、効果的です。

ゆっくり10回やろうね、ということで、家でもこれを練習することになっています。

 

最近は、さらに、指を付け根から曲げる体操も始めました。

手を向かい合わせにして、左右の同じ指を根元から曲げます。

指が90度曲がった状態で、左右の指先を合わせて「こんにちは」とします。

ピアノを弾く時に、意外に根元から指を曲げるという動きが難しいということを感じたので、取り入れることにしたのです。

これも、すぐできる生徒さんと、手首から曲がってしまう生徒さん、他の指もつられて曲がってしまう生徒さんといろいろです。

でも、やっていくうちに、ピアノを弾くときの指の使い方との関連がわかってきます。

 

こういう地道な練習は、継続する習慣が大切です。

でも、やればやっただけ、効果は必ず出るので、特に幼稚園・保育園~1年生くらいの生徒さんたちに「毎日やろうね」と言いながら、レッスンしています。

1年生の生徒さんとの会話

こんにちは。

小学校低学年の生徒さんとの会話は楽しいです。

 

1年生の男の子。元気の良い生徒さんです。

「かえるのがっしょう」をやりました。

前回、部分部分は上手にできていたのですが、右手と左手が交代するところで止まったり、ページの切れ目で止まったりしました。

ですから、最初に「先生が弾くから○○くん、歌って。」と歌ってもらうことにしました。

「かえるのうたが……。」上手に歌えました。

 

「○○くん、今のお歌みたいにつなげて歌って。」と言うと、

「先生が歌うんでしょ。」

思わず笑ってしまいました。

では、交代しましょう。

「じゃあ、先生が歌うから、ピアノとお歌がぴったり合うように弾いてね。」

 

「かえるのうたが……きこえてくるよ………………」

間に合わない!

「あれ、遅れちゃうね。」

「次は大丈夫だから。」というので、また始めました。

「かえるのうたが…きこえてくるよ…クワクワクワクワケロケロケロケロクワックワックワ」

今度はだいたい大丈夫でした。

まだちょっと間に合わないところがあるから、もう一回。

3回目で上手に弾けました。

 

その後、連弾です。

本番では、お姉ちゃんが弾いてくれます。

合わせてみると、さっきの成果で、拍子にのって弾くことができました。

 

絵がお気に入りの「うずまきめだまになっちゃった」

こちらも、ずいぶん、スムーズになってきたので、少しテンポを上げることにしました。

「じゃあ、少し速くしようか。」

「うん、競争ね。」

やっぱり競争・勝負が大好きです。

少しずつ、速くしていきました。

上手にできるようになってきました。

最後にもう一回。

「先生、すごく速くしたでしょ。」

でも、上手に弾けました!

 

昨日は、お家でお姉ちゃんと合わせてみて、お姉ちゃんに「そこ違っているよ。」など、言われながら練習したのだそうです。

「今、お姉ちゃんも家で練習しているでしょう。間違えると、それは分かるらしくて『今、つっかかった』とか言っているんですよ。」とお母様が話していました。

この次は、最初からしっかり弾けるようにしようね、ということでレッスンを終えました。